元気の日記

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肥満予防効果の期待 玄米茶(げんまいちゃ)

お茶の中でも特に飲みやすい玄米茶

古くから食事中やほっと一息つきたいときなど、様々な場面で愛され続けてきたお茶は、水と同様に毎日の生活になくてはならない飲料です。お茶と一口に言っても非常に豊富な種類があり、好みによって玄米茶が好きだったりほうじ茶や玉露、番茶、抹茶、麦茶など風味や味の感じ方が異なるお茶を飲む場面によって変えているという方もいるのではないでしょうか。特にその中でも玄米茶やほうじ茶のすっきりとした味わいが最も好きという方もい多いとおもいます。

玄米茶とは

お茶をこれだけ毎日愛飲している日本人でも、その一つ一つの種類を詳しく知っているという方は案外少ないと思います。

玄米茶はすっきりとした飲み口で、少しお米のような香りがするのが特徴です。そんな玄米茶は多くの方が感じている通り、水で浸した玄米を炒ってから番茶や煎茶を大体同じ量で追加したもののことを指し、緑茶の一種です。

味の特徴としては、緑茶の分量が半量になってしまうことで渋味や緑茶特有の旨みなどが軽減されていますが、玄米茶の姿だからこそカフェインや渋味が少なく、大人も子供も様々なシーンで楽しめるお茶です。

玄米茶は体にいいの

クセがなく、飲みやすさに関しては玄米茶もほうじ茶もどちらも魅力的で美味しいお茶ですが、玄米茶とほうじ茶どちらの方が体に良い成分が含まれているのでしょうか。ほうじ茶の方が健康的に良いと言われている中で、二つの違いについて調べてみました。

玄米茶の栄養について

ほうじ茶との違いについてですが、まずは単純に玄米茶に含まれる全体の栄養からお伝えしていきます。

玄米茶に含まれる栄養には、100g当たり

ナトリウム 2mg
カルシウム 2mg
カリウム 7mg
マグネシウム 1mg
ビタミンB2 0.01mg
ビタミンC 1mg
タンニン(カテキン) 1.5mg
カフェイン 1.5mg

となっています。玄米茶は煎茶と玄米をブレンドして作られるため、緑茶と玄米の両方の栄養を摂ることができます。

しかし、玄米とブレンドすることで他のお茶よりもカテキンなどの含有量は少なくってしまいますが、玄米に含まれる豊富なビタミン類がそれを補ってくれるため、玄米茶は高い人気を誇っています。

ほうじ茶の栄養について

続いてほうじ茶全体の栄養についてです。玄米茶とそこまで栄養成分に大きな違いはありませんが、100g当たりのほうじ茶に含まれる栄養は、

ナトリウム 1mg
カリウム 24mg
カルシウム 2mg
ビタミンB2 0.02mg
葉酸 13μg
タンニン(カテキン) 6.2mg
カフェイン 0.3mg

となっています。ほうじ茶は玄米茶と比較するとカリウムが豊富なことが特徴です。

ただ、ほうじ茶にはほうじ茶にしか含まれないピラジンという成分が含まれています。このピラジンはほうじ茶が発生させるあの香りの正体であり、血流の流れを良くしたり、気分を落ち着かせる効果を持つ成分といわれています。

ほうじ茶は高い温度で焙煎しているため、お茶特有のカテキンやテアニン、ビタミンなどは少なくなってしまいますが、その分高い温度で焙煎していることで、こういったピラジンなどのほうじ茶にしかない成分があるのです。

ほうじ茶とは異なる健康茶

似ている2つのお茶、ほうじ茶と玄米茶ですが、上記でお伝えした通り、どちらにも体にプラスをもたらす効能があります。

玄米茶はお茶の成分が半分になっていますが、それを補うだけの玄米の栄養があり、ほうじ茶もピラジンというほうじ茶の製造工程だから発生する成分があります。

どちらも飲みやすいお茶にあることは同じですが、カフェインの量が気になる方は含有量の少ないほうじ茶を選ぶなど、期待したい効果によって飲むシーンを変えてみると良いでしょう。

玄米茶の効能

普段の食事に白米ではなく玄米を取り入れている方も多いですが、玄米茶には玄米が使われていることから、様々な栄養に効果があるのでは、と考える方も多いです。どこでも手軽に飲める玄米茶の効能について調べてみました。

生活習慣病が気になる方、肥満は特に気を付けたいものですが、そんな肥満予防にも玄米茶は体に良い作用をしてくれます。

玄米の胚芽の中には、γ-オリザノールというポリフェノールが含まれており、中性脂肪が増えない働きをしてくれます。

また、悪玉コレステロールの減少効果も期待できるため、肥満に加えて糖尿病の予防、そしてお腹の中を綺麗にする働きによって、生活習慣病の多くを予防する手助けをしてくれます。

血糖値の上昇や脂質の上昇もなだらかにする効能も持っているため、特に体の心配をしている方に玄米茶はおすすめといわれています。

玄米茶で美の習慣化

玄米茶について調べてみましたが、いかがでしたでしょうか。非常に飲みやすいお茶であることはほうじ茶も含め同じですが、玄米茶には女性に嬉しい効能がたくさんあります。ただお茶は基本的に体にプラス要素を与えてくれるものばかりのため、今まであまりお茶を飲まなかったという方もこの機会に手軽に始められる玄米茶やほうじ茶を楽しんでみるのも面白いかもしれませんね。

テレビに取り上げられた実力 ほうじ茶

NHKでも紹介されたお茶

最近人気をよんでいるほうじ茶。食や健康、住まいなどに関する日々の生活に役立つ内容を配信しているNHKの番組「ためしてガッテン」でも紹介されました。テレビで取り上げられたように、今、ほうじ茶は健康に良い効果的なお茶と注目されています。

そもそもほうじ茶とは日本の緑茶の仲間です。煎茶や番茶、茎茶の茶葉を焙じたお茶です。紅茶のような色をしており、味に苦みや渋みはほとんどなく、独特の香ばしい香りが特徴です。口当たりがさっぱりしているので食事中のお茶に向いています。

効能や効果

最近健康に良いお茶と注目されているほうじ茶は、来客用に出される高価なお茶というより、普段使いの安いお茶のイメージがあります。しかしそんなイメージを覆すような健康に良い効能や効果をほうじ茶はたくさん持ち合わせているのです。

カフェインの量が少ない

ほうじ茶はほかのお茶に比べてカフェインの含有量が少ないお茶なのです。そのため胃酸過多を抑制する効能があり胃炎などに効果があります。への負担が少ないことで子供やお年寄り、あるいは病人などにもやさしいお茶といわれます。そのため病院などの医療機関の食事や保育園の給食の時などによく利用されています。カフェインが少ないので妊娠中の方もカフェインの胎児への悪影響を心配することなく安心して飲むことができます。

またカフェインは血管を収縮させてしまう作用があるのでカフェインを多くとってしまうと体が冷えやすくなってしまいます。カフェインの含有量が少ないほうじ茶は体の冷えを抑え、冷え性に効果があります。

ピラジンの効能

ピラジンとはほうじ茶の独特な香りに含まれる成分です。このピラジンは血流をよくして血栓ができるのを防いでくれます。また血流がよくなることで冷え性の解消に効果的に働いてくれます。

そのほかピラジンはリラックス効果があります。ほうじ茶がもつ多くの香りの成分とともにピラジンは気分を落ち着かせる作用があるので仕事の休憩時間に飲むと気持ちが落ち着いてリフレッシュできると言われます。

カテキンの効能

ほうじ茶の成分のカテキンは脂肪を分解してくれる効能があります。そのため脂肪が付きにくくダイエットに効果的だと言われます。またカテキンの強い抗酸化作用は体の活性酸素を除去してくれます。そのため体のアンチエイジングに効果的だと言われています。活性酸素を除去してくれることは体の中に善玉菌が増えることに繋がるので、がんの予防や高血圧、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病の予防にも効果が期待されます。

またカテキンには強い殺菌作用があります。体に有害となる菌やウイルスを防御し、風邪やインフルエンザの予防に効果的です。口臭の原因となる口内の細菌も抑制してくれるので口臭予防にも期待されています。

ビタミンCの効能

ほうじ茶の成分であるビタミンCはシミやシワなど肌の老化を防いでくれます。カテキンとの相乗効果が加わり、シミを薄くしたり紫外線によって傷んだしまった肌が回復する効果があり、アンチエイジングがはかれます。

水出しほうじ茶の効能や効果

水出しのほうじ茶の作り方は茶葉に水を注いで冷蔵庫で2時間から一晩かけて抽出するだけです。水出しのほうじ茶はカフェインの量が少ないので胃にも優しく、子供でもお年寄りでもがぶがぶ飲んでも心配いらないといわれています。

水出しの効能と効果は

水出しにすると、渋み成分のカテキンは抽出されにくくなります。なぜならカテキンは沸かす湯の温度が60℃以上にならないと茶葉から溶け出さないからです。そのかわり水出しの場合はカテキンに代わり旨み成分のテアニンがたくさん抽出されます。

旨み成分のテアニンはアミノ酸の一種です。テアニンは副交感神経に作用し体の疲労を回復させる効果があるといわれます。ストレスの緩和やリラックス効果、そして集中力を上げる効果に期待されています。

香ばしい香りが特徴的なほうじ茶を水出しで作ると、カテキンによる渋味が抑えられ、それに代わって抽出される旨み成分のテアニンとの相乗効果でさらに香りが高くなります。水出しのほうじ茶は香りが高まることとテアニンが持つリラックス効果で気分の落ち着きをはかることができ睡眠の質を上げる効果があるといわれます。

もともとほうじ茶はカフェインの含有量は少ないのですが、水出しにするとさらに少なくなり、ほとんどカフェインに量はなくなってしまいます。寝る前でも睡眠を妨げることはなく安心して飲用できます。

茎ほうじ茶

お茶売り場にいくと「茎ほうじ茶」というお茶が売られています。この茎ほうじ茶とは番茶類の一つです。煎茶の大きく成長した葉の茎だけを焙じて作ったお茶を茎ほうじ茶といいます。

葉のほうじ茶と同様に香ばしい香りが特徴です。茎ほうじ茶は普通のほうじ茶より少し濃い目の明るい赤褐色をしています。葉を炒ったほうじ茶の味がサッパリとしているのに対して、茎ほうじ茶は茎ならではのしっかりとした甘みを感じます。茎の部分だけを使ったお茶なので価格は葉のほうじ茶よりも安めです。独特の香ばしさがあり、苦みや渋みはほとんどなく、リラックス効果が高いと言われます。

ほうじ茶は健康に良いお茶

ほうじ茶はカフェインが少なく胃に優しいお茶でした。子供や妊娠中の方でも安心して飲めるお茶です。渋み成分のカテキンの効能で生活習慣病の予防、老化の予防、また抗菌作用により風邪やインフルエンザにも効果があるようです。香ばしい香りの成分はリラックス効果が高く休憩時間に一服すると気分が落ち着く効果があると言われます。健康によく口当たりの良いお茶です。どうぞ日常に利用してはいかがでしょうか。

今人気のほうじ茶ラテの作り方

最近トレンディーなカフェショップで販売されているほうじ茶ラテは大変人気をよんでいます。低カフェインなので苦味がなく口当たりの良いほうじ茶がミルクと相性が良いところに目を付け誕生したようです。カフェインの量が少ないので子供も妊娠中の人も安心して飲用できます。

スターバックスのほうじ茶ラテのカロリー

大手人気のスターバックスのほうじ茶ラテのカロリーを調べてみました。

shortサイズ240ml 105kcal
tallサイズ350ml 163kcal
grandeサイズ470ml 221kcal
ventiサイズ590ml 288kcal

自家製ほうじ茶ラテの作り方

家庭でも簡単に作れるほうじ茶ラテ。自家製ほうじ茶ラテはティーバックを利用して作ると便利です。

<ほうじ茶ラテ1杯分>
ほうじ茶ティーバック2袋 、お湯150ml 、牛乳200ml 、ガムシロップ2個(お好みで)

熱湯にほうじ茶のティーバックを2袋入れて、渋く感じるくらいの濃い目のほうじ茶を作ります。ガムシロップ2個を入れて混ぜます。温めた牛乳200mlを注ぎ出来上がりです。妊娠中、授乳中、子供からご年配に方でも低カフェインなので安心して飲用していただけます。

ほうじ茶は低カフェインのお茶

ほうじ茶は低カフェインのお茶です。苦みが少なく口当たりがよいのはカフェインが少ないからだったのですね。カフェインの副作用が心配の妊娠中の方や子供、お年寄りの方にも安心して飲んでもらえるほうじ茶。人気のラテも自宅で簡単に作れます。ほうじ茶、美味しく活用してみてください。

3種類に分けられる お茶

お茶は大きく分けて3種類

お茶の種類は大きく分けて3種類に分類されます。

その特徴は、お茶の葉には酸化酵素があります。その酵素の働きによって、世界中の茶は大きく、「不発酵茶」・「発酵茶」・「半発酵茶」の3つに分類されます。

 緑茶(不発酵茶)

摘んできた生の茶葉に「煮る」「蒸す」「炒る」など、方法はそれぞれですが、熱を通すことで酸化酵素の働きを止めて作られるのが「不発酵茶」。いわゆる緑茶です。
日本では蒸して酵素を止める「蒸し製緑茶」が多く作られています。一方で、中国をはじめ世界の殆どの国や地域では釜で炒って酵素を止める「炒り製緑茶」が作られています。
日本の緑茶が蒸し製法なのはとても単純な理由で、日本だけ古代から同じ方法で酵素を止めているからです。
奈良時代から鎌倉時代にかけて、中国の唐や宋に渡った仏僧達が持ち帰ったお茶の製造の方法が、蒸して酵素を止める方法だったからだそうです。その方法を現代まで変えずにずっと続けているのが、日本です。
一方で中国では明の王朝の頃から釜で炒って酵素を止める方法が主流になり今に続いています。中国以外の国ではこの方法が伝来したため、世界の緑茶の標準が釜炒り製法となっています。

日本に伝来した当時のお茶の種類は、今で言う抹茶に近いものだったそうです。
当時は蒸した葉をすり鉢などで細かく砕いて型に入れ乾燥させた固形茶と呼ばれるものでした。今あるもので例えると、板チョコみたいなもので、これを薬研で細かな粉にして、熱湯で立てて飲んでいました。
時代が進み、江戸時代に蒸した葉を揉んで乾かす製法、「青柳製法」と呼ばれるものが確立して今の煎茶や玉露の原型が生まれます。見た目は玉緑茶のような形だったのではないかと言われています。
明治になり、宇治でお茶の形をピンと張った針のように整える技法、「宇治製法」が生み出され今の煎茶の形状になりました。

蒸して乾かす点は千年以上変わらずとも、お茶の形状は時代に合わせて変化してきたため、日本茶には多くの種類が生まれました。

蒸し製(日本式)

普通煎茶(ふつうせんちゃ)

茶葉を蒸して揉みながら乾燥したもので、上級品ほど旨みや、やわらかい芽の香りがあります。

深蒸し煎茶(ふかむしせんちゃ)

製法は普通煎茶と同じですが、茶葉の蒸し時間を2~3倍多くして製造した茶で、味に特徴が出ます。

かぶせ茶

一番茶の摘採前7日前後に、わらや寒冷紗などで茶園を覆って育てた茶葉を原料として、煎茶と同様に製造した茶です。  

玉露(ぎょくろ)

一番茶の新芽が伸び出した頃から、よしず棚などに、わらや寒冷紗などで茶園を覆い、ほぼ完全に日光を遮った茶園(覆下園)から摘採した茶葉を原料として、煎茶と同様に製造した茶。  

碾茶(てんちゃ)

抹茶を石臼でする前の茶葉。新芽が伸び出した頃に、茶園に覆いをして栽培し、蒸した葉を揉まないで乾燥したもの。  

抹茶(まっちゃ)

碾茶を茶臼で挽いて微粉状にした茶。  

蒸し製玉緑茶(むしせいたまりょくちゃ)

煎茶の製造工程のうち、精揉工程を省略し、揉みながら乾燥して勾玉状(まがたまじょう)にした茶。グリ茶とも言います。  

番茶(ばんちゃ)

新芽が伸びて硬くなった茶葉や丸まった茶葉、茎などを原料とした茶。  

焙じ茶(ほうじちゃ)

下級の煎茶や番茶などを強火で炒って作った茶。香ばしさが特徴。  

玄米茶(げんまいちゃ)

煎茶や番茶に焙煎した玄米を混ぜた茶。

 発酵茶(紅茶)

酸化酵素を利用して味や香りを生み出すお茶もあります。
酸化酵素の働きをどの程度利用するかによってお茶の種類は変わりますが、酵素を十分に利用して発酵させたお茶を「発酵茶」といい、これがいわゆる紅茶です。

紅茶は20カ国以上でつくられており、世界全体で作られるお茶の全生産量のおよそ7割を占めています。現在世界では、紅茶のほうが緑茶よりもたくさん飲まれています。

紅茶は生産国やその産地によって「〇〇ティー」と呼ばれることがあります。
例えば「セイロンティー」というと、セイロン島、つまりスリランカで作られた紅茶を指します。
「アッサムティー」といえば、インドのアッサム地方で作られた紅茶のことです。京都の宇治で作るお茶を「宇治茶」と呼ぶのに近い感覚に似ています。

これらの中でも、インドのダージリンスリランカのウバ、中国のキーモンが世界三大紅茶として有名です。

紅茶は、産地の気候や風土によって品質や香味が異なる特徴があります。

インドの紅茶は、茶葉の種類も豊富です。主な産地としてヒマラヤ山脈の麓にある大産地・アッサムやヒマラヤ山脈中腹の名産地・ダージリン南インドの新産地・ニルギリなどがあり、それぞれ個性的な特徴があります。

スリランカの紅茶は、セイロンティーと呼ばれ、英国御用達の高品質な紅茶です。比較的マイルドな風味とされ、ウバやディンブラ、ヌワラエリアなどが代表的です。味、香り、色のバランスがよいという特徴があります。

中国は紅茶発祥の国。現地では「紅茶 ホンチャ」と言い、緑茶やウ-ロン茶のようにストレートティーとして何煎も楽しみめる紅茶が多くあります。渋みの元となるタンニンが少ないことから、アイスティーとして飲むのにも適しているでしょう。

産地ではないのですが、イギリスは紅茶文化発祥の地です。
中国で紅茶の作り方が開発されたきっかけはイギリスが茶を大量に購入したからですし、インドやスリランカでの紅茶栽培はイギリスの植民地経営の中で始まったことを考えると、イギリスなしで今の紅茶世界は語れないと言われています。
紅茶の消費量も世界トップクラスを誇るため、歴史のある有名な紅茶ブランドが豊富です。紅茶選びに迷ったときには、イギリスの紅茶ブランドから選ぶ方が多くいます。

他にも、日本や台湾、ネパールやマレーシア、インドネシアやブラジル、はてはマダガスカル島でも紅茶は作られているんです。

発酵茶(紅茶)

茶の葉を完全に発酵して揉みながら乾燥させた茶。濃い橙紅色で香りが高い。インド、スリランカなどが主な産地。

 半発酵茶

先程、酸化酵素の働きをどの程度利用するかによってお茶の種類は変わる、と述べましたが、「半発酵茶」はまさにその最たるものです。大まかに言えば、「不発酵茶=緑茶」、「発酵茶=紅茶」以外のほぼ全てが「半発酵茶」になってしまいます。
「半発酵茶」の中でも、一番有名なのは烏龍茶です。かと言って緑茶や紅茶のときのように、半発酵茶=烏龍茶でもないのが難しいところ・・・発酵の具合によって様々な名前のお茶に枝分かれしていきます。

これらのお茶のほとんどは中国で作られているのですが、中国ではカラフルな色でお茶の種類を六種に分類することがあります。
発酵の弱い順に「緑茶」・「白茶」・「黄茶」・「青茶」・「紅茶」ときて、最後に麹菌などの微生物で後から発酵する「黒茶」となっています。

半発酵の明確な定義はないのですが、先に説明した「緑茶」と「紅茶」、「黒茶」を覗いた「白」と「黄」と「青」のお茶が広い意味でみた「半発酵茶」になります。

緑茶よりも発酵を進ませた弱発酵茶は白茶(パイチャ)と呼ばれます。中国の福建省で多く生産され、発酵度が浅い状態で自然乾燥させる製造方法です。果物の香りに例えられることが多く、代表銘柄には、銀針白毫(ギンシンハクゴウ)や白牡丹(パイムータン)があります。

発酵の程度が白茶より高いお茶が弱後発酵茶の黄茶(ホァンチャ/ファンチャ)で、荒茶の製造工程中に発酵させます。君山銀針(クンザンギンシン)や蒙頂黄芽(モウチョウコウガ)が代表的です。

日本でもおなじみのウーロン茶は半発酵茶で、青茶(チンチャ)に分類されます。代表的な銘柄は、凍頂烏龍(トウチョウウーロン)や大紅袍(ダイコウホウ)です。同じ半発酵茶でも発酵度合いが軽い文山包種茶(ブンサンホウシュチャ)という、台湾で作られているお茶もあります。

半発酵茶(烏龍茶)

包種茶(ほうしゅちゃ)

軽度に発酵(酸化)させた、半発酵茶の一種。主として台湾で作られている。  

烏龍茶(うーろんちゃ)

半発酵茶で、緑茶と紅茶の中間に位置する。香りが高いのが特徴。中国、台湾が主な産地。

日本で人気のお茶の種類と特徴

どこでも比較的手に入りやすく、そして飲みやすい人気のお茶を種類別に調べてみました。

 煎茶

日本で80%以上の流通量があり、誰にでもなじみ深いお茶といえるでしょう。爽やかな香りが特徴で、来客のもてなしはもちろん、休憩にもおすすめです。

代表的な成分は、カテキンとカフェイン、ビタミンC・B2・Eです。

 玉露

緑茶の一種である玉露は、祝いごとの贈答品やみやげとしても贈られることが多いお茶で、優しい甘みと深みのあるコクが特徴です。

カフェインが多く含まれ、その量はコーヒーよりも多いといわれています。その他の成分には、カテキンとテアニン、ビタミンCとEが含まれており、リラックスタイムにおすすめのお茶といえるでしょう。

 ほうじ茶

さっぱりとして香ばしい味が普段の食事によく合う、茶色いお茶です。焙じることでタンニンが飛ぶのでカフェインの量が少なくなります。飲みやすいため、大人だけでなく小さな子どもやお年寄りなど、多くの方に好まれます。

テアニンとクロロフィルカテキン、ビタミンC・Eが主な成分です。

 

 ウーロン茶

香りがよく、さっぱりしていることから、揚げ物のような油を多く使った食事との相性が抜群のお茶です。

ポリフェノールが多く含まれていることが特徴で、カテキンとテアニン、カフェイン、ビタミンB・B2も含有されています。

 玄米茶

玄米茶は、玄米に緑茶を混ぜてつくられたお茶のことです。炒った玄米が使用されているので、香ばしい味わいをしています。

ビタミンが豊富で、ガンマオリザノールやGABAも含まれたカフェインが少なめのお茶です。

まとめ

普段何気なく口にしているお茶でも、種類ごとに特徴や味が異なります。お茶の種類を知ることで、よりおいしく、そしてシーンに合ったお茶選びができるようになるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

お茶の効能を種類別に比較

お茶は、実にたくさんの種類があります。一言でお茶といっても、種類が違えばその効能も異なります。そこで、いろいろなお茶の種類やその効果をまとめてみました。

杜仲茶 抗酸化作用・中性脂肪の減少・新陳代謝促進・血行促進・高血圧改善
・利尿作用・血糖値上昇抑制・コレステロール減少・(ノンカフェイン)
ルイボスティー 抗酸化作用・代謝機能の向上・血行促進・(ノンカフェイン)
たんぽぽ茶 抗酸化作用・高血圧改善・脂肪吸収抑制、燃焼・血糖値上昇抑制
・整腸作用・母乳分泌促進・(ノンカフェイン)
プーアル茶 抗酸化作用・高血圧改善・脂肪吸収抑制、燃焼・糖の吸収抑制
コレステロール減少・整腸作用
サラシア茶 抗酸化作用・糖の吸収を抑制・脂肪吸収抑制、燃焼・血糖値上昇抑制
・整腸作用・(ノンカフェイン)
ウーロン茶 中性脂肪上昇抑制作用・デトックス作用・脂肪吸収抑制、燃焼
・血行促進・抗酸化作用・高血圧改善・利尿作用・血糖値上昇抑制
緑茶 高血圧改善・脂肪吸収抑制、燃焼・新陳代謝促進・抗酸化作用・利尿作用
ドクダミ茶 利尿作用・脂肪吸収抑制、燃焼・デトックス・新陳代謝促進
・血行促進・高血圧改善・利尿作用・脂質代謝向上
コレステロール減少・整腸作用・(ノンカフェイン)
ギムネマ茶 糖の吸収を抑制・整腸作用・(ノンカフェイン)
ユーカリ茶 抗酸化作用・デトックス・(ノンカフェイン)
月見草茶 血糖値上昇抑制作用・新陳代謝促進・血行促進・高血圧改善
・(ノンカフェイン)
マテ茶 糖質消化吸収阻害作用・血糖値上昇抑制作用・デトックス
・新陳代謝促進・利尿作用・コレステロール減少
ノニ茶 高血圧改善・血行促進・血糖値上昇抑制・整腸作用・(ノンカフェイン)
黒豆茶 抗酸化作用・利尿作用・デトックス・糖の吸収抑制・新陳代謝促進
・血行促進・脂質代謝向上・コレステロール減少・整腸作用・ノンカフェイン
コーン茶 脂質代謝向上・デトックス・糖の吸収抑制・中性脂肪の上昇抑制
・高血圧改善・利尿作用・コレステロール減少・整腸作用・(ノンカフェイン)
まいたけ茶 整腸作用・デトックス作用・脂肪吸収抑制・免疫力向上・高血圧改善
・老化防止・(ノンカフェイン)
オクラ茶 高血糖改善・血糖値上昇抑制・整腸作用・免疫力向上・(ノンカフェイン)
こんぶ茶 糖の吸収を抑制・コレステロール減少・整腸作用・過食防止・新陳代謝促進
・ストレス緩和・疲労回復
ゴボウ茶 便秘解消・若返り効果・むくみ改善・冷え性緩和・美肌効果・殺菌作用
・抗がん作用・コレステロール抑制
スクロールできます

お茶の種類も効能も沢山あります。それにお茶には自分に合う味、合わない味なんかもあります。体に欲しい効能も出来れば自分あった美味しい味のお茶がみつけられれば一番です。

自分に合うお茶をいろいろと確かめて探し当てるというのも楽しいかも知れませんね。

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身近な日本茶の特徴と効能

身近な日本茶の特徴と効能

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渋みや苦み、旨みといった深い味わいをもつ緑茶には、身体によい成分がたくさん含まれていますが今回は主な3つの成分がもつ効能を取り上げました。

緑茶のもつ渋みは「カテキン」が関係している

カテキンポリフェノールの一種で、抗菌作用があり私たちの身体に悪さをする菌から守ってくれます。

  • ・食中毒菌の増殖を抑制する。
  • ・お茶でうがいするとインフルエンザ予防に有効。
  • ・虫歯予防などの効果があります。

緑茶の苦みは「カフェイン」が関係している

カフェインには脳を刺激し眠気を防ぐ覚醒作用や利尿作用があります。

  • ・気分をスッキリさせる。
  • 疲労感を除去するといった効果。

緑茶の旨みは「アミノ酸(テアニン)」が関係している

アミノ酸には気分を落ち着かせたり、ストレスを減らす効果があります。

  • ・上品な旨みや甘み。
  • ・リラックスした気分になる。

各シーンでおすすめのお茶

それぞれのお茶の効能から、シーンごとにおすすめのお茶を調べました。

寝起きに飲むなら「煎茶」

寝起きに水を一杯飲むのが良いとよく聞きますが、お茶もいいんですよ。煎茶は日本茶のなかでも多くのカフェインを含んでおり、脳が刺激され頭や身体をシャキッとさせる効果があります。湯の温度が高いほど、カフェインが多く抽出されるため、熱湯でいれた一杯がおすすめ。頭と身体を煎茶で目覚めさせましょう。 。ただ寝起きの後に熱いお茶を飲むとは火傷に注意して下さい。

食事中は「ウーロン茶」

すっきりとした香味が特徴であるウーロン茶は、ポリフェノールを含んでいるので脂肪の吸収を防ぐほか、胃腸を整える作用もあります。食べ過ぎた時や脂っこい食事と一緒に摂ると胃もたれを防いでくれる効果が見込めます。ウーロン茶の中にはトクホもあります。

休憩時間には「紅茶」と「コーヒー」

紅茶に含まれる「カフェイン」や「タンニン」は疲労回復やストレス解消、眠気を覚ます作用があるので午後のティータイムにぴったり!
また「紅茶ポリフェノール」という成分のもつ抗酸化作用には、生活習慣病の予防や老化防止、シミの原因になるメラニン色素を防ぐという女性に嬉しい効果もあります。

またコーヒーには、昼休みなどに仮眠をとるときに有効です。カフェインの作用で熟睡してしますのを防いでくれます。しかも寝起きがスッキリできる効果があります。理想の仮眠時間は15分くらいです。

寝る前は「カモミールティー」

カモミールには神経や気持ちを落ち着かせるリラックス作用があり睡眠導入効果が期待できます。また、抗炎症作用のある「アズレン」が含まれているので、口内炎や胃腸炎なども予防してくれます。

目的別のおすすめ茶

熱中症・夏バテ防止には「麦茶」

暑い夏になると冷えた麦茶を飲む機会が増えるといった経験はありませんか?

実は麦茶の原料である「大麦」には、ほてった身体を冷やす作用があります。身体の体温を下げるので、熱中症対策の一つとしても効果的。

また、ノンカフェインなので夏バテで弱った胃腸にもやさしいお茶です。麦茶に豊富に含まれるミネラルには利尿作用があるので体内の老廃物を排出し、むくみ防止にも繋がります。 

美肌つくりには「ローズヒップティー

ローズヒップは世界一ビタミンCの含有量が多く「レモンの約20倍」と言われています。本来、ビタミンCは熱に弱いですがローズヒップティーに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくく体内に吸収されやすい特徴があります。

皮膚や粘膜を強くしたり、肌のターンオーバーを促し、毛穴や黒ずみを目立たなくします。またしみ・そばかすを防ぐ効果もあり、まさに美肌に適したお茶と言えます。

脂肪がみになるなら「プーアル茶

プーアル茶には「重合型カテキン」が含まれており、脂肪や糖の吸収を抑えて体外に排出する作用があります。また「リパーゼ酵素」を活発に分泌させることから、体内に溜まってしまった中性脂肪の燃焼を促進させる効果もあります。

食べ過ぎや飲み過ぎにより増える血液中の悪玉コレステロールの値を下げることからダイエット効果があると言われているお茶です。

デトックスアンチエイジングには「ルイボスティー

「不老長寿のお茶」と称されるルイボスティーはミネラルを豊富に含みます。ミネラルには腸内に水分を溜める作用があり、腸に溜まった便を柔らかくし便秘を解消してくれる効果が見込めます。
悪玉菌や毒素が体外に排出されることで腸が健康な状態になり、美肌にも繋がります。

また、身体の抵抗力や免疫を低下させる「活性酸素」の増加を抑える「SOD酵素」が多く含まれているので、細胞の新陳代謝が活発になりアンチエイジングが期待できます。

最後に

今回はお茶の効能や期待できる効果をご紹介しました。
お茶も過剰に摂取すると副作用が出たり身体にとっては毒になる可能性もありますので、くれぐれも飲み過ぎにはご注意ください。

また、持病がある方や妊婦の方、乳幼児などには注意が必要なお茶や、向かないお茶もありますので、心配な場合は医師にご相談ください。

日本の変わったお茶

日本各地の変わったお茶

碁石茶(ごいしちゃ)

高知県大豊町に伝わる碁石茶は,7月中旬に山中のお茶を摘み取り、生葉を4時間ほど蒸し、小屋の中で蒸し葉を堆積させて筵をかぶせ10日間ほど寝かせてカビ付けします。いったん筵を広げた後、杉樽に詰めて2週間ほど発酵させます。発酵したお茶の塊を3?くらいに切り、3日ほど天日で干して仕上げます。中国のプアール茶と同じように後発酵させて,団茶のように固めたお茶です。ウーロン茶はお茶の葉を自然に発酵させるのですが,碁石茶は漬物のようにして強制的に発酵させます。

碁石茶の作り方

碁石茶の製法は?1茶摘み→2蒸す→3寝かす→4漬け込む→5断つ→6乾す→7俵詰めという工程で作られます。むしろの中で好気性カビによって発酵させる(寝かす)作業と,漬け桶の中で嫌気性バクテリアによって発酵させる漬けこみ作業がポイントとなっています。つまり強制発酵を2種類もするわけです。

碁石茶の使い方

直接飲むとウーロン茶の何倍も渋い味です。この碁石茶,生産地では普段飲むではなく瀬戸内の島々の船乗りさんたちに、茶粥のだしとして長年親しまれてきたものです。

碁石茶」の由来

ちなみに碁石茶の名前は,製造工程の6番目の「乾す」という過程で,庭に広げた筵の上にこの固まったお茶を並べていくと,ちょうど碁盤に黒い碁石を並べたように見えるところから名づけられたとされています。

ぼてぼて茶

島根県松江市安来市を中心に山陰地域でのまれてきたお茶。10月頃、枝ごと切り取ったチャを1ヶ月間陰干しをして作る「日陰番茶」と乾燥させたチャの花を使用します。番茶と花を煮出して煮汁を茶碗に注ぎ、穂先の長い専用の茶筅に塩をつけ、左右に振って泡たてます。白い泡が立った頃に細く切った具を入れます。具は白飯、たくわん、しいたけ、高野豆腐、煮豆などの具をいれて両手で茶碗を振り動かしながら飲みます。昔飢饉の際や仕事の合間に供されたお茶漬けの一種といえます。

バタバタ茶

室町時代に、真宗本願寺第八世蓮如上人が越中布教のおり、朝日町蛭谷ですでに飲まれていた黒茶を利用したと推定されるほど昔から飲まれていた。 バタバタ茶に使う黒茶は日本では珍しい発酵茶で、その製造は朝日町では途絶えていたが、これを町の特産品にしようと、平成元(1989)年から旧小杉町(射水市)の製造業者に技術を教わって、茶作りを再開させた。最近では缶入りのバタバタ茶もある。この黒茶は、摘み取ったお茶の葉を発酵させてつくる発酵茶です。紅茶・ウーロン茶も発酵茶ですが、紅茶・ウーロン茶が茶の葉に含まれる酵素の働きで発酵して作られるのに対し、黒茶のほうは酵素の働きをいったん止めた後、微生物の働きで発酵させています。四国の阿波番茶・碁石茶・石鎚茶そして中国のプーアル茶も黒茶と同じく微生物による「後醗酵」のお茶です。

黒茶の作り方

茶摘み 8月の上旬ごろに摘んだ茶を枝ごと刈り取って使用する。
蒸煮 煎茶用の大きな釜で黄土色になるまで蒸す。蒸すことで茶の葉っぱの酵素の働きが止まる。ざるに取り水きりをして、すのこに広げて半日ほど干して、生干しにする。
発酵 室(むろ)に入れる。発酵が始まり発熱する。しばらくの後お茶を固め、圧縮して板で囲う。発酵熱が低いときには囲いの回りに被い などをして発熱を助ける。茶の葉や温度湿度の差によって発酵の経過はいろいろ。
切替し 60度以上にならないようにお茶の切替しを行なう。箕(み)にお茶を取りゆすって発酵熱を逃がし積み直す。また、固める。この切替しを発酵が終わるまで繰り返す。
乾燥 発酵が落ち着いたお茶を室から出して天日で干し十分に乾燥させる。
貯蔵 紙袋に詰めて湿気を避けて貯蔵する。
出荷 小袋に詰め、各家庭にむけて出荷する。

飲み方

やかん茶釜などで煮出した黒茶の汁を五郎八(ごろはち)と呼ばれる茶碗(笹川焼・赤川焼)に入れ、二本合わせの茶せんを振りたて泡立てて飲む。その様子が「バタバタ」していることからバタバタ茶と呼ばれるようになったといわれる。泡立てることで茶の味はまろやかになる。一見、簡単そうに見えるが、慣れない人がするとあまりおいしくならない。
慶事や仏事があると茶をわかし隣近所を呼び集めてこの茶会を開くのが蛭谷地区の慣わしである。五郎八茶碗とすす竹を2本合わせて作った「めおと茶せん」を手にみんなが集まる。茶せんをバタバタと忙しく動かし、一服しながら世間話や情報交換をする。特に作法なども無い気楽な茶会である。

阿波番茶(あわばんちゃ)

阿波晩茶はお茶でありながら乳酸飲料でも有り、爽やかな酸味が有るのが特徴です7月中旬以降完全に成長した一番茶のみを摘み、大きな釜でゆでて、茶すり機で茶葉をすり桶に一ヶ月以上じっくり漬け込み、乳酸発酵させる独自の乳酸菌製法により作られます。この独特の製茶法は普通の緑茶とは全く違うものです。

おいしい飲み方

1リットルほどの急須に番茶を一掴み(3g~4g)を入れ、沸騰したお湯を注いで数分たって、山吹色になったら飲み頃です。お茶の葉をそのままにしていても味や色、香りなど変化がしにくいので後でも飲めます。夏は冷蔵庫で冷やし、汗をかいた後の水分補給にもどうぞ。さっぱりした飲み口が喉を潤してくれます。ご飯と相性がよいのでお茶漬けにもどうぞご利用下さい。

カッポ茶

『カッポ茶』ってご存知ですか?現在では宮崎県高千穂地方の一部に残っている飲茶の風習です。孟宗竹など太い竹を2節ほどの長さに切り、上の節を取った竹筒の中に湯を入れて、遠火にかけ、ヤマチャの葉を火で焙って入れて暫く放置した後飲みます。茶の香りと竹の香りが混ざった独特のお茶を楽しみます。にわか作りの竹の碗に注ぐときカッポカッポと音がすることからこの名が付いたといわれています。昔は各地で山仕事の一服に行われていたそうです。

はんず茶

はんず茶は鹿児島県鹿児島市の旧松元町で生まれました。釜炒り茶の一種で、はんずを使用して作ります。はんずは漢字で半胴と書きますが、要するに水瓶のことです。上記写真は薩摩焼で有名な美山で撮影したはんずです。窯元さんの話では高さ40~50cmくらいの標準的なサイズの水瓶をはんずと呼ぶそうです。松元町と美山は目と鼻の先。はんず茶はもう一つの伝統芸能薩摩焼とも密接な関係があるのではないかと勝手に想像しています。
はんず茶は、はんずを斜めに傾けて土かまどに置き、その中に茶葉を入れ、木の枝でかき回して炒ったものです。その間には揉み工程や撚り工程があります。投入する茶葉の量、熱加減、煎り時間、もみ具合などの調整は経験によるしかなく、熟練までには長い時間を必要とします。元々は松元町の各家庭で作られていた家庭の味でした。

ブクブク茶

沖縄県那覇を中心にみられるお茶。琉球政府の役人の夫人たちが考案した物で明治時代に庶民に普及したと云われています。まず炒ったお米を10倍くらいの水で煮て、「煎り米湯」を作ります。煎り米湯と「さんぴん茶」と番茶で作った「茶湯」を1.5 : 2の割合で木の大鉢に入れ、大振りの茶筅で泡立てクリーミーな泡に仕上げます。茶碗に「茶湯」、「煎り米湯」、「茶湯と煎り米湯」のいずれかを少量注ぎ、赤飯を少量入れ、その上に泡をこんもり盛り上げて、さらにピーナッツの粉を振りかけます。
さんぴん茶」とはジャスミン茶の一種です。八重山地方を中心に沖縄県で愛飲されているお茶。「しーみー茶」とも云われいます。

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気になるお茶に含まれるカフェイン

お茶の含有量

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低カフェインのお茶と言えば、ほうじ茶。そう耳にしたかもおられると思います。実際どのくらいカフェインの量が入っているのか、ほかのお茶と比較してみました。

ちなみに、1g=1000mgです。

種類 カフェイン(mg) タンニン(mg) 浸出法(その他)
玉露 茶 3,500 10,000 (茶葉100g中)
玉露 浸出液 160 230 茶10g 60℃ 60ml 2.5分
抹茶 3,200 10,000 (粉末100g中)
煎茶 茶 2,300 13,000 (茶葉100g中)
煎茶 浸出液 20mg 70mg 茶10g 90℃ 430ml 1分
かまいり茶 浸出液 10 50 茶10g 90℃ 430ml 1分
番茶 浸出液 10 30 茶15g 90℃ 650ml 0.5分
ほうじ茶 浸出液 20 40 茶15g 90℃ 650ml 0.5分
玄米茶 浸出液 10 10 茶15g 90℃ 650ml 0.5分
ウーロン茶 浸出液 20 30 茶15g 90℃ 650ml 0.5分
紅茶 茶 2,900 11,000 (茶葉100g中)
紅茶 浸出液 30 100 茶5g 熱湯360ml 1.5~4分
コーヒー 浸出液 60 250 コーヒー粉末10g 熱湯150ml
コーヒー インスタントコーヒー 4,000 12,000 (顆粒製品)
スクロールできます
米浸出液 (しんしゅつえき)=茶を浸出して得た液。普段飲んでいるお茶の事

ノンカフェインお茶

チャノキからできた葉を使ったお茶には大なり小なりカフェインが含有されているのです。しかしたとえば麦を炒った麦茶、黒豆を原料にした黒豆茶、不老長寿のお茶と言われているルイボスティーなどこれらのお茶はノンカフェインのお茶です。ほうじ茶など緑茶や紅茶、烏龍茶とは原料が違うため、お茶と言ってもカフェインは含まれていません。

ノンカフェインの麦茶

麦茶は大麦の種子を煎じて作ったお茶です。アイスでもホットでも美味しくいただけます。体を冷やす効果があるので熱中症の予防になります。ノンカフェインのお茶なので、水筒に入れて子供に持たせても安心です。

ノンカフェインの黒豆茶

黒豆を原料にしたノンカフェインのお茶です。黒豆の皮の部分に含まれているポリフェノールの一種アントシアニンには活性酸素を除去し、血液をサラサラにする効果があると言われています。黒豆のイソフラボンは骨からカルシウムが流出してしまうのを防ぎ骨粗鬆症を予防すると言われます。

ノンカフェインのルイボスティー

色は紅茶や麦茶に似ていますがまったく異なるお茶です。原料はマメ科のルイボスで、針葉樹のような葉を持っています。ルイボスティーはこの針状の葉の部分を使ったお茶です。南アフリカの先住人の間でポピュラーに飲まれていたお茶で、歴史の長いお茶なのですが、近年になりルイボスティーの効能に活性酸素を抑える作用あると判明し健康茶として注目されています。

ノンカフェインのほうじ茶

大正3年の創業以来自家焙煎してほうじ茶を販売している東京日本橋人形町にある「森乃園」は桑の葉を自家焙煎してノンカフェインのほうじ茶「桑の葉ほうじ茶」を販売しています。豊富な食物繊維と血糖値を下げる作用があるノンカフェインの健康茶として人気のようです。