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なんとなく気になる 日本の迷信

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縁起が悪い迷信・言い伝え

迷信や言い伝えという言葉を聞くと真っ先に悪いイメージが浮かぶのではないでしょうか?それは迷信が、社会生活上で実害を及ぼす特別な力を持っており、時には差別などが生じることもあるからです。また、迷信の多くは、子どものしつけとして行儀や社会のルールを教えるための戒めが多く、子どもにとっては恐ろしく思えるものがあります。それは大人になり意味が分かってからでも迷信に逆らう行動はためらってしまうものです。ここでは、縁起が悪い迷信・言い伝えをご紹介します。

夜に爪を切ると親の死に目に会えない

夜に爪を切るという意味合いの「夜爪」は、寿命を縮めることを意味する「世詰め」の語呂合わせから、早死にする、つまり親よりも早く死んでしまうことを現わす迷信です。また、昔は照明設備が不充分で夜の暗がりで刃物を持ち爪を切ることは指を誤って切ってしまうなど大変危険なこととされていました。そのため、小さなケガが死に繋がることもあり、突然親の危篤の知らせがあっても駆けつけられないと言い伝えられました。

靴下を履いたまま寝るのは縁起が悪い

靴下を履いたまま寝るのは縁起が悪いという日本の迷信は、死者に白足袋を履かせることが由来しています。昔からの言い伝えでは、靴下を履いて寝るのは死者だけであり、死装束を真似る行為は自らの死を近づけることと言われています。そのためこの迷信も、親の死に目に会えないといった縁起が悪い意味合いで使われています。

また、冷えを改善するため靴下を履いて寝ることで、逆に血行が悪くなり身体へ負担をかけるということも言われています。

霊柩車を見たら親指を隠す

亡くなって間もない故人にはまだ霊が宿っていると日本では言い伝えられてきました。そして、死者の魂は、親指の爪と皮膚の間から侵入し乗り移られると言われています。霊柩車を見たら親指を隠すという自分や家族の死にまつわる迷信は、親指を手のひらの中に隠すことにより死者の魂が入ってくるのを防ぐことを意味しています。

また、もう一説では、日本の天正時代、葬儀で遺体を焼く炎の中に近親者が切断した指を投げ入れる風習があったことが由来ともされています。

北枕はなぜ縁起が悪い

北枕は、古くから日本で縁起が悪いとされてきた迷信ですが、それは葬儀の際、死者の頭を北に向けて寝せることから、同じように北側に枕を置くことは死者を再現させることだと言われているからです。

そもそもこの北枕は、釈迦の入滅の際の姿に由来しており、この世での修行を終え旅立たれた最後の姿にあやかり成仏を祈るものとして縁起が良いものとされています。しかし、日本では単純に死者がする向きということで縁起が悪いものと広まりました。

写真を撮ると魂を抜かれる

写真が最初に日本に入ってきたのは幕末時代で、当時はまったく理解不能な写真の仕組みが人々にとっては不気味であり怖いものでした。また、日本には人に似せて作り出したものには魂が入りやすいという言い伝えがあり、あまりにもそっくりに映る写真が「魂を抜かれた姿」で、箱型の写真機が魂を吸い取るものと信じられていました。

また一説では、昔の写真機は撮るまでに時間がかかり撮り終わるまでに疲れ果ててしまったため、魂を抜かれたと思い込んだと言われています。

しゃっくりが100回出ると死ぬ

昔は教育が普及しておらず数を数えられるのは武士家系などのごく一部だったため、ここでいう100という数字は、数え切れないくらいたくさんという意味を持っています。

また、昔は医療も発達しておらず死の原因も不透明なものが多い中、しゃっくりという現象は不可思議で理解のできない怖いものと受け取られていました。そこで、しゃっくりは死ぬかもしれない病気のサインとなり、日本では縁起の悪い迷信として言い伝えられています。

うなぎと梅干は食べ合わせが悪い

うなぎと梅干は食い合わせが悪く体に害があるという迷信がありますが、医学的根拠は全くなく、逆に梅干はうなぎの消化を助ける働きをするため相性はいいと言われています。この迷信が生まれた由来の一つに、消化を助ける梅干と一緒に食べることによって高価なうなぎの食べすぎを戒めるためと言われています。

また酸っぱい梅干と一緒に食べるとうなぎが腐っていても気づかない、さらに梅干がうなぎの脂っこさを消してしまい、うなぎの栄養分を奪ってしまうからと考えられていました。

箸から箸へと、食べ物を渡してはいけない

日本では火葬後遺骨を骨壺に納めますが、その際遺族が集まり行う儀式を骨上げと呼び、箸を使って骨を骨壺の中に入れていきます。骨上げでは、遺族が2人1組になりひとつの骨を、竹製と木製の長さの違う箸1本ずつを1組として拾い、順に渡して最後の人が骨壺に納めていきます。そのため、箸から箸へと食べ物を渡すことは、火葬場の骨上げを連想させるため忌み嫌われてきました。そして、この迷信は食事のマナー違反として、今も親から子へ言い伝えられています。

茶碗に盛ったご飯の上に箸を立ててはいけない

茶碗に盛ったご飯の上に箸を立ててはいけないという迷信は、葬儀で行われる所作が由来だとされています。葬儀を行う際、生前の故人が使用したお茶碗に山盛りのごはんを盛り、故人の箸または割りばしを垂直に立てた「枕飯」と呼ばれるお供え物をするため、それを真似ることは縁起が悪いと言われ忌み嫌われてきました。

また現在でもご飯に箸を立てることは行儀の悪いものとされ、子どもの食事作法を戒めるものとして親から子へ言い伝えられています。

宵越しの茶は飲むな

古くから緑茶に親しんできた日本では「宵越しの茶は飲むな」という迷信が言い伝えられてきました。身体にいいはずの緑茶が一晩たつと毒になってしまうと言われたのは次の理由からです。

第一にお茶は淹れる度に茶葉から殺菌作用があるカテキンが流れ出し、タンパク質を含む茶葉は腐敗が進みます。またカテキンは時間の経過とともに酸化しタンニンという胃腸を刺激する成分に変化し身体に害をもたらします。昔は冷蔵保存がなかったためお茶は腐りやすく食中毒の原因にもなったことから広く言い伝えられてきました。

雛人形をしまい忘れると婚期が遅れる

ひな人形の歴史は平安時代にまで遡り天皇の結婚式を現わしています。雛人形を早く出すことは、嫁に早く出すことであり、早く片付けることは早く片付く(早く嫁に行く)と言い伝えられてきました。さらに雛人形は女の子の厄除けをしてくれるという迷信があり、いつまでも出しておくのは縁起が悪いという意味も込められています。

また一説には花嫁修業の意味合いが込められており、片付けが上手にできない女の子は嫁にはいけないと戒めるために言われていたようです。

妻が妊娠しているときに漁に出ると不漁になる(不幸が起きる)

妊娠にまつわる迷信は数ある中で、妻が妊娠している漁師が漁に出ると不幸が起こるので連れていかないとう風習がありました。昔は今のような医療施設もなく妊娠、出産は命を落とすことも多かったため、身重の妻を気遣い夫の仕事を休ませて妻の側で助けてあげなさいという暗黙の了解だったと言われています。

また一説では、神道では血は穢れとされ、大量の出血を伴う出産を控えた妻がいる漁師は縁起が悪いと考えられていたと言います。

表札を釘打ちすると出世しない

家の顔である表札には様々言い伝えがあり、風水でも表札と運気には深い関係があると言われています。表札は家運、健康運、出世運の代表であり、その家の運気を左右する重要なアイテムと言えるでしょう。また、表札は日本独特の風習であり、安全で暮らしやすい国の象徴とも言えます。

ここで言われている迷信は、表札板の表から釘打ちすることを指し、これは病気のある様子を現わすことからとても縁起が悪く、出世もできないと言われるようになったと考えらえています。

三人並んで写真を撮ると真ん中の人が早死にする

昔の人は写真を撮ると魂を抜かれるという迷信を信じていましたが、昔の写真機は性能が低かったため三人で並んで写真を撮ると真ん中の人にしかピントを合わせることができませんでした。そのため、真ん中の人がはっきり写り、その分魂も多く抜かれると信じられていました。

また、三人で並んで写真を撮る場合、年上の人や目上の人が中央に来ることが多いため、必然と三人の中では真ん中の人が一番早く亡くなる可能性が高くなります。その結果、やはり真ん中は…と言われるようになったと言われています。

黒猫が横切ると悪いことがある

日本では古くから黒猫は福猫として幸運の象徴であり、魔除け厄除けの意味を持った大切な存在でした。江戸時代には、死の病であった肺結核を治す力が黒猫にはあると信じられていたほどです。

黒猫が横切ると悪いことがあるという迷信は、幸運そのものの黒猫が自分の前を横切り、幸運に素通りされてしまったと考えられるようになった説があります。さらに、黒猫は魔女を連想させる縁起が悪いものとして欧州の思想が流入した影響と言われています。

夜に洗濯物を干すのは縁起が悪い

昔日本では、着物には故人の霊が宿っているという迷信があり、死者の着物は夜に干すという風習がありました。そのため、夜の洗濯物は死者の着物を連想させ縁起が悪いものとされています。また、風水の視点で夜間は陰のエネルギーが強いことから、夜に干した洗濯物に陰のエネルギーが吸収され、その洋服を着ることで悪い方向へ向かうと言われています。

「夜干しは赤子なく」ということわざがあるように、夜露で湿った衣類が原因で赤ちゃんが夜泣きすると考えられていました。

遠くの音がよく聞こえると雨

音は通常放射線状に伝わり上空に散っていくため遠くの方は聞こえにくくなるのに対し、上空の気温が地上付近より高くなっていると、気温の低い方(地上)へ屈折してはねかえる性質を持っているため遠くの方まで音が聞こえやすくなります。このような現象は、上空に暖かい空気が流れ曇り気味で湿度が高い時、つまり低気圧や前線が近づいていることであり、近いうちに雨が降りやすいと考えられます。たかが迷信とは言いきれない根拠があり、昔の人の知恵と言えるでしょう。

双子の妊婦のお腹は畜生腹

今ではさほど珍しくない双子ですが、昔双子は不吉で縁起が悪いものという迷信がありました。それは、珍しい現象は災害の前兆と信じられていたことから、双子の誕生日も悪いことの前兆と捉えられていたからです。双子を産んだ母親は、動物が一度にたくさんの子どもを生むことに例えられ畜生腹と忌まれました。

昔は栄養状態も悪かったので生まれてきた双子は未熟児が多く、片方が栄養を吸い取っていると言われて、双子の片割れは殺されたり里子に出されたりしました。

鏡が割れると縁起が悪い

鏡が割れることは、身近な人の死や、不吉な前兆を意味し縁起が悪い迷信として言い伝えられてきました。昔の人にとって鏡は魔を跳ね返す道具でもあり、不思議な力によって自分を映し出す神聖なものとして大切に扱われました。

一方風水では、鏡は悪いものを遠ざけるという意味があり、割れた鏡は「持ち主の身代わりになって割れた」と解釈され逆に幸運の象徴とされています。鏡が割れると7年間不幸が続くというジンクスは、鏡が身代わりに邪気を吸い取って役目を終えたが、しばらくは不幸が及ばぬよう慎重に過ごすようにという意味合いで伝えられています。

茶碗を叩くと餓鬼が集まってくる

餓鬼とは、生前に悪行を働いた人間が飢餓道に落ちた姿です。餓鬼は常に飢えとのどの渇きに苦しんでいて、隙あれば人間に取りつき家の食べ物を食べ尽くしてしまいます。そのため餓鬼に取りつかれた家はたちまち食糧が底をつき、不幸が訪れるという迷信が信じられていました。
 
「茶碗をたたくと餓鬼が集まってくる」と子どもを怖がらせることで食事中の行儀を正し、悪ふざけを直す戒めとして日本各地で広まり言い伝えられてきました。

夜に靴をおろしてはいけない

街灯がない時代、夜道を歩くことは大変危険でありよっぽどのことがない限り外出することはありませんでした。ましてや夜の暗闇を新しい靴で歩くのは、誰かが亡くなった時、つまりお通夜くらいでした。そのため、夜に靴をおろすことは死を連想させ縁起の悪いものと迷信化していきました。

さらに出棺の際、亡くなった人に新しい靴を履かせて送り出す風習があったため、夜に新しい靴を履いて玄関を出ることは、死者の姿に近いから不吉であると言われてきました。

カラスが鳴くと人が死ぬ

カラスは古来からすは神の使いと考えられていたと同時に、真っ黒な外見と鳴き声から、不吉なものとして日本各地で言い伝えが残っています。カラスが鳴くと人が死ぬという迷信は、お供え物を狙って墓地によく現れるため、死者の近くにいることを連想させるからと考えられています。

昔は亡くなった人を山に土葬しお供え物をする風習がありました。賢いカラスは夜になると人間がいなくなることを知っていたため、夜の墓場がカラスの餌場になっていました。夜の墓場に響くカラスの歓喜した鳴き声は人間には不気味で不吉に聞こえたのでしょう。

4(死)と9(苦)は縁起の悪い数字

日本では、4は「死」を、9は「苦」を連想させることから不吉な数字として言い伝えられてきました。これらの数字は忌み数と呼ばれ、特に死を連想させる4は平安時代から避けられてきたと言われています。ホテルの客室や受験番号、病室などでも4という数字を避ける風潮は今でも残っています。

数字にまつわる迷信は日本に限らず、海外でも忌避される数字があります。韓国でも数字の4は、死の発音と似ているため嫌う傾向があり、西洋においては、13が忌み数で広く避けられています。

梅干の種を食べるとバチが当たる(梅には天神様が宿っている)

梅干の種に天神様がいるという由来は、太宰府の満宮の天神様、菅原道真飛梅伝説にあると言われています。梅の種の中身「仁」は別称「天神様」と呼ばれ、これは道真が梅を大変好んでいたことからつけられました。道真の死後、神様として祭られたことからも、庶民は梅の種には天神様が宿っているとありがたく思うようになり迷信化していきました。

また、生の梅の種には中毒を起こす成分も含まれており、食べ過ぎては健康を害するという戒めの意味もあったと言われています。

ビワを庭に植えると病人が出る

日本古来から親しまれ今では高級品として有名なビワですが、「ビワを庭に植えると病人が出る」という縁起の悪い迷信が言い伝えられています。一説では、昔ビワの葉は病気やケガの治療薬として使われていたため診療所の近くに多く植えられていました。そこからビワは病気を連想させるものとして迷信が生まれたと言われています。

また、ビワの葉には中毒を引き起こす成分が含まれているため食べ過ぎると身体に健康被害が出てしまうため縁起が悪いものと言われるようになったとされています。

彼岸花を家に持ち帰ると火事になる

彼岸花を家に持ち帰ると火事なるという迷信は、一説では彼岸花の別名が、「火炎花」「火事花」であることが理由であるとされています。赤い独特の花のイメージはあの世を連想させ、彼岸の時期お墓に多く咲いていることから縁起の悪いイメージが定着しました。

また彼岸花には毒性があり、中でも球根部に多くの毒が含まれています。お墓参りに来た子どもが珍しい彼岸花に触れないよう「火事になる」と脅かしてむやみに持ち帰らぬよう戒めの意味があると言われています。

彼岸花を摘むと死者が出る

日本で土葬が一般的だった当時、故人が眠るお墓を荒らすモグラやネズミなどの駆除、近づけない目的で、毒性のある彼岸花を墓地周辺にたくさん植えるようになりました。知らずに彼岸花を摘んでしまうと、動物達によって墓が荒らされ死者が掘り起こされてしまうことから、「彼岸花を摘むと死者が出る」という迷信が生まれたと言われています。

彼岸花には毒性があるため安易に摘んで持ち帰らぬよう戒めの意味も込めて各地に広まっていきました。

ため息をつくと幸せが逃げる

ため息は、疲れた時、ストレスがたまった時など体にたまった悪い気を吐き出すことを言います。ため息は周囲の人も不快にしてしまうことから、昔の人は「幸せが逃げる」と言って相手を励まし、ため息をやめさせようとしたことが迷信化していったのではないかと言われています。

また、緊張が続き精神状態が悪いと呼吸が浅くなる傾向があります。すると体中にたまった悪い気を一気に吐き出そうとするため無意識にため息がもれてしまうのです。蓄積された悪い気はいずれ体調不良につながるため、体のSOSとも言えるでしょう。

朝や出掛け前に縫い物をしてはいけない

朝や出掛け前に縫い物をしてはいけないという迷信は、衣類の繕いなどは普段から気に留めて行うことであり、出掛けの一番忙しい時にするものではないという生活の心構えを解いたものです。つまり、翌日の準備ができていないことを戒めるものです。

またお盆期間中に縫い物をしてはいけないと言い伝えらえています。これは、針仕事で怪我をし血を流してしまうことを避けるためで、ご先祖様に血を流すようなことをしては失礼だと考えられていたからです。

縁起が良い迷信・言い伝え

続いて縁起が良い迷信・言い伝えをご紹介します。現代においても縁起を担ぎ、迷信通りに縁起物をお守りとして携帯する光景はよく見られます。四つ葉のクローバーや蛇の抜け殻などが良い例でしょう。また生活の中でも新しいことを始める、行う時に縁起を気にすることは決して珍しいことではありません。

また、縁起が良いものを見ただけで幸運の兆しを感じ明るい気持ちになるのではないでしょうか。縁起の良い迷信が日本文化にしっかりと根付いているということでしょう。

耳たぶが大きいと金持ちになる

耳たぶが大きいと金持ちになるという迷信は、七福神の大黒天様に由来すると言われています。大黒天は、肩に大きな袋を背負い、右手には打ち出の小槌を持った財宝、福徳開運の神様として知られています。大黒天は耳が長く垂れさがっているのが特徴的なことから、大黒天にあやかって「大きな耳たぶは福耳」と言われるようになりました。

また、釈迦の姿の特徴を数え上げた「三十二相八十種好」にも記されてあり、お釈迦様にあやかりたいという願いもあると言われています。

蛇の抜け殻を入れて金運アップ

「蛇の抜け殻をいれて金運アップ」という迷信は、七福神の弁財天様に由来すると言われています。弁財天は、財宝、豊穣を司る神様で、蛇は弁財天の使いであると言い伝えられてきました。そのため、弁財天の使いである蛇も同じ力が宿ると信じられ、その効果にあやかって蛇の抜け殻は縁起の良いものとされてきました。

また蛇は脱皮を繰り返し成長する爬虫類です。昔の人は、脱皮を繰り返し成長する蛇に強い生命力を感じ縁起が良いものに結びついたとされています。

流れ星が流れている間に願い事を3回心の中で繰り返せば願い事が叶う

流れ星に願い事をすれば叶うという迷信は、天文学がない時代に日本をはじめ海外でも広く言い伝えられてきましたが、その起源や由来はキリスト教の教えによるところが有力な説と言われています。空にいる神が、時々下界の様子を眺めるため天界を開け、その際に漏れた天の光が流れ星であり、その時に願いを口にすれば、その願いは神の耳に届くと言われています。3回という回数の由来は諸説がなく、伝承の中で3回唱えることが広まっていったとされています。

四つ葉のクローバーを見つけると縁起が良い

四つ葉のクローバーは、小葉が4枚になったシロツメクサのことで、見つけることが非常に難しいことで有名で、確率にすると1万分の1から10万分の1とも言われています。このように希少価値が高く、四つ葉のクローバーの花言葉は「幸福」ということもあり、縁起が良い迷信として日本各地広く言い伝えらえてきました。

また、クローバーの4枚の葉脈が十字架に見立てられ、海外でも幸運を現わす神聖なものとして強い力があると信じられています。

初夢に一富士二鷹三茄子を見るととても縁起が良い

古くから伝わる迷信で、初夢でこれらを見ると縁起がよく幸運に恵まれると考えられています。富士山は信仰の対象として古くから崇められており、「冨士講」と呼ばれる宗教団体が存在しました。その拠点の一つが江戸の駒込富士神社で、その周辺にあった鷹匠屋敷、そして駒込地域の名産である茄子を合わせて縁起物とされるようになりました。

また富士は「無事」や「不死」、鷹は「高」、茄子は「成す」という語呂あわせから縁起物になったという説があります。

お湯呑みの中に茶柱が立つと、吉事の前触れ

昔からお茶を飲むときに、湯呑みの中に茶柱が立つと吉事の前兆と言い伝えられてきました。この迷信の由来の一つは、単純に茶柱が立つのは珍しいからと言われています。茎の部分が急須の網の目を通して湯呑に入ることもさながら、さらに真っ直ぐ立った状態というのはなかなか見る機会はないでしょう。また、なんであれ「柱が立つ」ということは縁起が良いことだと言われていました。

また、茎が多く入る2番茶も新茶同様に売れるようにしたいと考えたお茶屋さんが、茶柱は縁起がよく吉報の知らせであると言い広めたという説があります。

初物を食べると七十五日長生きする

「初物を食べると七十五日長生きする」という言い伝えの由来は、江戸時代の死刑囚の言動が有力であると言われています。この時代、死刑囚は最後に食べたいものを選ぶことが許されていました。そこで一日でも生延びたい死刑囚は季節外れの食べ物を選び七十五日間長生きしたという話から、庶民の間でこの迷信が広く言い伝えられるようになりました。

また、昔から日本人は初物にこだわり、初物を食べれば他の食べ物にはない生命力を得ることができ健康で長生きできると信じられていました。

(春に)黄色い蝶を見かけたら幸運になる

日本では古来より蝶は幸運を運んでくれる縁起のよい生き物として迷信化されていきました。それは、優れていることを意味する「長」、また整っていること意味する「丁」と発音が同じことが理由の一つとされています。また、さなぎから羽化する蝶の成長過程は「変化」や「飛躍」を意味し、昔の人々には不思議な能力を持った生き物に映ったと言われています。

また黄色は、風水では健康運や金運を意味し、黄色い蝶は仕事運が上昇する前触れと言い伝えられています。

朝蜘蛛は縁起が良い(朝蜘蛛を殺してはいけない)

日本人は古来から蜘蛛によって縁起をかつぐ風習があり、朝蜘蛛はとても縁起の良い生き物として迷信が広く伝わっています。その理由の1つが、朝蜘蛛はあの世とこの世をつなぐ天の使いだとされています。そして、朝蜘蛛は幸福を運んでくる象徴と言われ、商売人にとってはお客さんを運んできてくれる生き物として大切にされてきました。

また、蜘蛛が網を張るのは晴天の時だけと言われ、網を張っている朝蜘蛛は晴天のイメージから良いことを運んできてくれる生き物と言われています。

夜の蜘蛛は親でも殺せ

夜蜘蛛は縁起が悪い生き物という言い伝えから「夜の蜘蛛は親でも殺せ」という迷信が生まれました。夜の薄暗いところで網を張る夜蜘蛛は、暗闇で獲物を狙う盗人を連想させることから、夜に蜘蛛を見ると盗人が家に入る前兆であると言い伝えられてきました。そこで夜蜘蛛を見てしまったら蜘蛛を殺し、盗人が来る前兆をなかったことにしようとしたと言われています。

また、朝蜘蛛は天の使いであるのに対し、夜蜘蛛は地獄の使いだという説があります。そのため夜蜘蛛は不吉な生き物の象徴として忌み嫌われる存在になりました。

白蛇は縁起がいい

昔から白蛇は神の使いと言われ、日本全国でも白蛇を祀っている神社が多くあります。そもそも蛇は昔から農作物を荒らすネズミなどを駆除してくれる存在で、蛇がいる家はお金に困らず金運、財運をアップさせると信じられていました。さらに白蛇はとても珍しく貴重な生き物として扱われていたため、他の蛇よりもさらに縁起が良いと言い伝えられています。金運アップにあやかり勝負事でもご利益があると言われるようになり、最高の縁起物として迷信化されていきました。

軒下にツバメが巣を作ると商売が繁盛する

古くから農家、また商家ではツバメが巣を作ると商売が繁盛し幸福を運んで来るという迷信を信じていました。ツバメは農作物を荒らす害虫を食べ、糞は虫よけ、また肥料にもなります。また、ツバメは人間と共存してきた鳥で、外敵のカラスから身を守るため人間の出入りが多いところに巣を作る習性があると言われています。そのため、ツバメが巣を作るところは人通りも多く商売繁盛になると考えられました。

また、ツバメは環境を察知する鳥で温度湿度とも快適な場所を巣作りに選ぶと言われ、そこからツバメは子孫繁栄につながる縁起が良い鳥として言い伝えられてきました。

ひいらぎは災難を防ぐ

ひいらぎは冬の代表的な植物で、葉の縁に鋭いとげがあることが特徴です。ひいらぎは鬼の目突きという別名を持ち、鋭いとげを嫌う鬼への魔除け効果があることから「ひいらぎは災難を防ぐ」という迷信が伝わっていきました。風水では、鬼門となる場所にひいらぎを飾ることで鬼の侵入を防ぎ邪気を家の中に入れないと言われています。

また、西洋では、ひいらぎはキリストから生まれ魔を退ける力があると信じられ、神聖な植物として大切にされています。

二重の虹を見ると幸せになる

縁起の良い迷信の一つ「二重の虹を見ると幸せになる」は、虹を見ることも稀な中、二重の虹「ダブルレインボー」はさらに貴重で珍しいものなので幸運の前兆だと世界中で言われています。
この二重の虹には「卒業」そして「祝福」の意味が込められています。1つ目の「卒業」とは、これまで努力してきたことが報われる節目の時が近づいていることを意味し、2つ目の「祝福」はこれから進む未来には幸せが待っていることを意味しています。