元気の日記

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安息香酸ナトリウム(安息香酸(あんそくこうさん)Na)

安息香酸ナトリウムとは

安息香酸ナトリウム(略して安息香酸Na、英語ではSodium benzoate)は、安息香酸(英語ではBenzoic asid)にナトリウムを結合させたもので、エゴノキ科アンソクコウウキの樹脂に成分が含まれていますが、現在は化学物質で合成されています。

カビや酵母に効果があるため、保存料として使用されます。安息香酸は水に溶けにくいため水溶性の安息香酸ナトリウムがよく用いられます。水に溶けやすい安息香酸ナトリウムはシャンプーや化粧品などに配合されており、微生物の繁殖を抑え、品質を保持するための防腐剤として使用されています。

食品添加物としての用途

食品や飲料には1948年に厚生労働省より食品添加物に指定されました。安息香酸ナトリウムには、細菌やカビの繁殖を抑制し阻止する抗菌作用や静菌作用があるため、保存料として清涼飲料水などが腐るのを防ぐために使用されています。

毒性や危険性の問題

安息香酸ナトリウム食品添加物の中でも危険な物質と言えます。
安息香酸ナトリウムとビタミンCが結合すると危険物質であるベンゼンが生成されます。

ベンゼンの急性中毒症状として嘔吐や頭痛、運動失調など重症になると意識障害や死亡に至る場合もあり、発ガン性や白血病のリスクを高め、体内に入ると外になかなか排泄されないという特徴があります。2006年にイギリスの清涼飲料水に安息香酸ナトリウム酸化防止剤としてビタミンCが使用されており、この2つが化学反応を起こしベンゼンが生成されていました。

現在日本では、ベンゼン含有の安全ラインが定められているため流通はしていませんが、安息香酸ナトリウムが保存料で使用されている清涼飲料水とビタミンCを一緒に摂取した際、体内でベンゼンが発生しないとは言えません。

使用されている食品や使用基準

アメリカやヨーロッパでは幅広く食品に使用が認められていますが、日本国内では安息香酸はマーガリンやキャビア、シロップ、醤油、清涼飲料水のみに使用が認められており、安息香酸ナトリウムは、清涼飲料や菓子の製造に用いる果実ペーストや濃縮果汁にのみ使用が許可されています。また、安息香酸及び安息香酸ナトリウムは対象ごとに使用量が設定されています。

【使用基準】

安息香酸

  • マーガリン:食品1kgあたり1.0g以下
  • キャビア:食品1kgあたり2.5g以下
  • 清涼飲料水:食品1kgあたり0.60以下
  • シロップ:食品1kgあたり0.60以下
  • 醤油:食品1kgあたり0.60以下

安息香酸ナトリウム

  • 果実ペーストや濃縮果汁:食品1kgあたり1.0以下

使用されている化粧品とその毒性

安息香酸ナトリウムはシャンプー、ボディーシャンプー、石鹸、化粧品、香水、練り歯磨き粉、入浴剤などの中に防腐剤の有効成分として使われています。このような商品の成分はカビや細菌が繁殖しやすい成分が多いので品質劣化を防止するために防腐剤を添加しているものが多いのです。

安息香酸ナトリウムが使われている化粧品

安息香酸ナトリウムが防腐剤として化粧品の有効成分として利用されているものは、その商品に成分表示に「安息香酸Na」という名称で記載されています。

現在化粧品(化粧水、保湿クリーム、ファンデーション、マスカラなど)やシャンプー、香水などの商品についてはほとんどのメーカーでその商品に使用する全成分を表示する場合が多く、商品を購入する際は、成分表示に何が防腐剤に使われているか消費者も確認することができます。

たとえば化粧品の大手メーカー資生堂は、化粧水、乳液、保湿クリーム、ファンデーション、口紅、マスカラなどすべての商品において全成分表示しています。その中には安息香酸ナトリウムを防腐剤に利用している商品もあり、その商品には成分表示に「安息香酸Na」と記載されています。

ただしほかにも防腐剤はあるので、この名が記載されていないから防腐剤が入っていないというわけではありません。資生堂の商品の中でも安息香酸Naを防腐剤として安定性をはかっている商品もあれば、違う成分を利用している商品もあります。

ちなみに安息香酸ナトリウムが有効成分として使われている資生堂の商品では、コマーシャルでよく目にするシャンプーの「椿」の中に安息香酸ナトリウムが防腐剤として利用されています。

安息香酸ナトリウムを化粧品に使用した毒性

安息香酸ナトリウムを化粧品の防腐剤の有効成分として使用した場合、化粧品を製造もしくは販売している会社に提供されている多くの資料には、健常な皮膚に対して毒性はほとんどなく、刺激性もないという安全性のデータ報告の資料が届けられています。

その内容の中には健常な皮膚に対してはアレルギーが起こったという報告もされていません。そのため商品を開発するメーカーでは化粧品配合範囲以内で有効成分として使用する限りでは安全性の高い成分だとしています。

このように安息香酸ナトリウムに関する毒性については心配ないという報告が上がっていますが、しかしながら化粧品の使用に関しては、敏感肌であるなど個人によって様々な症状が起こりうる可能性があり、防腐剤に反応を起こしてしまう人もいるため、その選択には個人で注意し自分の肌に合った商品を使用するようにすすめるところです。

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牛乳に酸を加えると沈殿する白い物質 カゼインナトリウム(カゼインNa)

カゼインとは

豆乳ににがりを加えると固まり豆腐になります、同じように牛乳に酸を加えて固まるのがカゼインなんです。
なんとなく耳にしてるようで知らないガゼインは、危険な食品添加物のように感じられますが通常食品として扱われているものなんです。

カゼインは乳タンパク質の80%を占めていて全ての必須アミノ酸をバランスよく含んだ物質です。そのため、非常に栄養価が高く、食品添加物以外にサプリメントなどの栄養補助剤にも広く使われています。

カゼインを摂取するとアミノ酸が結合した複数のペプチドになります。これらペプチドの中には、カルシウム、ナトリウムの吸収を促し、これにより免疫力を強くしてれたり、腸の吸収を助けてくれたり、血圧の上昇を防いでくれます。ペプチドと言う言葉は最近では、コマシャールでもだいぶ耳にするようになってきています。

このカゼインは水に溶けないため、アルカリを加えて中和させます。中和させた(ナトリウム化)ものがカゼインナトリウム(カゼインNa)で、水によく溶けるようにすることにより使用できる範囲が広がっています。

カゼインナトリウム(カゼインNa)の用途

水に溶けるカゼインナトリウムは、水と油を均一に混ぜ合わせるための「乳化剤」や加工肉の赤肉と脂肪の乳化状態の安定ためなどの「安定剤」、加工食品の栄養強化(タンパク質の強化)のための「強化剤」として主に使用されています。

そのため、パン、アイスクリーム、ハム、ソーセージなど畜肉加工品、カマボコなどの水産練り製品、乳製品、菓子など、身近な多くの食品に使用されています。
例えば、ミルク入りの缶コーヒーでミルク成分とコーヒーが分離しにくくなるよう使われています。缶コーヒーは出荷後温めたり、冷やしたり、自動販売機の中で動かさなかったりするので分離しがちなのかもしれません。なので飲む前によく振ってからお飲みくださいと注意が書きがある製品もあるのです。

乳化の目的で使用されているとしてもカゼインナトリウム(カゼインNa)は、食品添加物ではなく食品なので乳化剤とは別に表記されます。
乳化剤は一括表示が認められている食品添加物のため、同じ目的で複数の物質を使用した場合の食品への表示は「乳化剤」のみでよいことになっています。

カゼインナトリウム(カゼインNa)の安全性

カゼインナトリウム(カゼインNa)は前述したとおり牛乳由来の成分なので安全だといえます。
一日許容摂取量(ADI)も定められていません。
動物を対象とした実験で動物の体重1kgに対して5日間毎日500mg経口投与したら半数が命に係わる結果がでたそうです。
これを人に例えると体重が70kgの人に毎日3.5gのカゼインを食べさせるということなので命にかかわりがあるのは当然です。

カゼインの危険性1。食物アレルギーについて

カゼインは牛乳由来の成分のため乳アレルギーをもつ人は注意が必要です。
牛乳は食物アレルギーを引き起こす頻度の高い食物アレルゲンの一つです。アレルゲンとは一般的にアレルギー症状を引き起こす原因となるものをいいます。

食物アレルギーとは

わたしたちの体の仕組みとして「自分」と「自分ではないもの」を識別して、「自分ではないもの」に対しては攻撃・排除しようとする免疫システムが備わっています。これはわたしたちの体を守るための仕組みです。
例えば、花粉症は体に入っても問題のない花粉(自分ではないもの)に過剰に反応して、くしゃみや鼻水で花粉を排除しようとする免疫による反応です。

食物アレルギーは、本来体に取り入れて栄養となるはずの食べ物(自分ではないもの)に含まれる食物タンパクが体に入ってくると、それを異物とみなし免疫システムが過剰に反応してアレルギー症状を引き起こす状態です。

乳アレルギーはなぜ起こる

乳アレルギーはカゼインと乳清タンパクに含まれるβ-ラクグロブリンが原因だと言われています。カゼインとβ-ラクグロブリンは耐熱性があるため加熱処理を施してもアレルゲン性は低下しません。

牛乳のタンパク質は牛乳全体の3.3%に相当し、おもにカゼイン(80%)と乳清タンパク(20%)で占められます。乳清タンパクはホエイ(ホエー)とも呼ばれます。ヨーグルトを放置しておくと溜まってくる上澄み液のことです。

乳清タンパクにはβ-ラクグロブリン、α-ラクアルブミン、血清アルブミンという物質などが含まれます。このうちβ-ラクグロブリン以外の二つの物質(α-ラクアルブミン、血清アルブミン)は加熱することでアレルゲンが低下するといわれています。

カゼインの危険性2。牛乳の発がん性について

人間の消化器官は動物性タンパク質を効率よく分解するよう作られていないため、継続的に摂取し続けると分解されずに体内に蓄積され、ゆくゆくは癌細胞の発生を助長する可能性があるといった程度の問題のようです。

牛乳に含まれているタンパク質の約80%を占める「カゼイン」が胃の中に入ると、胃酸やタンパク質を分解する酵素ペプシン)のはたらきでいったん固まりますが、その後ゆっくりと確実に分解(消化)されます。
タンパク質が酸などの作用で固まる現象を「凝集」と呼びます。凝集によって消化酵素がはたらきにくくなると考えるのは間違いです。

また特定の食物ががんのリスクを上げるのか、下げるのかという問題について世界で一番権威のあるのがWCRF(世界がん研究基金)による「Food,Nutrition,Physical Activity,and the Prevention of Cancer」というものだそうで最新のものは2007年のものです。
これによると、

  • 牛乳は大腸がんのリスクを低下させる可能性が大きい。
  • 牛乳は膀胱がんのリスクを低下させる可能性がある。
  • 牛乳、乳製品、チーズは前立腺がん、大腸がんのリスクを上昇させる可能性がある。

最後に

チーズはカゼインが原料ですが、最近の研究ではリスク上昇の可能性は高くないのではないかとされているそうです。欧米人と日本人では食生活も異なり牛乳自体が広く飲み始められた時期も異なります。日本では第二次世界大戦後にアメリカの影響で食生活が欧米化し広く飲まれるようになったとのことです。欧米人のデータではなく日本人のデータによる発がんリスクの可能性が知りたいところですが、現時点ではデータ不十分のようです。

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遺伝子組み換えのものを使用されている危険性も キサンタンガム

キサンタンガムとは

トウモロコシなどのデンプン(コーンスターチ)を、キサントモナスという細菌を使い発酵させることによって作られる、天然の高分子多糖類です。成分は、グルコース、マンノース、グルクロン酸などの3種類の糖類からできていて、粘性があります。水にも溶け、酸や塩、熱、低温、酵素などにも耐性があるため、用途は幅広く、食品や化粧品などに使用されています。

成分の3種類の糖類はブドウ糖などの炭水化物を細菌で発酵させることで出来る天然のゴム質のものがキサンタンガムです。発酵に使われる細菌は、植物の葉が黒く変化して枯れていく黒腐病や草木がなえてしぼんでしまう萎凋(いちょう)の原因となる病原菌です。なんか使うのが心配な感じですがキサンタンガムは分子が大きいので優れた粘度があります。

そしてその性質を利用して、キサンタンガムは食品にとろみをつける増粘剤として使用され近年では、その粘度性を利用して食事の摂食や嚥下(えんげ)機能が弱くなった高齢者の食事を食べやすくすることにも利用されています。喉元が滑りやすく呑み込みが楽になるからだそうです。

これは刻むことで食べにくくなる野菜など、飲み込みづらい食品に加えると高齢者の摂食や嚥下機能に効果があるという研究報告が上がり、近年高齢者施設で老人の食事の改善に利用されてる所もあるそうです。

ちなみにこの高齢者の食事の改善に利用するという報告では、キサンタンガムを1.2%食事に添加すると高齢者にとっては口当たりがよい、なめらかな食べ心地であるなど総合的に良い効果があるようです。

キサンタンガムの粘度性は、食品添加物だけに留まらず化粧品にも使われています。たとえばジェルや乳液のとろみなどです。化粧品に適度の増粘剤を配合することで、乳化と分散の安定性を高めしっとり感をだすほか、みずみずしさやさっぱり感を出す効果あるらしいです。

キサンタンガムの購入方法

食品添加物としてのキサンタンガムの購入は、残念ながら個人向けにスーパーやドラッグストアで販売しているところはほとんどありません。食品添加物(食用)として個人が購入できるのは、現在amazon楽天のネット通販で購入することが可能です。

キサンタンガムの毒性

キサンタンガムは、微生物を原料として作られる物質ですが、毒性はなく基本的には安全性に問題はないとされています。納豆菌とかと同じ感じです。

ただし、培養液に含まれるタンパク質によるアレルギーに少し心配が残ります。
法令ではキサンタンガムに含まれる窒素の量は1.5%以下と規制されていますが、タンパク質として換算すると約9%に相当するためです。

それと、原料となるトウモロコシが海外で遺伝子組み換えのものを使用されている危険性も高いです。トウモロコシは、日本での生産が少なく、ほぼ海外産のものを輸入しています。一時期、遺伝子組み換え食品については騒がれた時期もありましたが、こうして原料部分で使用されて、形に残っていない状態で摂取するというのは、私たちの目に見えない部分なのでちょっと心配です。しかし現実では遺伝子組み換えで作られた作物は年々増え続けているそうです。

その他、キサンタンガムは原料にデンプンが含まれることから、大量摂取することで肥満や糖尿病になるリスクがあると言われています。また、消化しづらい性質上、軟便や下痢などの症状を引き起こす可能性も考えられます。

食品添加物の用途

キサンタンガムは冷たい水にもよく溶ける上、乳化力もあり、温度が変化しても粘性が変わらないという特性があります。食品添加物としての用途としては、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊料が挙げられます。また、成分表示上、他の天然の多糖類と併用した場合は「増粘多糖類」の一括表示のみで良いとされています。

具体的には、ドレッシング、ソース、缶詰、プリン、漬物、スープなど、とろみや粘質、材料を均一に混合させるための乳化が必要になるような食品などに多く使用されています。また、高齢者や嚥下障害のある人のために作られている食品への活用もなされています。

最後に

現在、超高齢社会になりつつある日本にとって、今後とろみ食の需要がますます増える可能性があります。それに伴い、人体へのリスクの少ないキサンタンガムのような添加物の需要も増えてくるかもしれません。

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消化されない物質 デキストリン・難消化性デキストリン

デキストリンとは

デキストリンとは、じゃがいもやトウモロコシのでんぷんが元になった物質です。
通常、でんぷんとは、ブドウ糖が鎖状に結びついた状態です。ブドウ糖が結びつけばでんぷんとなり、でんぷんがバラバラに分解されればブドウ糖となるわけです。デキストリンとは、この中間の状態。
つまり、でんぷんから、ブドウ糖が数個結びついた状態で分解をとめたもののことなのです。

このようにデキストリンは化学合成により人工的に作られた物質ですが添加物には指定されていません。食品添加物ではなく食品として扱われています。

デキストリンの用途

デキストリンは微かに甘い物質で、水飴を薄めたような粘り気を与えます。使われている食品は、菓子類やソース、タレなど使い道はさまざまです。また粘度の調整にも使われ、粉状の材料を固めるといった特徴もあるためよく見るお菓子に使用されています。

デキストリンとデキストラン

デキストランは多糖類で、デキストリンってパット見では読み違えてしまう程似ていますが当然ですが違う物質です。デキストランは増粘剤、安定剤として使用されることの多い食品添加物の一つですが、虫歯の原因菌を作ることが指摘されています。

難消化性デキストリンとは

でんぷんを分解する酵素にアミラーゼという物質があります。
トウモロコシやじゃがいものデンプンにこのアミラーゼを作用させるとぶどう糖デキストリンができますが、このデキストリンはアミラーゼでは完全に分解されません。つまり消化されない物質ということです。この消化されない物質が難消化性デキストリンです。

難消化性デキストリンの効果・効能

難消化性デキストリンにはたくさんの効果や効能があり、ダイエットにも役立つと言われています。
具体的には、以下のとおり。

  • 中性脂肪や食後の血糖値の上昇を抑える。
  • 内臓脂肪を減少させる。
  • 腸内環境を整えて便秘を解消する。
  • ミネラルの吸収力が高まる。

これらはどれも事実ですが、難消化性デキストリン独特の効果というわけではなく、食物繊維の摂取で得られる効果です。

デキストリンの副作用や危険性

デキストリン難消化性デキストリンの違いを理解する

デキストリン難消化性デキストリンにおける一番の危険性は、この二つを混同してしまうことです。
デキストリンには糖質が含まれますから、難消化性デキストリンのつもりでデキストリンを摂取し、それが過剰になれば、肥満はもちろん、血糖値や血圧の上昇、それにともなって糖尿病や通風などの心配も出てくるでしょう。

難消化性デキストリンの副作用

難消化性デキストリンは食物繊維です。
そのため、摂取すれば便秘の改善が期待できるでしょう。
ただし、過剰摂取になった場合はその効果が行き過ぎて、今度は下痢を引き起こしてしまう心配があるのでじゅうぶん注意が必要です。

原料が遺伝子組み換えであるおそれ

デキストリンは、じゃがいもやトウモロコシのでんぷんから作られています。
しかし、このうちトウモロコシが問題で、日本にあるトウモロコシのほとんどはアメリカから輸入されたもの。そして、アメリカで作られているトウモロコシは、9割が遺伝子組み換えなのです。

遺伝子組み換え食品による害は報告されていなかったり、危険性は低いと言われていたりしますが、遺伝子組み換え食品の割合が高まったアメリカでは、白血病自閉症、アレルギーなどの疾患が急激に増えたというデータがあります。
もちろん、これが遺伝子組み換え食品によるものだと断定はできませんが、安全だという確証がない限り、できれば必要以上の摂取は避けたいものです。

トクホ=健康や安全が保証されているわけではない

難消化性デキストリンが使用されている食品が健康食品やサプリメント、トクホに多いのは事実です。
しかしながら、トクホ、つまり特定保健用食品とは、なんらかの効果が期待できると消費者庁が認めたもの。
メーカーの申請に応じて消費者庁が検査、認可するのですが、その際に実験や研究が行われているわけではありません。
申請通りの効果が期待できる物質や成分が入っているか、それのみが基準であり、原料の安全性や、申請されたもの以外の成分に有害なものがないかどうかは考慮されていないのです。
もちろん、それでもある程度の目安にはなるでしょうが、盲目的に信頼するのはやめておいたほうがいいでしょう。

健康やダイエットのためにはほかの食物繊維を

もともとがでんぷんですから、デキストリン自体に危険性はほとんどありません。心配するとしたら、原材料の遺伝子組み換えの有無でしょう。しかしながら、これはなかなか確認の難しいところでもあります。ただ、もし、積極的に難消化性デキストリンを摂ろうとした場合、その目的はダイエットか、便秘の解消ではないでしょうか。
だとすれば、本文中にも述べたとおり、それらの効果は難消化性デキストリン独特のものではなく、食物繊維によるものです。原材料が心配なら、ぜひ、ほかの食品から食物繊維を摂取することもお薦めします。

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融雪剤として道路に散布すると路面の氷を溶かす 塩化カルシウム

塩化 カルシウムとは

塩化カルシウムとは、英語ではcalcium chlorideと表記され、化学式CaCl2で示される塩素とカルシウムが結合した化合物です。
吸湿性があり溶液が低温でも凍結しない特性があるため、主な用途として日本では冬の積雪や凍結に備え、道路の各所に配備され使用されています。

塩化カルシウムは、融雪剤として道路に散布すると路面の氷を溶かしてくれます。また、クローゼットなどの湿気取りとして除湿剤や乾燥剤にも使われています。他にも、防じん対策としてグラウンドや砂利道に散布すると砂ぼこりが舞いにくくなります。私たちの普段の生活で身近に存在する化学製品です。食品には豆腐用凝固剤などの食品添加物として使用されています。

塩化カルシウムの毒性

塩化カルシウムは自然界にも存在する物質なので比較的安全ですが、濃度により取り扱いには充分な注意が必要となります。

食品への添加は食品の1%と決められています。

除湿剤に溜まった塩化カルシウム溶液を誤飲してしまったり、誤って食べてしまった際の主な症状として、嘔吐や下痢、腹痛などを引き起こします。塩化カルシウムは苦みが強いため、大量摂取はしにくいですが、万が一大量に誤飲した場合は、体液が正常よりも酸性に傾くアシドーシスを引き起こすことがあります。また、直接手に触れると、触れた部分が軽度の火傷を受ける場合があります。家庭でできる処置として、水や粘膜を保護してくれる牛乳を飲むとよいでしょう。皮膚や眼に入った場合は、十分な水で洗い流し、様子を見て医療機関で受診することをおすすめします。

食品添加物としての用途

塩化カルシウムの食品への添加はカルシウムを強化する目的として、豆腐凝固剤やチーズの凝固剤として使用されています。

またアルコール飲料や清涼飲料水などの硬度やPH調整剤としても使われています。市販されているチーズの大半は塩化カルシウムが使われており、日本のチーズは加熱殺菌することが多いため、生乳が加熱することでカルシウムが不足し、凝固しにくくなるため塩化カルシウムを添加します。

豆腐の凝固剤として、にがりを使用する場合がありますが、塩化カルシウムと併用して使用するケースが多いです。飲料の場合は、使用する水の硬度を調整するために使用されており、PHを下げ酵素の働きを活発にする調整をしています。

除雪した雪に注意

人が食べてしまうことは、まずないと思いますが、除雪剤を撒いた後に犬が雪を食べてしまう事があります。理由には、ただ興味があるからや、水分補給の為と様々にあります。
雪は解ければ水になり、それを食べる分には問題ないのでは?と思われがちですが、実際は「食べさせない方が良い」です。
というのも、地面に撒布された、凍結防止剤や融雪剤の入った雪を食べてしまった犬が中毒症状を起こしてしまった、という事故が発生しているからです。

融雪剤と凍結防止剤

雪の降る地方では、当たり前に撒かれているこの2つ。実は、動物には毒になります。

融雪剤の成分は、塩化カルシウム。この「塩化カルシウム」が、中毒を起こす危険性があります。
症状としては、皮膚や肉球に付着すると、赤くなったり、ただれて皮がはがれてしまったり、また、口にふくむと胃腸を刺激し、嘔吐や下痢、潰瘍の原因になります。
摂取した量によってはショック症状が出てしまうこともあるので注意が必要です。

凍結防止剤は塩化ナトリウムで出来ています。
大雑把に言うと、「塩」です。過剰な塩分が健康に害を及ぼすのは周知の事実ですね。

犬や猫が直接、雪を食べていなくても、足裏についた雪を舐めてしまい、その足裏についていた融雪剤や凍結防止剤で中毒症状を起こすこともあります。
冬場の散歩には、靴下をはかせる、雪を食べさせないなど、様々な工夫が必要です。

もしも、食べてしまったら

もしもペットが雪を食べてしまった場合、どうしたら良いのでしょう?

犬猫の体内に入ってしまった場合、すぐにかかりつけの動物病院へ連絡してください。
吐かせるための手段や、すぐに病院へ連れてくるように指示があるはずですので、それに従いましょう。

もちろん、飼い主が気付かないうちに食べてしまったなんて事もありますから、愛犬愛猫の様子が少しでもいつもと違う、ぐったりしている…と感じた場合はすぐに動物病院へ連絡しましょう。

冬場のお散歩の注意点

冬場のお散歩は楽しみもたくさん!!普段見れない景色に犬たちもワクワクします。
しかし、注意しなくてはならないことも多いです。

  1. 外に出る前にしっかりと寒さ対策を行ないましょう。
    特に子犬やシニア犬、シングルコートの犬種の場合、体温調節がうまくできないことが考えられます。
  2. 雪道を歩かせる際は靴下や靴を履かせてあげましょう。
  3. 帰ったら、ぬるま湯でしっかり手足を洗ってあげましょう。
    万が一付着してしまった融雪剤や凍結防止剤を洗い流すとともに、冷えた体を温めてあげる効果があります。

お散歩対策をしっかり行い、愛犬と一緒に冬を楽しんでくださいね。

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自動車の排気ガスに含まれる物質 二酸化硫黄

二酸化硫黄とは

二酸化硫黄は、刺激臭のある無色の気体で、別名で亜硫酸ガスとも呼ばれています。車の排気ガスや工業活動、また火山活動のような自然界でも発生するものです。

二酸化硫黄は酸性雨や公害の原因にもなる毒性の強い物質で、昔の日本で有名な公害で足尾銅山鉱毒事件、四日市ぜんそくなどがあげられます。これらの発生原因は工業活動などの影響で、二酸化硫黄が発生したことに起因しています。

二酸化硫黄は、私たちの体内に入ると、せきや気管支炎、気管支喘息などを引き起こします。また、動物実験では、からの出血、体重の減少の可能性があることも分かっています。一定量の二酸化硫黄が含まれているワインを毎日ラットに飲ませるという動物実験を行ったところ、肝臓に障害が発生した結果もあります。また、発がん性や催奇形性、腎臓への障害なども心配があるとされています。さらに、水に溶けると亜硫酸になるので、それを摂取した場合に胃腸を刺激され、腹痛や下痢を引き起こす可能せもあります。

人体にとって有害であることが明らかになっている二酸化硫黄ですが、衣類や紙の漂白剤や殺虫剤、また食品添加物としても使用されています。

二酸化硫黄の臭い(におい)

二酸化硫黄は刺激臭が強いです。実際にどんな臭いかというと、二酸化硫黄の臭いは火山の噴煙や温泉を思わせる臭いです。また温泉街に行くと腐った卵のような臭いがします。あの臭いを思わせる臭いです。

日本には活火山が多数ありますが、長野県の浅間山が噴火したときはたくさんの二酸化硫黄が放出されたそうです。浅間山とは限らず三宅島や伊豆大島の噴火の際にも火山ガスと共に二酸化硫黄が観測されています。火山が噴火のする時のあの温泉の硫黄のような臭いを思わせる臭いが二酸化硫黄の臭いです。

二酸化硫黄の性質

硫黄の粉末に火をつけて乾いた臭気ビンの中で二酸化硫黄を発生させて、その性質を調べた実験から得られた二酸化硫黄の性質は、

  • 気体となっては発生した二酸化硫黄は腐った卵のような刺激的な臭いがあり無色である。
  • 蒸留水を加えてみた結果、水には溶けやすい性質であり、その水溶液は酸性を示すがしばらくすると白くなることから漂白性がある。
  • ほかの物質と反応させてみた結果、二酸化硫黄は還元剤として働き、また酸化剤として働く性質がわかる。
  • 有毒を発する。

このような性質のほかに、紫外線を吸収すると蛍光を発する性質があります。その性質を利用して環境省では、その蛍光の発色の強さをもとに、大気に含まれている二酸化硫黄の量を測り大気汚染の尺度にすることがあるそうです。

また生態系に悪影響を及ぼすと言われる酸性雨の原因のもとを作り出す性質があります。火山活動や人為的に燃焼させた燃料よって放出される二酸化硫黄(そのほか窒素酸化物など)は大気中で光化学反応などの化学反応をおこして硫酸や硝酸に変化する性質があり、変化した物質が雨や雪などに溶け込み酸性雨となって降り生態系に悪影響を及ぼすことがあります。そのため世界の気象を観測する拠点では大気観測の測定の物質として観測しています。

ちなみに二酸化硫黄の特徴となる性質ではありませんが、火山噴火の際には火山ガスと一緒にたくさんの二酸化硫黄も放出されることから、気象庁は火山口から放出される二酸化硫黄の放出量を調べて火山活動の参考にされている物質でもあります。

食品添加物としての用途

二酸化硫黄は昔から防腐剤やワインなどの保存に使用されてきました。古代ローマ時代に遡ると、ワインを作るため樽に亜硫酸ガスを発生させていたとも言われています。

ただ、二酸化硫黄が食品に加えられるのは、防腐の目的ではなく、見た目を良くしたり、殺菌をしたりする意味合いが大きいようです。具体的には、食品添加物として保存料漂白剤酸化防止剤などに使用されています。また、干し柿が作られる際に保存性を高めるために、粉末を吹きかけることがあるようです。

使用されている食品

二酸化硫黄が使用されている食品例を紹介します。

保存料として

まず、保存料として使用されているのが果汁、ジュース類、ワインなどです。特にワインは製造過程において大切な役割を果たしているとされています。

漂白剤として

漂白剤として使用されているのが、かんぴょうや煮豆、甘納豆などです。

酸化防止剤として

酸化防止剤として使用されていることがあるのが、エビやカニ、ドライフルーツなどです。

使用が禁止されている食品

二酸化硫黄は人体にとって有毒であるとされているため、これらは使用基準が決められており、使用量も食品ごとに制限があり、私たちの食卓に届くまでには厳しい検査を経ているものとされています。
そして、二酸化硫黄はゴマや豆類、野菜には使用が禁止されています。二酸化硫黄でこれらを漂白する目的で使用することは、それらの品質や鮮度に関して、消費者の誤解を招く可能性があるからとされています。

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植物由来の食物繊維 グアーガム

グアーガムとは

グアーガムは、マメ科グアーの胚乳部から得られる水溶性の食物繊維です。グアーは、インドやパキスタンなどで栽培され主成分はガラクトマンナンです。食品添加物の他に、化粧品や洗浄剤などの用途もあります。そして、グアーガムの成分を利用した特定保健用食品もあります。

グアーガムには、整腸作用や血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を下げるなどの健康向上に良いとされることが言われています。実際に、糖尿病の人には効用があり、食事とともに摂取することで血糖値が低下したというデータがあるようです。

また「グアーガム分解物」水溶性食物繊維、第6の栄養素ともいわれる食物繊維で、食物繊維と多くの種類があります。

不溶性食物繊維と水溶性食物繊維

食物繊維は、炭水化物のうち人の消化酵素で分解・吸収されない成分のことをいい、大きく分けて水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維に分けられて不溶性食物繊維は、小麦ふすまやごぼうなどに多く含まれ、便の“かさ”を増やして便通を促すことが知られています。一方で、水溶性食物繊維には、ごぼうに多く含まれるイヌリンやりんごに多く含まれるペクチンなどがあります。
そんななか、近年注目されている水溶性食物繊維に「グアーガム分解物(グアーガム酵素分解物)」があります。

グアーガム分解物とは

グアーガム分解物とは、そのままですが「グアーガム」を「分解」したものです。「グアーガム」とは、インド・パキスタンなどの乾燥した地域で採れる「グァー豆」から作られ、水に溶かすと少量でも非常に高粘度になる成分です。アイスクリームなどに増粘多糖類として使われますが、この成分が食物繊維としてもとても有用であることが知られるようになりました。しかし、少量でも水に溶かすと高粘度になってしまい扱いづらいため、酵素で分解して高粘度にならないように加工したものが「グアーガム分解物」です(グアーガム酵素分解物、PHGGとも呼ばれます

グアーガムの特徴

グアーガムは、通常食品に含まれる量を摂取する程度であれば、健康に特に支障をきたすことはないと言われています。

グルテンフリーであることから、最近は健康やダイエットを気にする女性からはパンやクッキーなどへの使い方も支持されています。ただし、場合によっては下痢や吐き気などの胃腸の不調を起こす可能性もあることから、使用量には気をつける必要があります。また、グアーガムが含まれる食品をとるときには、一緒に水分をを最低250mlは摂取するようにしましょう。水分なしに食べた場合、胃腸障害を起こす可能性があります。

さらに、長期にわたって食事と摂取していると、栄養の吸収を妨げると言われビタミンやミネラルなどのサプリと同時に摂取するのも、その栄養の吸収の効率が悪くなると言われています。

グアーガムは、妊婦は摂取しても大丈夫とされていますが、授乳中の女性の摂取に関しては安全性が十分に確認されていないようなので、避けた方が望ましいです。また、消化管に疾患がある人も摂取は避けるほうが安全です。海外においては職業性の喘息を引き起こしたという事例もあるようなので、気になる場合は摂取を控えるが良いでしょう。

グアーガムは天然のもので、グルテンフリー、便通改善などの効能があることから、一見すると健康に良いものという印象がありますが、摂取を控えた方が良いこともあるようなので気をつけましょう。

他の食物繊維の違い

水溶性食物繊維は、腸内細菌の栄養源(エサ)となり発酵分解され、短鎖脂肪酸を作り出して腸内環境を酸性にしてくれます。しかし、水溶性食物繊維の種類と腸内細菌の種類には相性があり、どんな水溶性食物繊維でもいいというわけではありません。
グアーガム分解物は、他の水溶性食物繊維より短鎖脂肪酸のひとつである「酪酸」を多く作ることが知られています。

食品添加物としての用途

グアーガムは、天然由来の物質なので、食品に添加するのに安全性は高いと言えます。食品添加物として使用される際は、ゲル化剤や増粘剤、安定剤、糊料として使用され、成分表示上、他の天然の多糖類と併用した場合には「増粘多糖類」の一括表示で良いとされています。
グアーガムが使用されている食品の具体例としては、アイスクリーム、和菓子、肉や魚の缶詰、ドレッシング、タレ、ソースなどが挙げられます。また、食品にとろみをつけたり、流動食にしたりと介護食としての活用もあります。

さいごに

食物繊維も、種類によって機能はさまざま。「グアーガム分解物」は、私たちの健康にとって、多くの可能性を秘めている次世代食物繊維ともいえる注目の素材です。

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