ご存知ですか?食品添加物のメリット・デメリット
食品添加物とは
食品添加物とは、その名のとおり食品に「添加する」ものであり、普段食べている食べ物・飲み物に多く入っています。簡単に要約すると、食品添加物は保存性・色・味・照り・香りなど、様々な効果を向上させます。
材料もさまざまであり、パプリカ・ウコンといった天然由来の添加物のほか、亜硝酸ナトリウム(黒ずみを防ぐ)・ブドウ糖化糖液糖(甘味を加える)といった加工している添加物までさまざまな種類があります。
食品添加物のメリット
保存性が向上する
食品添加物の一番大きなメリットが、保存性が飛躍的に向上することです。
保存性に関しては、例として「菓子パン」があります。パン屋の売れ残りを見ると分かりますが、パンは通常1日足らずで乾燥し、美味しく食べることが出来なくなります。
しかし、スーパーなどで見かける菓子パンは「買って次の日も美味しく」食べることが出来ます。ハム・ソーセージ・液体調味料などが日持ちする理由も、この保存性があってこそです。また、保存料を入れないと、商品が作られてからスーパーに運んでいる時点で全て腐る可能性もあります。
そのため、この「保存性」があるからこそ、今の社会は手軽に食べ物を買うことができ、そして食べ物に困らずに生活できると言えます。
味・色が簡単に向上する
食品添加物があることで、食べ物の味・色を簡単に向上させることができます。
例えば合わせ調味料・カップ麺・コンビニのおにぎり・スナック菓子などは添加物で味を補強しており、添加物があるからこそ「安い値段」で買うことができます。
同じ商品でも、添加物を使用している食べ物を購入すること、自然食品店で無添加の食材を購入することでは、値段は驚くほど異なります。
また、ラーメン屋のラーメンが1000円に対してカップ麺が100円にもかかわらず大変美味しいことも、食品添加物があってこそです。そのため、普段スーパーやコンビニで見かける商品は添加物を使うことによって、「価格・見た目・味」を安定して出すことができます。
食品添加物のデメリット(危険性)
安全性に関して
安全性に関しては、特に最近では「癌」の原因となる、毒性があると言われています。しかし、実際には食品添加物が「はっきりとした原因」として出ているデータは出ておらず、そのため現状では「安全」として使用されています。
事実として、発がん性・毒性についての試験にはラットが使われ、ラットで異常が見られない量の1000分の1が使用量として法律で定められています。(風邪薬・痛み止めのような薬品の実験と同じイメージです。)
糖分・脂質・塩分過多になる
この部分は確実に言えることですが、食品添加物は「香り・味」にも影響を与えるため、「知らないうちに糖分・脂質・塩分過多になる」ことがあります。
清涼飲料水を例に挙げると、果汁20%ジュースはその名のとおり「果物が20%入っているジュース」です。そして、その残りの80%は「水・砂糖・添加物」から出来ています。そのため、無意識のうちに「80%の砂糖水を飲んでいる」ように、知らないうちに糖分・脂質・塩分過多になる可能性が高くなります。
食品添加物 近年の傾向
情報開示が進んでいる
近年は、食品添加物に関して情報を公開している食品メーカーが増えています。
日本ハムではインターネットに食品添加物専門のページが掲載されており、使用している添加物と役割、安全性について一覧として記載されています。
また、カゴメといった企業でもQ&A方式で使用している食品添加物・栄養成分表示・農薬等の質問について情報公開がされています。
食の安全問題が広まってきているとともに情報開示も増えてきている時代になっているため、ぜひ参考にしてみて下さい。
天然由来の添加物が増えている
最近では、天然由来の添加物が増えています。
例えば、タコさんウインナーの赤色を出す「赤色〇号」といった化学色素が減り、パプリカ・ベニバナ・イモとった「普段食べている物」の赤色を色素として使う食品が増えています。また、保存料に関しても「ビタミンC」といった聞き覚えのあるものを保存料として使用するケースが増えています。(実は栄養効果だけでなく、飲み物などの保存効果もあります)。
そのため、全体として「食の安全」の注目にともない天然由来などの添加物が増えている現状があります。
まとめ
1 食品添加物とは
保存性・色・味・照り・香りなどを向上させる
2 食品添加物のメリット
2-1 保存性が向上する
2-2 安価
3 食品添加物のデメリット
3-1 安全性
3-2 糖分・脂質・塩分過多
4 食品添加物の動向
4-1 情報開示が進んでいる
4-2 天然由来の添加物が増えている
食品添加物は、普段の生活にとても密にかかわるものです。
今回はひとつひとつの「添加物」の内容ではなく、全体的なメリット・デメリット・動向をご紹介しましたが、この分野は身近なものでありながら、とても奥が深く、そして賛否両論の多い分野でもあります。
この中で一番重要であることは「賛・否」両方の意見を知った上で、自分に合った選択をすることだと思いますので、ぜひ興味のある方は更に本などで調べてみてください。
食品添加物は本当に危険なのか
超加工食品の摂取量
普段どれくらい超加工食品を口にしているかは、次の項目をチェックしてみてください。当てはまる項目が多いほど脳や体が汚染されているかも。
□朝食はコンビニなどで買った菓子パンやおにぎり
□仕事の休憩には甘いコーヒーや炭酸水
□ランチはハンバーガー
□疲れたら甘いお菓子を食べて気分転換
□自炊はほとんどしない
□コンビニの弁当やスーパーの惣菜をよく食べる
□ハムやソーセージをよく食べる
□みそやしょうゆはだし入りを活用
□自炊には合わせ調味料(鍋の素など)を使う
□加工食品を購入するときに原材料をチェックしない
誰しも1つくらいは当てはまりそうです。現代人にとって、超加工食品は普段から口にすることが多い、とても身近な食品です。
にもかかわらず、近年、欧米では超加工食品が健康に与えるリスクが指摘され始めています。最近では『JAMA Internal Medicine』に「ジャンクフードを食べると死亡率が上がる」という大規模調査報告が掲載され、さらに注目が集まっています。
加工食品には欠かせない食品添加物の知られざるリスク
食品添加物は、食品の形を整えたり、色や味をよくしたり、日持ちを向上させたりするために使用される物質の総称です。日本では厚生労働省が指定する指定添加物455品目のほか、昔から使用されていて安全性に問題がないと認められている既存添加物365品目、植物や動物などが原料の天然香料が約600品目、食品が添加物として使用されているものが約100品目と、1500以上の食品添加物が使用されています。
この数は世界の中でも多いと指摘されています。実際、ここ5年間に日本で認可された指定添加物は44品目で、アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド8品目、カナダ4品目。日本の認可数が突出していることがわかります。
さらに、欧米では危険性があると採用されていない食品添加物が、日本では認可され、使用されているというこわい現実はあまり知られていません。食品添加物については「心配ない」と主張する研究者もいれば、健康に害をもたらす「危険なもの」だと警鐘を鳴らす研究者もいます。
食品添加物の安全性を評価する食品安全委員会は「安全な量を定めて使用を認めているのだから心配ない」と言いますが、その「安全な量」は動物実験の結果から計算式で算出したものです。ヒトで調べたデータではありません。しかも、現在、定められている安全な量は、1つの食品添加物を摂ったときの数値です。複数の食品添加物を長期にわたって食べ続けた結果、どうなるかは調べていません。加工食品をそれほど食べていない人と、毎日毎食、超加工食品を食べ続けている人ではリスクが違ってくる、可能性は否定できないと思います。
また、超加工食品を食べ過ぎると、糖質や脂質も過剰摂取してしまいます。それらは、脳卒中や高血圧、糖尿病などのリスク要因にもなるので、健康のためには、できるだけ超加工食品は避けたほうがいいかもしれません。
発がん性などが指摘される危険な食品添加物を避ける
もちろん、すべての食品添加物が危険、加工食品を口にしてはいけない、とは言いません。加工食品は現代の食生活に欠かせないものですし、食品添加物を口にしないなんて、自給自足の生活を送らない限り、実現できることではないからです。
反面、食品添加物のなかに危険性が指摘されているものがあることも事実です。便利で安くておいしいからと、毎日のように口にするのはいかがなものかと思います。
日本は超高齢化社会を迎え、人生100年時代を迎えたと言われています。100歳までボケずに元気で過ごすためには、健康へのリスクが指摘されるものはできるだけ体に入れないほうがいいでしょう。
食品添加物を気にしすぎると、口にできるものが限られてしまい、かえってストレスになってしまいます。まずは、発がん性があるもの、毒性が高いもの、毒性はそれほど高くないけれど使用されている頻度(食品の数)が多いものを避けましょう。その代表は以下です。
危険性が指摘されている食品添加物
□臭素酸カリウム
□タール色素
□防カビ剤
□次亜塩素酸ナトリウム
□亜硝酸ナトリウム
□亜硫酸ナトリウム
□グルタミン酸ナトリウム(アミノ酸)
□安息香酸ナトリウム
□ソルビン酸
□カラギーナン
加工食品を購入するときには原材料をチェックして、危険な食品添加物が使用されていないかどうかを確認するのも一つの方法です。
危険な食品添加物が使用されているものは避けたほうがいいのですが、ハムやベーコン、ワイン、惣菜パン、レトルト食品など、人気があってよく食べている食品にも使われています。
普段から超加工食品を口にすることが多く、頭痛やじんましん、花粉症、アトピー、便秘、下痢といった不調に悩まされているのであれば、とくにそうですが、普段から口にすることが多い加工食品に、どのような食品添加物が使われているのかを知り、注意していくことが肝要です。
よく見かける食品添加物を使った食品
よく見かける食品添加物を使った食品
豆腐
水にひたした大豆を砕いて煮た汁を絞って、にがりで固めた白く柔らかい食品。
アイスクリーム
牛乳、卵の黄身に砂糖・香料を加え、まぜ合わせて凍らせた菓子。氷菓子。
炭酸飲料
(1)水に二酸化炭素を溶かした「炭酸水」と、(2)「炭酸水」に甘味料、酸味料、フレーバリング等を加えた飲料のことを指します。フレーバリングとして、果汁を加えたものはフルーツソーダ、乳製品を加えたものはクリームソーダとなり、後者に分類されます。
練り物
かまぼこやさつま揚げ、ちくわなどのことで、スケトウダラやホッケなどの白身魚の身をすり潰して成型し、加熱して固めた水産加工品を「練り物」と言います。 練り物は加工方法によって、かまぼこ、さつま揚げなどに分類されますがどれも簡単な調理で食べられるのが特徴です。
ハムやソーセージ
豚肉加工食品の一種。(ももの肉を)塩づけにして燻製(くんせい)にしたもの。豚・牛の腸などに、味をつけたひき肉を詰めて、煮たりいぶしたりして作った食品。腸詰。
添加物がなければ存在しない食品をご存知ですか
ワイン
ワインには、よく知られている防腐剤、亜硫酸塩が使われているものが多く発酵過程で亜硫酸塩が自然発生するワインもいくつかあります。酸性化を防ぎ、風味を保ち、色味を際立たせ、アセトアルデヒド(二日酔いの原因になる)などの副産物を除去するために、人工的に加えられることもあります。亜硫酸塩はワインだけでなく、サイダーやドライフルーツ、乾燥イモなどにも含まれています。
魚
食品の近代保存方法が確立される遥か昔には、従来よりも食品を長持ちさせる自然な方法はたくさんありました。圧倒的に腐りやすい魚は、燻製(くんせい)にすることによって鮮度を保ちました。これは、木を燃やしたときに出る煙や、抗菌剤としての炭を利用することによって、食品をだめにする原因である菌が繁殖しにくい環境を作るやり方によるものです。
ピーナッツバター
有機栽培のピーナッツバターブランドでさえ、家庭で保存する間の鮮度を保つために、砂糖や塩のような天然防腐剤が多少は添加されています。
塩漬け肉
塩や砂糖を使った塩漬け法は、古くから使われているよく知られた食品保存の方法で赤身肉を塩漬けにする場合は、硝酸ナトリウムや硝酸カリウムを使って、色を保ったり、脂肪が変質するのを防いだり、有害な細菌を殺したりします。その効果で、食品の腐敗によるボツリヌス中毒などの病気にならずに済むわけです。
ピクルス
ピクルスは食品保存法の代表格。キュウリなど野菜を酢や塩水に漬けて発酵させる。つけあわせとしてよく使われるています。
カットフルーツ
健康を気にする多くの人たちは、日々の食事から酸化防止剤をとらないことを最優先する傾向があります。しかし、抗酸化分子は特定のベリー類や豆類、アーティチョーク、多くの茶葉など、自然の食材にも含まれています。またそれらは、ガンや心臓病、神経変性疾患の危険を減らすと考えられ、さらに本来ならばありえないほど食品を長持ちさせることもできるのです。
リンゴ、ナシ、モモ、アプリコットなど果物は、酸化すると果肉が急速に茶色くなってしまいます。これは、酸素と果物の果肉に中の酵素が反応を起こすためです。だから、あらかじめカットされて売っているフルーツには酸化防止剤が添加されていて、酸素を取り除いて茶色くなるのを防いでいます。自然の酸化防止効果のあるビタミンC、つまりアスコルビン酸で処理されている場合もあります。アスコルビン酸は、壊血病知らずというラテン語からきていて、ビタミンCの錠剤やカプセルに共通に存在する化学物質のことです。
チーズ
もともとはチーズも天然化合物、ソルビン酸の防腐効果のおかげで主要食品となったものです。ソルビンとは、ラテン語で特定の木の種類をさすsorbusという言葉からきています。アスコルビン酸が、カットフルーツが茶色く変色するのを防ぐ一方、ソルビン酸はチーズやほかの食品にカビが生えるのを防ぎます。しかし現在は、すべてのチーズにソルビン酸が使われているわけではありません。
ジャムやゼリー
安息香酸は食品の中の安息香酸ナトリウムとして存在し、ジャムやゼリーや香辛料に菌をよせつけません。食品中の安息香酸は食べてもまったく問題はないといわれています(ただしネコはだめ)。安息香酸や安息香酸塩は、クランベリーなどのベリー類の多く、マッシュルーム、シナモン、クローヴに自然に存在しています。
ラーメン
日本人に人気のラーメンやその他の揚げ麺類は、自然のビタミンEの活性体であるアルファ・トコフェロールという物質によって、鮮度が維持されています。この物質の効果については研究中で、心臓病や特定のガン予防に役立つのではないかと考えられています。ラーメンの多くには、鮮度を保つために合成抗酸化剤のブチルヒドロキノン(TBHQ)が使われています。TBHQは食品を長持ちさせ、風味や色、香りなどを維持するために、共通に使われる食品添加物でです。
市販の焼いた食品
これまであげてきたような自然の保存料は、食品の鮮度を保つためによく使われているが、多くの安全な人工保存料も同じように使用されています。袋詰めのクッキーやケーキ、クラッカーなどに、TBHQやほかの合成抗酸化剤も使われることもあります。これら製品の脂肪分や脂分の分解を阻止する効果があるため、風味や香りを損なうのを防ぐことができます。
ライスシリアル
ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)は、袋詰めの食品の風味を保つために作られた合成保存料で効能は、米などの穀物製品の酸化防止剤として使われるTBHQと似ていて、食品庫で保存されている間の鮮度を保つことができます。この添加物がないと、消費者の手に届くまでにシリアル製品が悪くなってしまう可能性があります。
台湾独自に発展を遂げてきた製茶 台湾茶(たいわんちゃ)
台湾茶とは
台湾茶(たいわんちゃ)は、台湾で作られる茶の総称のことです。
台湾独自のブランドである凍頂烏龍茶や、台湾特有の製法で作られる東方美人など台湾で作られる茶を台湾茶と呼びます。
台湾茶の歴史
台湾茶はもともと中国茶がルーツになっています。
1796年に商人の柯朝(かちょう)が大規模な烏龍茶産地である中国・福建省の武夷山から、台湾北部に茶の苗木を入植・栽培したことが始まりだと云われています。
その後、福建省の指導者により中国式の製茶方法が始まり、更に南投県(台湾中部)にも福建省茶が植樹されました。
中国とは生産地の環境、気候、茶葉の成長過程などが異なるため、台湾の独自の製法や加工方法などが導入され、中国の茶葉とは違った良質な茶葉を作れるようになりましまた。
1866年頃には台北県・淡水港と台南が開港されたことを、きっかけに品質の高い台湾の茶葉が世界的にも広く知れ渡りました。
1869年には、イギリスから視察に来ていた商人・ジョン・ドッドの目にとまったことをきっかけに「Formosa Tea」というブランド名で、アメリカやイギリスに輸出されるようになりました。
これが大きなヒットとなり、それ以降、台湾茶の産業が盛んになっていったと言われています。
その後、戦争などで衰退していった台湾茶の産業でしたが、1945年、第二次世界大戦終結後から台湾茶の復興を掲げます。
1980年代には輸出の最盛期を迎え、特に高地で作られた手摘みの烏龍茶「高山茶」が人気を呼び、ブームを巻き起こしました。
■台湾茶とは
歴史的に台湾は第二の中国茶の産地と言われ中国茶に分類されることがありますが、主に台湾茶と中国茶の違いは産地の違いになります。
「台湾茶」とは台湾で生産された茶葉を発酵・製造したお茶のことを呼びます。
特に青茶(文山包種茶、凍頂烏龍茶、白毫烏龍茶)の産地として有名です。
近年では美容や健康志向により、台湾の土地ならでの独自のお茶にも注目されており、「凍頂烏龍茶」「東方美人茶」「木柵鉄観音茶」「文山包種茶」などが、人気を呼んでいます。
■お茶の作り方・茶葉の種類
台湾茶をはじめ、お茶にはいろいろな種類があります。
基本的にお茶は同じ茶葉で緑茶、紅茶、烏龍茶などを作ることができます。
主なお茶の種類の違いは茶葉を作る段階での発酵度(発酵の有無)や焙煎方法などが異なるだけです。
茶葉には酵素が含まれており、そのまま放置しておきますと発酵します。
その発酵のタイミングの違いによりお茶の種類が異なってきます。
例えば発酵させない不発酵茶の「緑茶」の場合、茶葉を摘まんだら発酵が始まる前にすぐに加熱、日本では茶葉を蒸し、台湾・中国では釜煎り(釜で炒る)で茶葉の酸化酵素の働きを止めます。
逆に茶葉を完全に発酵させ(全発酵茶)作られるのが「紅茶」です。
また緑茶と紅茶の中間程度に発酵させたのが「青茶」(半発酵茶)で、台湾では生産量が最も多いです。
青茶は味や香りともバランスが取れており、日本人の嗜好に合うポピュラーなもので、近年では総称として「烏龍茶」と呼ばれるようになりました。
青茶以外にも黒茶、花茶、フレーバー茶などがあります。
一般に発酵度の低いお茶は香りがフレッシュですっきり爽快した味わいで、ごく淡い色合いをしており、徐々に発酵が高くなるほど味や色合いが深まっていきます。
■台湾四大銘茶と台湾茶(烏龍茶・青茶)の特徴
台湾の烏龍茶(青茶)は茶葉発酵度が15%~80%と幅広いため、それぞれの発酵度や焙煎方法(焙煎度)などにより、味や風味などが異なってくるためバリエーションが豊富にあります。
その豊富にある台湾茶の中で特に「東方美人」「木柵鉄観音(モクサクテッカンノン)」「文山包種(ブンザンホウシュ)」「凍頂烏龍(トウチョウウーロン)」は台湾四大銘茶と呼ばれているほど有名です。
台湾四大銘茶の「文山包種茶」は台湾北部(文山地区)で作られている烏龍茶で、昔、紙に包んで販売されていたことから包種茶と名付けられています。
軽発酵茶(茶葉発酵度15~20%)に代表されているお茶でもあり、苦みや渋みがほとんどなく、ほんのりとした香りと緑茶に近いすっきりとした爽やかな味わいが楽しめる烏龍茶(青茶)です。
中発酵茶(茶葉発酵度30~40%)に代表されるのが、台湾四大銘茶の「木柵鉄観音茶」と「凍頂烏龍茶」です。
木柵鉄観音茶は味は芳醇で濃く、様々な香りが楽しめるのが特長で、カテキン含有量も多く含まれています。
また凍頂烏龍茶は台湾の凍頂山で作られたお茶で最も知名度が高い烏龍茶です。
薄い金色のお茶で、蘭の花にも似た華やかな香りとまろやかな甘みが楽しめます。
重発酵茶(茶葉発酵度70~80%)に代表されるのが、台湾四大銘茶の「東方美人茶」(正式名:白毫烏龍)です。
ウンカと呼ばれる虫を利用して栽培する関係で農薬を利用出来ず、無農薬で栽培されています。
その為、台湾茶葉の中でも極めて生産量が少なく、希少で高価な茶葉です。
発酵度が高く、渋みが少なく、上品な紅茶に近い美しい褐色と味、果実とハチミツが合わさったような甘い香りを、楽しめます。ヨーロッパでも高く評価され、イギリスでは「Oriental beauty」と名付けられるほどの、大ブームとなった特別なお茶です。
■台湾茶の主な産地
台湾の国内で、ほとんどの地域で作られているため、それぞれ特徴をもった銘茶が、数多くあります。また、台湾では、冬茶(10~11月)に摘んだ茶葉は、稀少なため、人気が高くなります。
主な産地 台湾茶の主な種類
- 日本との関係が深い「台北市」
- 文山包種茶、木柵鉄観音茶など
- 台北市を囲むような形の「台北県」
- 生産量が一番多い包種茶、台湾唯一の龍井茶や碧螺春など
- 台湾島の北西部にある「桃園県」
- 包種茶、龍泉茶、武嶺茶、高山茶など
- 有名な大霸尖山などがある「新竹県」
- 烏龍茶、包種茶、東方美人(椪風茶)など
- 高山地帯の「苗栗県」
- 白毫烏龍茶(東方美人)、明徳茶(老田寮茶)、包種茶など
- 唯一の内陸県である「南投県」
- 台湾の中部に位置する「雲林県」
- 剣湖山茶、雲頂茶、包種茶など
- 台湾南部に位置する「嘉義県」
- 高山茶、金萱茶、烏龍茶、包種茶など
- 台湾東部に位置する「花蓮県」
- 烏龍茶、蜜香紅茶、柚花茶、包種茶など
- 台湾西北部にある「新北市」
- 蜜香紅茶、茉莉花茶 東方美人など
- 台湾中西部にある「台中市」
- 大禹嶺烏龍茶、梨山烏龍茶など
■台湾茶の栄養
茶葉に多く含まれている成分に、カテキンがあります。カテキンは、ポリフェノールの一種で、苦み・渋み成分を特徴としています。また、このカテキンが発酵することで「重合(カテキン+カテキン)」という科学変化が起きて、新たなる物質を作ります。烏龍茶の場合、茶葉を半発酵させる過程で、茶葉に含まれるポリフェノールが変化し、烏龍茶特有の「烏龍茶ポリフェノール」という成分を作りだします。また、他にも美容や健康に欠かせないビタミンA(カロチン)、C、E、亜鉛、セレンなど、多くの成分が含まれています。
【台湾茶・台湾紅茶の効能・効果】
ダイエット効果(脂肪を吸収して体外に排出、中性脂肪を分解)、むくみ・利尿作用、体をサビさせる活性酸素の働きを抑える(抗酸化作用)、新陳代謝を高める、冷え性の改善、胃腸を整える、消化促進、花粉症の改善、抗菌・殺菌作用、風邪・ウィルス感染予防、ホルモンバランスの改善、生活習慣病予防(糖尿病の抑制等)、美肌効果(老化防止)、便秘改善、口臭の改善、二日酔い予防、不眠・リラックス効果、集中力の向上など沢山の効果が期待できます。
■まとめ
台湾茶は同じ銘柄の茶葉でもグレードがあるため、品質・味・香り・値段がかなり異なってきます。
そのため、選ぶ際は店舗で相談・試飲することがお薦めです。
店舗が地下場にない方や時間が取れない方などは、通販を利用してお好みの台湾茶を見つけ出すのも面白いと思いますよ。
女性の方にに大人気 ジャスミンティー
ジャスミンティーとは
体によく美容にも効果的で綺麗になれそうとか、飲んでいると気持ちが落ち着くなど、飲む側に様々なイメージを与える美の象徴的ジャスミンティーは、少々クセがありながらも高貴で高い香りに何度でも飲みたくなる味わいをしています。そんなジャスミンティーはコンビニなど手軽な場所でも購入できるほど身近なお茶ですが、中国では花茶として大人気のお茶でもあります。
ジャスミンという名前が付いていることから、お茶の手順としてジャスミンの花を乾燥させ、お湯を入れて作るものだとイメージしがちですが、ジャスミンティーとは緑茶などに使われる茶葉に茉莉花(マツリカ)と呼ばれる強い香りが漂う花の香りを付着させたお茶のことを指します。
花茶の歴史
花茶の1つジャスミン茶。花茶は明末清初以前、宋代にすでに香り茶は流行していて、数十種類の香料茶があったと言います。香料は茶と同様薬の一種だったということがこの背景にあるのでしょう。茶と香料は結びつきやすかったのです。やがて香料茶の多くは淘汰され、ジャスミン茶・茉莉花茶(まつりか茶)がそのうちの96%を占めるようになりました。
ジャスミン茶は初めは士大夫(したいふ…北宋以降、役人・地主・文人を兼ね備えた人をこう呼んだ)が好むマイナーな飲み物でしたが、明末から清になると商品化が始まり流通するようになって大流行となりました。清末の西太后(せいたいこう…清末の権力者)が好んだことでも有名です。彼女はジャスミン茶を飲むことで自分の肌がとびきりきれいなのだと思っており、他のものには飲むことを許るさなかったという逸話もあるほどです。外国の使節とその夫人が表敬に訪れるとジャスミン茶をおみやげとしたので、ジャスミンの花は当時「国の花」とされていたそうです。
さんぴん茶との違い
ジャスミンティーに酷似している飲み物と言えば沖縄でよく飲むことが多いさんぴん茶です。さんぴん茶も沖縄では自動販売機やコンビニなどで手軽に入手できますが、実はジャスミンティーとさんぴん茶は同じものです。
ジャスミンティーが沖縄でさんぴん茶と言われるようになった理由は、中国でジャスミンティーのことを「シャンピェンチャ(香片茶)」と呼んでいることから始まりとされています。
時を経て沖縄にもこのシャンピェンチャが持ち込まれたのですが、その際シャンピェンチャをなまって言ったことからさんぴん茶という呼び方が定着したと言われているため、普段聞き慣れたジャスミンティーは中国ではシャンピェンチャと言い、そこから伝わった沖縄ではさんぴん茶となったということです。
呼び方が大きく異なりますが、ジャスミンティーとさんぴん茶は呼び方が変わっただけで同じものだったんですね。
ジャスミンティーの効能
どんなシーンでも美味しく飲めるジャスミンティーは、どのような効能があるのでしょうか。基本的にティーと付くお茶は体に良い効果をもたらすものが多いですからその点も調べてみました。
ホルモンのバランスを調節する
何かとホルモンの乱れに振り回されることが多い女性は、生理前の嫌な症状を訴える方も多いです。ジャスミンティーには香り成分であるベンゼルアセテートが作用して自律神経を整える効能があり、リラックス効果も相まって生理前の不快な症状だけではなく、更年期による気分の変化などにも役立と言われています。
集中力の向上・リラックス効果
ジャスミンティーの最大の魅力はやはり漂う魅惑の香りです。花の香りを最大限に引き出したようなあの香りには、芳香成分となるベンゼルアセテートやリロナールという成分が甘い香りを引き出しています。この二つの芳香成分には鎮静効果や抗不安作用、血圧降下作用などの効能が得られるため、興奮した体を速やかに休める環境作りを行ってくれます。
アンチエイジング効果・美肌効果
ジャスミンティーの茶葉に使用されることが多い緑茶には、カテキンやタンニンが含まれていますが、抗酸化作用のあるカテキンやタンニンは摂取することによって体内で酸化を防ぐ効能もあります。
体の酸化が進むとシミやしわ、たるみなどの原因になりますが、ジャスミンティーを飲むことによっていつまでも若々しい体作りが期待されています。
また、美容に必要不可欠であるビタミンCも豊富に含まれており、シミや潤いのある肌作りを行うのはもちろんのこと、皮脂の分泌量を調整して正常化し、血液の流れやリンパの流れを良好にして免疫力も上げてくれるため、顔の皮膚だけではなく全身の皮膚の健康に効果が期待できます。
二日酔い予防
ジャスミンティーに含まれる芳香成分リロナールやベンゼルアセテートなどには鎮痛の効果があるため、二日酔いが原因の頭痛などを緩和してくれる可能性があります。また、体内に入ったアルコールを解毒してくれるため、お酒の合間に休憩としてジャスミンティーを活用してみましょう。
ジャスミンティーの副作用
ジャスミンティーのカフェイン含有量
まずは、気になるカフェインから。ジャスミンティーに含まれるカフェインの量は、100mlあたり20mgです。コーヒーや紅茶は30~60mgも含まれているため、それよりは低いカフェインの量になります。しかし、ほうじ茶や玄米茶などよりは少し多めに入っています。
ジャスミンティーの味わいが好きで毎日飲んでいるという方も多いかもしれませんが、ジャスミンティーにはカフェインや利尿作用があるため、就寝前や出掛ける前、そして小さい子どもや妊娠中の方は避けたほうがいいかも知れません。
また、ジャスミンティーには子宮を収縮させる働きのある成分を含んでいます。そのため、正産期(37週)に達していない妊娠している女性が飲むと、早産を引き起こす恐れがあるためこれらの項目に当てはまる場合は飲用を避けた方が良いでしょう。特に心配なら医師に相談して下さい。
ジャスミン茶の淹れ方
ジャスミン茶(茉莉花茶)の入れ方を紹介しましょう。ジャスミン茶の入れ方
1:一般には白い蓋つき茶碗を用意しますが、高級なジャスミン茶の場合透明なガラスの器を用意します。
2:沸騰した湯を茶碗に入れ温めた後捨てます。
3:好みの量の茶葉を茶碗に入れます。
4:まずは茶葉の香りをゆっくりと引き出せるように、茶碗に近づけて低い位置で湯を注ぎます。次に茶葉と湯を混ぜ合わせるように少し茶碗から離して湯を注ぎます。その後高い位置から一気に湯を注いで茶葉をかき混ぜます。こうして茶碗の8分目くらいの湯を注いだ後すぐ蓋をして香りを閉じ込めます。
5:少し経ってから蓋をずらして香りを楽しみます。
6:香りを楽しんだ後少し冷まして、舌の上で味わうようにしてゆっくりと飲みます。
まとめ
女性らしい味わいや強い花の香りがするジャスミンティーは、綺麗な女性を連想させるお茶です。そんなジャスミンティーは香りや味が楽しめるだけではなく、非常に様々な効能を得られる優秀なお茶でもありますから、ジャスミンティーでオシャレに理想的に効能を摂取してみてはいかがでしょうか。
油だけじゃないエゴマの力 エゴマの葉茶
えごま油とは
えごま油とは、シソ科の一年草「えごま」の種子を搾ってとった油です。
えごまは、葉は香草として使われ、実は油をとるのに使われます。韓国料理店などで葉で焼き肉を巻いて食べたことがある方もいらしゃるとおもいますが、 シソにそっくりなので日本では「しそ油」と呼ばれることもあります。名前は「しそ油」なのに中身はえごまの実の油。なんかわかりにくいですが上手く整理して下さいw。
東北では「ジュウネン」と呼ばれています「食べると10年長生きする」 「10年保管していても播けば芽を出す」といった説があるようです。えごまの効能や生命力は昔から知られていたらしいです。
亜麻仁油とえごま油の違い
えごま油が「身体に良い」と言われる最大の特徴は、「α-リノレン酸」というオメガ3系脂肪酸を豊富に含むことで 同じようにα-リノレン酸を含むといわれる食品に「亜麻仁油」があります。混同されている方やどちらを選べばよいか迷っている方も多いそうです。
「亜麻仁油」と「えごま油」にはどんな違いがあるのかを調べてみました。
一番気になるα-リノレン酸の量はほぼ同じです。
亜麻仁油には女性ホルモンに似た働きがある「アマニリグナン」という成分が含まれるため、更年期障害の改善などに利用されることもあるようです。 えごま油に含まれる「ロスマリン酸」には抗炎症作用、抗酸化作用がありアレルギー反応を抑える効果があるとされています。また「ルテオリン」には抗肥満効果があるそうです。
味や風味は感じ方に個人差もあり、製品によっても大きく変わりますので、一度好みに合うかどうかを試してみて、お好きな方を選ぶようにしてはいかがでしょうか。
えごま油の味
しそ油とも呼ばれるえごま油ですが、シソやえごまの葉がもつような爽やかな香りはありません。
「魚臭い」と言われることもあるのですが、品質のよいえごま油には強い香りはなく、お料理にまろやかさとコクをプラスしてくれる美味しい食材なんです。
えごま油が魚臭くなるのは、加熱などで酸化した時で魚臭いものは変質していると考えられますので、一度品質や保管方法を確認してみてください。
一口にえごま油といっても、実は市販のえごま油の品質はさまざまです。まずは、試してみて「合わないな」と思っても、別の製品ならおいしくいただけるということもあります。ご自身の好みに合う瀬尾品が見つかるまで、色々な製品を試してみるのも面白いかもしれません。
えごま油の効果・効能
えごま油に豊富に含まれるオメガ3系脂肪酸、α-リノレン酸は「必須脂肪酸」と呼ばれ、食物からしか摂れない重要な栄養素と言われています。
このα-リノレン酸は身体に入るとエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)に変化し、脳や精神などさまざまなところによい影響を及ぼすそうです。
ダイエット効果
油=太るというイメージがありますが、えごま油に含まれるα-リノレン酸には、代謝を活発にし、脂肪を燃焼しやすくする効果があると言われています。
といっても、たくさん摂ればその分ダイエット効果が高まるというわけではありませんので、1日の摂取量を守って摂取するようにしてください。
抗アレルギー効果
α-リノレン酸が体内で変化して得られるEPAやDHAには、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを改善する効果が期待されています。
抗アレルギー効果を感じるには、α-リノレン酸などのオメガ3系脂肪酸を多く摂るだけでなく、大豆油、コーン油や肉類などに多く含まれるオメガ6系脂肪酸の摂取を控えるなど、脂肪酸の摂取バランスをとることが重要なようです。
ちなみに、理想の比率はオメガ6:オメガ3=4:1といわれています。
抗不安効果
人を対象にした実験の結果、オメガ3系脂肪酸を摂取するとそうでない場合と比較して不安症状が軽減されるということがわかったそうです。 恐怖記憶が和らぐという研究結果も出ており、将来的に食事療法へつながることが期待されています。
この抗不安効果もオメガ6系脂肪酸との摂取バランスが重要で、効果を得るにはオメガ3系脂肪酸を摂取するだけでなく、オメガ6系脂肪酸の摂取を抑える必要があるようです。
記憶・学習への効果
えごま油に含まれるα-リノレン酸には脳機能を改善する効果があり、摂取により学習機能が高まることがさまざまな実験でわかっています。 また、DHAは脳神経に対して抗酸化作用があり、脳を活性化させ、酸化ストレスから神経組織を保護するようです。
動物実験では、DHAの投与が加齢による脳の能力低下を回復させるという結果もあるようで、認知症やアルツハイマー病の予防につながることが期待されています。
心疾患の予防効果
α-リノレン酸には、血圧の上昇を防いだり、不整脈を予防する効果があると言われています。 また、アメリカで行われた大規模調査では、α-リノレン酸の摂取が虚血性心疾患のリスク、特に心筋梗塞リスクの低下を示唆する結果が出ています。
またEPAには抗血栓効果、抗動脈硬化効果などもあるとされ、心臓・血管の病気をさまざまな角度から予防する効果が期待できそうです。
えごま油の副作用
「えごま油」と検索しようとすると、検索候補に「えごま油 危険」と出てきます。 えっ、健康に良いはずのえごま油が危険?! 一体えごま油のどこが危険なのかを調べてみました。
その容器、「ちょい足し」厳禁
えごま油は発泡ポリスチレンの容器を変質させる効果があるため、カップ麺や納豆の容器に直接えごま油を垂らすと、穴が開いてしまう可能性があると言われています。 これは他の油ももっている効果なのでえごま油に問題があるわけではありませんが、えごま油は特にその力が強いそうです。
ですので「健康にいいならカップ麺に入れてみよう」 「納豆容器に入れて混ぜよう」 こんな食べ方を考えたことはありませんか?実はこの食べ方はダメです。
お湯を注いだらやけどしてしまった、なんていうことにならないよう、えごま油を使うときは容器を入れ替えて食べてください。
えごま油で、身体を壊す
えごま油には、熱や光、酸素などの影響を受けて酸化しやすいという弱点があります。 このことに注意しないと、保管や調理の中で、気づかないうちに酸化させてしまうおそれがあるのです。
酸化した油は「過酸化脂質」に変化し、大部分は消化管で毒性が弱められるものの、体内に吸収されると動脈硬化や認知症の原因につながることがわかっています。
保管と調理法で注意することは
- ・冷暗所で保管する
- ・加熱調理しない
- ・開封後は早めに食べきる
といったことに気をつければ避けることができますが、「えごま油」として売られているものの中には焙煎してあり、酸化の度合いが高いものもあるため、注意が必要です。
良質なえごま油の選び方
独立行政法人国民健康センターの調べによると、市販のえごま油は品質にばらつきがあり、酸化の度合いや有効成分であるα-リノレン酸の量などに差があることがわかったそうです。
市販のえごま油には、淡い黄色でほとんど透明なものから、黄金色のもの、茶褐色のものまでさまざまな色のものが存在します。 色と酸化の度合いは、完全に比例しているとはいえませんが、おおむね透明なものの方が酸化の度合いは低く、焙煎してから搾ったものや圧搾の時に高温になったものは茶褐色が濃くなる傾向があるようです。
酸化していないものを見分けるポイント
・遮光瓶(茶色や緑色などの瓶)に入っている
・箱に入っているなど光を遮断している
・「非加熱圧搾」「生搾り」「コールドプレス」「無焙煎」などの表示がある
・味や香りに異常がない
なお、透明なものは精製されたオイルで香りが薄く、黄金色のものは未精製(いわゆるバージンオイル)で味や香りが濃いという特徴があります。 味の好みもふまえて選んでみてください。
エゴマパウダーがお値打ち
エゴマ油は普通の油に比べ少しお値段がはるので、なかなか手が出ないこともありますよね。
そんな時におすすめなのが「エゴマパウダー」です。
エゴマパウダーとは油の搾りかすで、乾燥させ粉状にしたものなんです。
煮っ転がしや和え物、ハンバーグの中やおまんじゅうの生地の中に入れてもおいしいパウダーです。
実はエゴマの実の油分の1/3が残っていて食物繊維やミネラルも豊富なのでとても理想的な食材なんだそうです!
さらに冷凍保存でき、リノレン酸の割合も1年ほどは変わらないということでした。
これは自宅に1つはストックしておきたいですね!
血糖値を下げる!エゴマの葉っぱ活用方法
さらにエゴマの葉っぱには、血糖値を下げる効果があるという「ロズマリン酸」がとても豊富で、なんと大葉の約5倍ほども含まれています。
糖尿病の方など血糖値が気になる人にとってとても嬉しい食材なんです。
おにぎりを葉っぱで包んだり、中にからし味噌を入れて巻いて揚げたからし味噌揚げ、千切りにしてしょうゆをかけたり、若葉はそのままサラダにかけて食べるのもおすすめです。
「ためしてガッテン」でもシソの葉を緑茶と一緒に飲むと血糖値や糖の吸収を穏やかにする効果があると放送されていました。健康効果の高いエゴマをもっと食生活に取り入れていきたいです。
まとめ
えごま油に豊富に含まれるオメガ3系脂肪酸確かに体にいいものですがお値段が少し高いし、毎日にとなると少し…なんてこともあります。また健康にいいと分かったいても油と聞くとなんとなくカロリーが気なるなんて方も。そんななかエゴマの実の油分の1/3が残っていて食物繊維やミネラルも豊富なのでとても理想的な食材「エゴマパウダー」を利用してお茶として毎日数杯飲んで効用を上手く摂取してはいかがでしょうか。