ご存知ですか?食品添加物のメリット・デメリット
食品添加物とは
食品添加物とは、その名のとおり食品に「添加する」ものであり、普段食べている食べ物・飲み物に多く入っています。簡単に要約すると、食品添加物は保存性・色・味・照り・香りなど、様々な効果を向上させます。
材料もさまざまであり、パプリカ・ウコンといった天然由来の添加物のほか、亜硝酸ナトリウム(黒ずみを防ぐ)・ブドウ糖化糖液糖(甘味を加える)といった加工している添加物までさまざまな種類があります。
食品添加物のメリット
保存性が向上する
食品添加物の一番大きなメリットが、保存性が飛躍的に向上することです。
保存性に関しては、例として「菓子パン」があります。パン屋の売れ残りを見ると分かりますが、パンは通常1日足らずで乾燥し、美味しく食べることが出来なくなります。
しかし、スーパーなどで見かける菓子パンは「買って次の日も美味しく」食べることが出来ます。ハム・ソーセージ・液体調味料などが日持ちする理由も、この保存性があってこそです。また、保存料を入れないと、商品が作られてからスーパーに運んでいる時点で全て腐る可能性もあります。
そのため、この「保存性」があるからこそ、今の社会は手軽に食べ物を買うことができ、そして食べ物に困らずに生活できると言えます。
味・色が簡単に向上する
食品添加物があることで、食べ物の味・色を簡単に向上させることができます。
例えば合わせ調味料・カップ麺・コンビニのおにぎり・スナック菓子などは添加物で味を補強しており、添加物があるからこそ「安い値段」で買うことができます。
同じ商品でも、添加物を使用している食べ物を購入すること、自然食品店で無添加の食材を購入することでは、値段は驚くほど異なります。
また、ラーメン屋のラーメンが1000円に対してカップ麺が100円にもかかわらず大変美味しいことも、食品添加物があってこそです。そのため、普段スーパーやコンビニで見かける商品は添加物を使うことによって、「価格・見た目・味」を安定して出すことができます。
食品添加物のデメリット(危険性)
安全性に関して
安全性に関しては、特に最近では「癌」の原因となる、毒性があると言われています。しかし、実際には食品添加物が「はっきりとした原因」として出ているデータは出ておらず、そのため現状では「安全」として使用されています。
事実として、発がん性・毒性についての試験にはラットが使われ、ラットで異常が見られない量の1000分の1が使用量として法律で定められています。(風邪薬・痛み止めのような薬品の実験と同じイメージです。)
糖分・脂質・塩分過多になる
この部分は確実に言えることですが、食品添加物は「香り・味」にも影響を与えるため、「知らないうちに糖分・脂質・塩分過多になる」ことがあります。
清涼飲料水を例に挙げると、果汁20%ジュースはその名のとおり「果物が20%入っているジュース」です。そして、その残りの80%は「水・砂糖・添加物」から出来ています。そのため、無意識のうちに「80%の砂糖水を飲んでいる」ように、知らないうちに糖分・脂質・塩分過多になる可能性が高くなります。
食品添加物 近年の傾向
情報開示が進んでいる
近年は、食品添加物に関して情報を公開している食品メーカーが増えています。
日本ハムではインターネットに食品添加物専門のページが掲載されており、使用している添加物と役割、安全性について一覧として記載されています。
また、カゴメといった企業でもQ&A方式で使用している食品添加物・栄養成分表示・農薬等の質問について情報公開がされています。
食の安全問題が広まってきているとともに情報開示も増えてきている時代になっているため、ぜひ参考にしてみて下さい。
天然由来の添加物が増えている
最近では、天然由来の添加物が増えています。
例えば、タコさんウインナーの赤色を出す「赤色〇号」といった化学色素が減り、パプリカ・ベニバナ・イモとった「普段食べている物」の赤色を色素として使う食品が増えています。また、保存料に関しても「ビタミンC」といった聞き覚えのあるものを保存料として使用するケースが増えています。(実は栄養効果だけでなく、飲み物などの保存効果もあります)。
そのため、全体として「食の安全」の注目にともない天然由来などの添加物が増えている現状があります。
まとめ
1 食品添加物とは
保存性・色・味・照り・香りなどを向上させる
2 食品添加物のメリット
2-1 保存性が向上する
2-2 安価
3 食品添加物のデメリット
3-1 安全性
3-2 糖分・脂質・塩分過多
4 食品添加物の動向
4-1 情報開示が進んでいる
4-2 天然由来の添加物が増えている
食品添加物は、普段の生活にとても密にかかわるものです。
今回はひとつひとつの「添加物」の内容ではなく、全体的なメリット・デメリット・動向をご紹介しましたが、この分野は身近なものでありながら、とても奥が深く、そして賛否両論の多い分野でもあります。
この中で一番重要であることは「賛・否」両方の意見を知った上で、自分に合った選択をすることだと思いますので、ぜひ興味のある方は更に本などで調べてみてください。