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知ってましたか黒豆に秘められたパワー 黒豆茶

黒豆茶とは

黒豆は栄養豊富な食材として知られ、中国で最も古い薬物書にも薬として使われていたという記述が残っているほどです。

大豆の一品種である黒豆は、お正月のおせち料理に「まめに暮らせますように」という願いを込めて入れられることで定番です。

そんな黒豆を焙煎したり煮立てたりして抽出する黒豆茶が最近、体にいいお茶として注目を集めています。

では、黒豆茶には一体どのようなパワーがあるのでしょうか。

黒豆茶の栄養成分

黒豆(黒大豆)には、たんぱく質イソフラボンに代表される黄大豆の栄養成分に加え、黒い見た目のもととなる天然色素のポリフェノールアントシアニン」が豊富に含まれているのが特徴です。

なお、イソフラボンアントシアニンはともにポリフェノールの一種。 ポリフェノール動脈硬化などの、生活習慣病の予防に役立つことが知られています。

[参考]乾燥黒豆の栄養成分(100gあたり)

   エネルギー (カロリー)    353kcal       ビタミンB1    0.78mg   
たんぱく質 34.2g    ビタミンB2    0.27mg
脂質 17.5g    レシチン    1.32g
食物繊維 16g    サポニン    0.25g
カリウム 1860mg 大豆イソフラボン 171mg
カルシウム 107mg アントシアニン 62.05mg
鉄分 8.49mg    
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ちなみに黒豆茶の液体に含まれる成分量はお茶の濃さによって異なりますが、大豆イソフラボンは浸出液中に約5.8mg/L、アントシアニンは9.0mg/Lほど含まれるようです。

黒豆茶の効用

疾患予防

黒豆の外側の真っ黒な皮には、ポリフェノールの一種アントシアニンが豊富に含まれています。

アントシアニンは他の大豆からは摂取できない成分で、しかもその量はアントシアニンが豊富なビルベリーの3倍以上なのだそうです。

アントシアニンには高い抗酸化作用や、血液の状態を整える作用が期待できます。黒豆茶を摂取すれば血糖値が下がりやすくなりますし、動脈硬化をはじめとした疾患にもかかりにくくなる期待があります。

ホルモンバランスを整える

黒豆に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと同じような構造を持つため、摂取すればホルモンバランスが整いやすくなると言われています。

月経前症候群PMS)の解消効果のほか、エストロゲンの不足によって起きる更年期障害骨粗しょう症を防ぐ効果も期待できます。

冷えの防止

黒豆茶には血液を増やしてくれる鉄分や、血流をアップさせてくれるアントシアニンが含まれていて、貧血が改善され血流アップにより、冷え性も改善しやすくなるものです。

冷えは肌荒れや便秘、むくみなどさまざまな不調を引き起こすもの。黒豆茶を飲む習慣をつければ体の隅々まで血液が行き渡るようになる期待が持てます。

肝機能補助

日常的にお酒を飲み、肝機能が弱りがちな人にも黒豆茶がおすすめです。

黒豆茶に含まれるビタミンB1には、アルコールが分解される過程で必要となる酵素に代わって代謝を補助する働きがあります。

アルコールを摂取する前や飲んでいるとき、飲んだあとに黒豆茶を飲むようにすれば、二日酔いを防ぐことができます。

黒豆茶の美味しい摂取方法は

やかんに水1リットルを沸騰させてから黒豆50gを目安に入れ泡が持続する程度の、とろ火で5分煮詰めます。その後火を止め4~5分蒸らしてから頂きます。急須の場合は大さじ1~2杯を入れ熱湯を注いで3分~4分おいてから頂きます。

あとはアクを取らずにザルでこし、粗熱を取って冷蔵保存すればOKです。残った黒豆は料理に活用できます。

黒豆茶はたくさんの栄養素を効率的に摂取できる飲み物です。香ばしくて甘みも感じられますし、カフェインレスで飲みやすいのが利点です。

1日2~3杯程度を目安に黒豆茶を飲む習慣をつければ、体に良い効果を得やすくなります。食事のお供に、リラックスタイムにぜひ黒豆茶を取り入れてみてはいかがでしょか。

黒豆茶はノンカフェイン

黒豆茶に多くの効果効能が期待できるのは分かったけど、カフェインが心配」 そんな方もいらっしゃるかもしれません。

でもご安心を。 黒豆にはカフェインが含まれていないため、黒豆茶もノンカフェインの飲み物です。 「カフェイン入りのお茶を飲むと胃もたれする…」なんて方も安心して飲むことができそうです。

ちなみに鉄分などのミネラルを含み、目立った副作用も報告されていない黒豆茶は妊婦さんにもおすすめの飲み物です。

黒豆茶の副作用

黒豆茶はノンカフェインであり、妊娠中も安心して飲むことができるお茶です。

しかし気を付けたいのは摂取量で、飲み過ぎるのはよくありません。

1日2杯程度であれば問題ないのですが、水分補給として大量に飲むと下痢をしてしまうことがありますし、黒豆茶には大豆イソフラボンが含まれており、大豆イソフラボンは妊娠中の過剰摂取は避けなければいけないものです。

大豆イソフラボンを過剰摂取するとエストロゲン(黄体ホルモン)の量が増加しプロゲステロン(卵胞ホルモン)とのバランスが崩れてしまいます。

ホルモンバランスが崩れることで胎児の発育に影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。

しかし黒豆茶は過剰摂取しなければ嬉しいメリットがたくさんあるお茶なので1日2杯を守って摂取しましょう。

まとめ

妊娠中のマイナートラブルや美容にもいい黒豆茶は、毎日飲む習慣をつけたい飲み物です。

しかし体にいい黒豆茶も、下痢や大豆イソフラボンの過剰摂取になってしまう可能性がありますので、飲み過ぎないように気を付けてください。

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