元気の日記

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正しい手洗いの仕方

手洗い3大NG行動

コロナ、風邪や食中毒を予防するために「手洗いは大切」とよく聞くけれど、「毎日、何度も面倒だなぁ」「汚れたものをさわったわけでもないし、サッと洗えば大丈夫よね…」。そんな風に思っている方はいませんか。

せっかく手洗いをしていても、それが間違った方法では、汚れをきちんと落とすことができません。「NG行動」がクセになっていないか、しっかり確認しましょう。

NG行動1 「水」だけでよく洗って手洗いを終わらせる

水だけでキレイになったように見える手でも、手のしわや爪の間など、細かい部分の汚れはしっかり落とせていません。石けんやハンドソープを泡立てて、泡が細かい部分まで行き渡るように洗い、菌や汚れを落としましょう。

石けんやハンドソープを泡立てると、泡がなかなか消えないで残りますよね。これは、泡の1つひとつの空気の粒(気泡)の表面に、「界面活性剤」という成分が規則正しく並んで泡の膜を強くしているからなんです。気泡が接触してできた隙間は「プラトーボーダー」と呼ばれていて、汚れを吸い寄せる作用があります。
泡のキメが細かいと表面が大きくなり、プラトーボーダーも多くできるため、効率良く汚れを吸い上げ、包み込むことができます。つまり、石けんやハンドソープの効果を十分に発揮させるためには、「上手に泡立てること」が大切なのです。

NG行動2 手のひらをこすり合わせて洗い、終了

手をこすり合わせるだけだと、手のひらの汚れしか落とすことができません。きちんと洗ったつもりでも、「指先」「指の間」「手首」は、意外に汚れが残っていることが多いもの。
手のひらだけでなく、ものに触れる機会が多く汚れがつきやすい指先や、見落としがちな指の間、手首もしっかり洗いましょう。

汚れが残りやすい部分はこんな所
  • ※手洗い後に残った汚れを着色した様子

NG行動3 手を清潔に保ちたいので、頻繁に手を洗ってしまう

実は、「手の洗い過ぎ」は、逆効果になってしまうことがあります。手のひらなど皮膚の表面には「常在菌」と呼ばれる菌が存在し、それらが「バイ菌バリア」となって、ウイルスやバイ菌の侵入からからだを守ってくれています。
手は「適切なタイミング」で洗うことが大切です。過剰に手洗いをすると、肌荒れを起こして「バイ菌バリア」機能を低下させてしまいますので気を付けましょう。

手の洗い過ぎ

「手は洗えば洗うほど清潔になる」と思っていませんか。実は、過剰な手洗いは、かえって手の衛生を損なってしまう可能性があります。それは、ウイルスや細菌の侵入からからだを守ってくれる常在菌を壊してしまうからです。「適切なタイミング」で行なう「正しい手洗い」についてご紹介します。

「手の洗い過ぎ」は逆効果

「手は洗えば洗うほど清潔になる」と思っていませんか。残念ながらそれは間違いです。実は、「手の洗い過ぎ」は、逆効果になってしまうことがあるのです。大切なのは、ウイルスや細菌の侵入からからだを守ってくれる「バイ菌バリア」を壊さない手洗いをすることです。そこで今回は、バイ菌バリアを壊さない「適切なタイミング」で行なう「正しい手洗い」について調べました。

常在菌の働き

私たちには、外部から侵入しようとする細菌などから、からだを守る機能が備わっています。手のひらなど皮膚の表面には「常在菌」と呼ばれる菌が存在し、それらの働きによってバイ菌の増殖や侵入を防いでいます。

実は、常在菌はとってもデリケート。食中毒が心配だからと過剰に手洗いをしてしまうと、かえって常在菌の機能を低下させてしまうこともあります。そして、機能が低下することで、むしろ手荒れや感染の原因になってしまうのです。

常在菌が低下すると「菌」が増加

肌荒れを起こしている手と荒れていない手、それぞれに付着している「菌」を比較してみた一つの結果です。

バイ菌バリアが低下すると「菌」が増加

測定の結果、肌荒れを起こしている手、つまりバイ菌バリア機能が低下した手からは、荒れていない手には存在しなかった黄色ブドウ球菌※が検出されました。

  • 黄色ブドウ球菌:食中毒菌として知られる菌で、健康な人でも約30%が鼻腔や手指などに持っているといわれています。この菌を持っていることが直ちに病気につながるわけではありませんが、傷口などから体内に入ると、感染症を引き起こすことがあります。

手洗いの「適切なタイミング」

それでは手洗いの「適切なタイミング」とは、いつなのでしょうか。以下の場面を「手洗いのタイミング」と覚えて、このタイミングではしっかり手を洗うように心がけましょう。

手洗いの適切なタイミング

1.外出から帰ったあと

2.調理の前後

3.食事やおやつの前

4.トイレのあと

5.動物に触ったあと

6.咳・くしゃみを手でおさえたあと

手洗いの後

手洗いは大切ですが、洗い過ぎは禁物です。「適切なタイミング」で「正しい手洗い」を心がけてください。手を洗ったら手荒れ防止のためにも、ハンドクリームを塗るなどの「ハンドケア」も忘れずに行ないましょう。

また、コロナウイルスが心配な現状では、手洗い後にアルコール消毒すると万全と言われています。

「常在菌」の種類

ヒトの「常在菌」は200種類以上

胎内においてヒトは通常、無菌状態です。しかし、出生時に母親の産道で菌が付着し、さらにそのあとの環境からの付着が加わり、「常在菌」の定着は生後早い時期から始まります。常在菌の種類や数は、性別、年齢、生活環境、食事内容などによって異なりますが、近年の研究※では、200種類以上にもおよんでいると報告されています。

「正しい手洗い」

コロナ、風邪・食中毒対策の基本は、手洗いです。
大切なのは、「洗い残しのない」手洗いをすることです。皆さんは、正しい洗い方をマスターしていますか?マスターできているつもりでも、手洗いの基本は、くり返しおさらいしてください。POINT

泡で汚れをしっかり落とす。手洗いの基本をマスター

1. 流水で汚れを落とす

まず手洗いの前に、洗い残しの原因となる指輪や時計などを外しておきましょう。
流水で手についた汚れをざっと落としたあと、石けんやハンドソープを手に取り、手のひらでよく泡立てます。

殺菌成分が入った薬用ハンドソープや薬用石けんを使うと、より効果的です。泡立てることがまだ上手にできない小さなお子さんには、泡で出てくるハンドソープがおすすめです。

2. 手のひらと指を洗う

手のひら、手の甲をしっかりこすり、指の間は手を組むようにして洗います。
親指は、反対の手で持って、ねじるようにして洗いましょう。

3. 指先と爪を洗う

指先、爪の間は手のひらの上で指先をこするように洗います。爪ブラシを使うとより効果的です。

4. 最後に手首を洗う

手首を反対の手でねじるようにして洗ったら、最後に流水で石けんと汚れを十分に洗い流します。
洗い終わったら、乾いた清潔なタオルでふきましょう。

動画で確認!上手な手の洗い方

動画で上手な手の洗い方の手順を確認しましょう。政府インターネットTV

ウイルス、バイ菌が多い行動

バイ菌やウイルスは「目に見えない」ので気付かないかもしれませんが、実は意外な所に潜んでいます。

以下の生活スタイルのうち、当てはまるものがある方は要注意!

パソコンを頻繁に使う

パソコンのマウスやキーボードは、汚れのたまりやすい場所。「オフィスの共用トイレの入り口ドア」と同じくらいの汚れがついています。

  • ※ATPふき取り検査法:清浄度検査として普及しつつある微生物や食物の細胞に存在するATPを計測する方法。生物由来の汚れを検出できるため、器物の汚染調査、清浄度調査に使用される(この測定法は、生物由来の汚れの測定は可能であるが、特定の菌の測定はできない)。

オフィスで気を付けたい「手の衛生」

パソコンを打ちながら、お菓子を手でつまんで食べていませんか?パソコンのマウスやキーボードは、頻繁に手で触れているため、オフィスの共用トイレの入り口ドア内側と同じくらいの汚れがついていることがわかりました。おやつの前には、きちんと手洗いを習慣に。水がなくても使えるウエットシートや消毒剤も便利です。

「オフィスの衛生習慣」を見直す

オフィスでおやつを習慣的に食べている方も多いと思います。でも、おやつの前にきちんと手をキレイにしていますか? 食中毒シーズンには特に気を付けたい、「オフィスでの衛生習慣」について見直してみましょう。

オフィスにある「意外な部分の汚れ」

日頃使っているパソコンのマウスやキーボード、携帯電話に対して、汚れているというイメージはあまりありませんが、頻繁に手を触れていることから、意外にも汚れがたまりやすい場所です。ライオンで、身のまわりのものにどれくらいの汚れが付着しているか調査を行いました。その結果、下の図のように、オフィスでほぼ毎日使用しているキーボードやマウスパッドには、なんとオフィスの共用トイレの入り口ドア付近と同じくらいの汚れが付いていることがわかったのです。オフィスにある「意外な部分の汚れ」にも注意が必要です。

「ウエットシート」や「消毒液」が便利

「パソコンを操作しながらお菓子を指先でつまんでパクッ」。何気なくとってしまう行動ですが、指先はいろいろなところに触れるため、1番汚れがつきやすい部位です。パソコンを使用している時は、なおのこと気を付けましょう。手洗いには、石けんやハンドソープを使うことをおすすめします。手洗い場が近くにない場合は、水がなくても使える「ウエットシート」や「消毒液」が便利です。

汚れる「手の部位」

「手の外側(甲)」と「指先」が特に汚れやすい

オフィスで夕方まで働いた手、部位別の汚れを調べてみました。その結果、「手の外側(甲)」とモノによく触れる「指先」が特に汚れていることがわかりました。

「洗い残し」が多い指先

このうち指先は手洗いの際にも「洗い残し」が多い部位です。ハンドソープや石けんで手を洗う時、ウエットシートや消毒剤などで清潔にする時には、指先までしっかりキレイにするように心がけましょう。

車で頻繁に移動する

車内のハンドルやシート、ドアの内側の取っ手にも、「オフィスの共用トイレの入り口ドア」以上の汚れが!
それなのに、車内で飲食前に手や指をキレイにする人は半数しかいませんでした。

自動車内での飲食時

自動車内で飲食する際の手の衛生ケアはどうしていますか?実は車内で飲食する人の約半数は、飲食前に何もしていないことが明らかに。しかし、自動車のステアリングやシートなどには、「共用トイレのドア以上の汚れ」がついていることも。車内では、水がなくても使えるアルコール消毒剤やお手ふきシートなどの使用がおすすめです。

車内でも「手の衛生」は大切

ドライブの合間に車内で食事をしたり、おやつを食べたりする機会もありますが、その際の「手の衛生ケア」はどうしていますか?今回は、車内での飲食前の手の衛生に関する意識と、車中の汚れの実態について調査した結果をご紹介します。

約半数が「何もしていない」

行楽・帰省などで自動車を使用する50名を対象に、車内での飲食状況について調査しました。その結果、ほぼ全員の方が「車内で飲食をすることがある」と答えています。ところが、車内での飲食前に手や指をキレイにすると答えた方は、お菓子を食べる前では全体の約4割、食事前でも半数程度にとどまっています。約半数の人が車内での飲食前に「何もしていない」ということになります。

自動車内の一部は「共用トイレのドア以上の汚れ」

自動車の内部はどれくらい汚れているのかについて調べたところ、図3のように、ステアリングやシート、ドアの内側ハンドル、パワーウインドウスイッチには、「共用トイレのドア以上の汚れ」がついているということがわかりました。

図3.自動車内部の汚れ
  • ※ ATPふき取り検査法:清浄度検査として普及しつつあり、微生物や食物の細胞に存在するATPを計測する方法。生物由来の汚れを検出できるため、手指や器物の汚染調査、清浄度調査に使用される(この測定法は、生物由来の汚れの測定は可能であるが、特定の菌の測定はできない)。

自動車内での飲食前は「手の清潔」を心がける

自動車内での飲食の前には、水がなくても使える消毒液やお手ふきシートを使って、「手の清潔」を心がけましょう。またサービスエリアなどの水道がある場所では、飲食前の手洗いを忘れずに行なってください。

爪が長い・ネイルをしている

ネイルをした爪の裏側は、していない爪よりも汚れがたまりやすく、両手の指を合わせると「オフィスの共用トイレの入り口ドア」と同じくらいの汚れに!

手が荒れている

肌荒れを起こしている手は、「バイ菌バリア」機能が低下してしまい、バイ菌がつきやすくなってしまいます。

手荒れがあることで、黄色ブドウ球菌が増殖していることがわかりました。
手を洗うだけではなく、肌荒れを防ぐケアも忘れずに!

タオルを毎日取り換えていない

トイレや洗面所、キッチンのタオルは毎日取り換えていますか?いったん湿ったタオルを、長時間放置するとバイ菌が増殖!
せっかくキレイに手を洗っても、何日も使っているタオルでふくと、手にバイ菌がついてしまい逆効果です。

上記のうち当てはまるものがあったら、一見キレイに見える手でも、バイ菌やウイルスがたくさんついているかもしれません。

手は「バイ菌の運び屋」です。
手に菌がついたからといって、すぐに食中毒になるわけではありませんが、「汚れた手でお菓子をつまんで食べる」「食材にさわって調理する」「目や鼻をこする」といった行動から、菌はからだの中に入ってしまいます。
だからこそ、「手洗い」が大切!手洗いをすることで、手や指についたバイ菌を洗い流し、「家に持ち込まない」「からだの中に侵入させない」ようにしましょう。

子どもの手洗い注意

風邪や食中毒が流行する時期、小さなお子さんがいるご家庭では、特にていねいな手洗いを心がけたいもの。
ライオンが首都圏の保育園と幼稚園に通う子ども約100名の手洗いを観察した結果、食事前には8割、外遊びのあとではほぼ全員が石けんやハンドソープで手を洗っていたのですが、「指先まで洗っている」という子どもは全体の2割程度。また、トイレのあとの手洗いについては、約6割が水をかけるだけで終わらせていました。

そのため、「子どもの手洗い」では、以下の3つのポイントに気を付けましょう。

・トイレのあとにも石けんやハンドソープを使って洗う
・しっかりと泡立てて洗う
・「指先」など洗い残しやすい部分に注意する

昔から手洗い時には固形の石けんが使われてきましたが、今では使い勝手の良さから液体のハンドソープが主流になっています。「泡立ちの良さ」のほか、洗い上がりの「さっぱり感」や「しっとり感」などの好みによって、自分に合うものを選んでみてください。
上手に泡立てられないお子さんや、急いでいると泡立てが面倒になってしまう方には、最初から「泡で出てくるタイプ」のハンドソープがおすすめです。

家族みんなでキレイに気持ち良く洗う「手洗い習慣」で、風邪や食中毒のリスクを減らしましょう。