国名の漢字一文字表記はどこの国
国名を漢字一文字で表記するようになった理由
江戸時代(1603年~1868年)中期に世界地図を作成する際、外国の名前を日本語の発音に近い漢字を当てはめたそうです。
例えば、現在は「イギリス」と発音しますが、昔は「エゲレス」と発音していたので、「英吉利」や「英吉利私」という漢字を当てました。
外国の国名の漢字表記は明治時代(1868年~1912年)まで続きましたが、カタカナの普及に伴って、多くの国がカタカナ表記になりました。
大正時代(1912年~1926年)になると、「米(アメリカ)」や「英(イギリス)」のように主要な20ヵ国程度が漢字一文字に略され、現在も使われているものがあります。
昭和27年(1952年)になると、公用文を作成する際、外国の地名や人名などはカタカナで表記するように内閣が各省庁に通達をしました。
しかし、新聞や雑誌の見出しのように文字数が限られる場合にカタカナだとスペースを取りすぎるため、現在も漢字一文字の表記は使われています。
また、戦後にできた国についても漢字一文字の表記が使われている国もあります。
世界中のほとんどの国名に漢字が当てられていますが、漢字一文字に略されているのは主要国など一部の国だけです。
国名の漢字一文字での表記一覧!
それでは、漢字一文字では国名がどう表記されるのか調べました。
「米」アメリカ合衆国
国名:アメリカ合衆国
全部漢字を当てた場合は「亜米利加」「亜墨利加」「亜美利加」「阿墨利加」など
「英」イギリス
国名:イギリス
全部漢字を当てた場合は「英吉利」「英吉利私」「英吉利斯」「英吉里斯」など
「仏」 フランス
国名: フランス
全部漢字を当てた場合は「仏蘭西」「法蘭西」「仏蘭」など
「独」ドイツ
国名:ドイツ
全部漢字を当てた場合は「独逸」「独乙」「都逸」など
「伊」イタリア
国名:イタリア
全部漢字を当てた場合は「伊太利」「伊太利亜」「以太利亜」など
「豪」オーストラリア
国名:オーストラリア
全部漢字を当てた場合は「濠太剌利」「濠州」「濠太利亜」など
本来であれば最初の一文字である「濠」が用いられるのですが、「濠」は常用漢字にないため、さんずいのない「豪」という漢字に置き換えているそうです。
「露」ロシア
国名:ロシア
全部漢字を当てた場合は「露西亜」「魯西亜」「露国」など
「加」カナダ
国名:カナダ
全部漢字を当てた場合は「加奈陀」「加奈太」「加那陀」など
「蘭」オランダ
国名: オランダ
「中」中華人民共和国
国名:中華人民共和国
全部漢字を当てた場合は「中華人民共和国」「中国」
「台」台湾 中華民国
国名:台湾 中華民国
全部漢字を当てた場合は「台湾」「中華民国」
「韓」大韓民国
国名:大韓民国
全部漢字を当てた場合は「大韓民国」「韓国」
「朝」朝鮮民主主義人民共和国
国名:朝鮮民主主義人民共和国
全部漢字を当てた場合は「朝鮮民主主義人民共和国」「北朝鮮」
「印」インド
国名:インド
全部漢字を当てた場合は「印度」「応帝亜」「印第亜」
「泰」タイ
国名: タイ
全部漢字を当てた場合は「泰」
「比」または「非」フィリピン
国名: フィリピン
全部漢字を当てた場合は「比律賓」「非立賓」「比国」など
「越」 ベトナム
国名: ベトナム
全部漢字を当てた場合は「越南」
「蒙」モンゴル
国名:モンゴル
全部漢字を当てた場合は「蒙古」「蒙兀」「莫臥児」
知っていたらすごい!漢字一文字の国名
「新」ニュージーランド
国名:ニュージーランド
全部漢字を当てた場合は「新西蘭」「新西蘭土」「新設蘭杜」など
「尼」インドネシア
国名:インドネシア
全部漢字を当てた場合は「印度尼西亜」
一般的に考えると「印」の一文字になるのですが、インドが「印」なので重ならないように「尼」にしたそうです。
「墺」オーストリア
国名: オーストリア
全部漢字を当てた場合は「墺太利」「墺土利」「澳太利亜」など
「瑞」 スイス
国名: スイス
全部漢字を当てた場合は「瑞西」「瑞士」「瑞士蘭」など
「瑞」または「典」スウェーデン
国名: スウェーデン
全部漢字を当てた場合は「瑞典」「雪際亜」「蘇亦斉亜」など
スイスとスウェーデンは漢字一文字だと同じ「瑞」になりますが、区別するためにスウェーデンを「典」と表記することもあります。
「諾」ノルウェー
国名:ノルウェー
全部漢字を当てた場合は「諾威」「那威」「梛耳回」など
「香」カザフスタン
国名:カザフスタン
全部漢字を当てた場合は「香佐富斯坦」
「沙」サウジアラビア
国名: サウジアラビア
全部漢字を当てた場合は「沙特阿拉伯」「沙地亜剌比亜」
「叙」シリア
国名: シリア
全部漢字を当てた場合は「叙利亜」「叙里亜」「西里亜」など
「錫」スリランカ
国名:スリランカ
全部漢字を当てた場合は「錫蘭」「斯里蘭」「獅子国」など
「塔」タジキスタン
国名:タジキスタン
全部漢字を当てた場合は「塔吉克斯坦」「汰爾奇斯坦」
「緬」ミャンマー
国名: ミャンマー
全部漢字を当てた場合は「緬甸」
ミャンマーは1989年まではビルマという国名で、中国では「緬甸(めんでん)」と言っていました。その名残でミャンマーという国名になった現在も「緬甸」と表記します。
「老」ラオス
国名: ラオス
全部漢字を当てた場合は「老檛」「羅宇」
「埃」または「阨」エジプト
国名: エジプト
「公」 コンゴ共和国、コンゴ民主共和国
全部漢字を当てた場合は「公果」「公額」「公我」など
コンゴ共和国、コンゴ民主共和国は漢字で書くと同じなのですが別々の国で、中部アフリカに位置する二つの国は隣り合っています。
コンゴ民主共和国は、1997年以前は「ザイール」という名前でした。
「突」チュニジア
国名:チュニジア
全部漢字を当てた場合は「突尼斯」「土尼斯」「都尼斯」
「チュニジア」は現地の発音に近い「トゥーニス」に漢字が当てられたそうです。
「氷」アイスランド
国名: アイスランド
全部漢字を当てた場合は「氷島」「氷州」「愛斯蘭」など
「愛」アイルランド
国名:アイルランド
全部漢字を当てた場合は「愛蘭」「愛蘭土」「阿耳蘭」など
「烏」または「宇」ウクライナ
国名:ウクライナ
全部漢字を当てた場合は「烏克蘭」「宇克蘭」「育加来涅」
「希」ギリシャ
国名: ギリシャ
全部漢字を当てた場合は「希臘」「厄勒祭亜」「厄利斉亜」など
「丁」デンマーク
国名: デンマーク
全部漢字を当てた場合は「丁抹」「嗹馬」「丹麦」など
「土」 トルコ
国名: トルコ
全部漢字を当てた場合は「土耳古」「土耳格」「都児格」など
「洪」ハンガリー
国名: ハンガリー
全部漢字を当てた場合は「洪牙利」「匈牙利」「哄喝利」など
「芬」 フィンランド
国名: フィンランド
「勃」ブルガリア
国名: ブルガリア
全部漢字を当てた場合は「勃牙利」「布加利亜」「保加利亜」など
「白」ベルギー
国名: ベルギー
全部漢字を当てた場合は「白耳義」「白耳牛」「比利時」など
「波」ポーランド
国名: ポーランド
「葡」ポルトガル
国名: ポルトガル
全部漢字を当てた場合は「葡萄牙」「葡萄耳」「波爾杜瓦爾」など
「良」ラトビア
国名: ラトビア
全部漢字を当てた場合は「良都美野」「拉脱維亜」
「羅」ルーマニア
国名:ルーマニア
全部漢字を当てた場合は「羅馬尼亜」「羅馬尼」「魯馬尼亜」など
「巴」パナマ
国名:パナマ
全部漢字を当てた場合は「巴奈馬」「巴那馬」「巴那麻」など
「墨」メキシコ
国名:メキシコ
全部漢字を当てた場合は「墨西哥」「墨是可」「墨其西哥」など
「亜」アルゼンチン
国名:アルゼンチン
全部漢字を当てた場合は「亜爾然丁」「阿根廷」「阿爾然丁」など
「智」チリ
国名:チリ
全部漢字を当てた場合は「智利」「智里」「知里」など
「伯」ブラジル
国名:ブラジル
「委」ベネズエラ
国名:ベネズエラ
全部漢字を当てた場合は「委内瑞拉」「委内瑞辣」「部根重良」など
「暮」ボリビア
国名:ボリビア
全部漢字を当てた場合は「暮利比亜」「玻里非」「波利非亜」など
「秘」ペルー
国名: ペルー
全部漢字を当てた場合は「秘露」「秘魯」「白露」など
「馬」マレーシア
国名:マレーシア
全部漢字を当てた場合は「馬来西亜」「瑪雷西亜」
「西」スペイン
国名:スペイン
全部漢字を当てた場合は「西班牙」「士班牙」「日斯巴尼亜」「伊斯把儞亞」など
「星」シンガポール
国名:シンガポール
全部漢字を当てた場合は「新加坡」「新嘉坡」「星嘉波」「星港」など
一般的に考えると「新」の一文字になるのですが、ニュージーランドが「新」なので重ならないように「星」にしたそうです。
「普」プロイセン王国
国名:プロイセン王国
全部漢字を当てた場合は「普魯西」「普露西」「孛魯西」など
プロイセン王国は、昔ヨーロッパにあった国で現在は存在しません。
現在のドイツ北部からポーランド西部にかけて領土としていましたが、1918年からのドイツ革命によりプロイセン自由州となり、その後、第二次世界大戦の結果ソ連(現在のロシア)とポーランドに割譲され、1947年に名実ともに消滅しました。
国名は発音に合わせて漢字が当てているので、複数の漢字名が存在するようですが、漢字一文字にした場合はほぼひとつに統一されているようです。
「米」や「英」など定番の国は知っていましたが、「馬」「西」「星」「普」のように知らない国がほとんどでした。中には国自体知らない国もあり今回知りえてよかったです。
郷土の花 九州・沖縄
九州・沖縄
福岡県の花「ウメ」
バラ科サクラ属。神紋が梅紋である大宰府にちなんで、昭和29年にNHK植物友の会が制定しました。
佐賀県の花「クス」
クスノキはクスノキ科ニッケイ属の常緑高木で、佐賀県の県木でもあります。花は5月に開花し、白か淡い黄色のちいさくて可愛らしい花です。昭和29年に制定されました。
長崎県の花「雲仙ツツジ」
島原半島の雲仙岳を中心とした雲仙と呼ばれる地方に群生するつつじの一種を「雲仙ツツジ」と呼んkんで大切にしてきました。ミヤマキリシマというツツジの一種のことで、九州でしか自生していません。昭和29年に制定されました。
熊本県の花「リンドウ」
阿蘇高原で紫色の可憐な花を咲かせるリンドウ。昭和28年にNHKが「郷土の花」で選定しました。リンドウ(竜胆)はリンドウ科リンドウ属の多年生植物です。
大分県の花「豊後梅」
梅の一種で、八重咲の実が大きい種類。大分県は県木も県の花も豊後梅です。昭和41年に制定されました。
宮崎県の花「はまゆう」
宮崎では亜熱帯性の植物がたくさん自生しています。ハマユウは沿岸部に自生していて、緑の大きく長い葉の中から茎をスッと伸ばして先端に白い花をつけます。昭和38年に「郷土の花」を公募し、決定しました。
鹿児島県の花「ミヤマキリシマ」
ツツジの一種で九州の高山に自生しています。昭和29年に制定されました。火山灰などの影響で生態系が荒れた斜面などにも元気に育ち繁殖します。1m程度の背丈になる低木です。
沖縄県の花「デイゴ」
沖縄のことをうたった有名な歌にも登場するデイゴ。マメ科デイゴ属の落葉高木です。高さも10メートルほどになります。真っ赤なマメ科らしい花を咲かせ、沖縄のイメージに合うということで昭和47年に選ばれました。木材は湿気の材料としても利用されます。
いかがでしたか?県の花を見ていくと、昭和28年ごろから始まった郷土の花運動によってほとんど制定されていることがわかりました。あなたの出身地、あの人の出身地は何の花がシンボルなのか、また探してみて楽しんでいただいたら幸いです。
郷土の花 中国・四国
中国・四国
島根県の花「牡丹(ボタン)」
ボタン科ボタン属の落葉低木です。島根県の大根島は牡丹の産地で、300年ほど前から栽培されています。中国から薬用目的で輸入されてきました。4月下旬~5月上旬の最盛期には数万株の牡丹が開花しとても華やかです。昭和28年にNHKらで行われた「郷土の花」の公募で制定されました。
鳥取県の花「二十世紀梨」
青梨の代表品種の一つで、鳥取県の特産品です。鳥取県の産業や、生活との関係が深いため、昭和29年にNHKで開催された「郷土の花」運動によって制定されました。
岡山県の花「モモ」
バラ科モモ属の落葉低木です。岡山は桃の産地として有名ですが、明治はじめごろより続いてきた産業です。昭和25年ごろから岡山県の花は桃の花、と言われてきたようです。
広島県の花「モミジ」
もみじ饅頭でもおなじみのモミジですが、広島県の木も花もモミジです。ムクロジ科カエデ属の木の総称です。広島県内には宮島、三段峡、帝釈峡などモミジの紅葉が美しい名所がたくさんあります。県の木として先に昭和41年に制定されました。その後、県の花はとくに決まっていませんでしたが、モミジが県民になじみ深いとし、モミジの花を県の花とすることにしたそうです。
山口県の花「夏みかん」
ミカン科ミカン属の柑橘類の一種で、ナツカン(夏柑)、ナツダイダイ(夏代々)とも呼ばれます。山口県が原産地で、5月の開花時期はさわやかなとてもい香りがします。昭和29年、NHKの「郷土の花」運動で選定されました。
徳島県の花「すだちの花」
ミカン科ミカン属の柑橘類の一種で徳島県の名産。毎年5月中旬頃白い小さい花を咲かせます。昭和49年に指定されました。
香川県の花「オリーブ」
1908年に国策として栽培が開始されたオリーブ。日本の何か所かで栽培を開始しましたが、小豆島でのみ栽培に成功しました。小豆島の気候と地中海沿岸の気候が似通っていたためです。モクセイ科オリーブ属の常緑樹で、初夏に可愛らしい白い小さな花を咲かせます。昭和29年のNHK「郷土の花」運動によって選ばれました。
愛媛県の花「みかんの花」
ミカン科ミカン属のウンシュウミカン(温州みかん)のことを通常みかんと呼びます。愛媛県の特産品で、県内には栽培地もたくさんあります。みかんの花は柑橘系の花の盗聴として香りがとてもよく、五弁の花びらが可愛らしい清楚な花です。昭和27年に制定されました。
高知県の花「ヤマモモ」
ヤマモモ科ヤマモモ族の常緑低木です。山桜桃、火実などの別名もあります。高知県の山間部に自生しており、生育に最適な環境です。3月ごろから小さな花が咲き、そのあと梅雨時になると深い赤い色をした甘酸っぱい実がなります。昭和29年に制定されました。
郷土の花 中部・関西
中部・関西
岐阜県の花「レンゲソウ」
ゲンゲ(紫雲英)とも呼ぶ。レンゲ草。マメ科ゲンゲ属の越冬草(秋に発芽して冬を越して翌年枯れる植物のこと)です。昭和29年にNHKなどの主催で募集された都道府県「郷土の花」にて選ばれました。
静岡県の花「ツツジ」
ツツジはツツジ科の植物の総称。静岡は気候風土がツツジに合い、多品種のツツジがあります。昭和40年に「県民のだれにも親しまれ、栽培も容易で本県の気候風土に適したもの」という「テーマで静岡県花協議会が県の花を公募した結果、一番応募数が多かったツツジが選ばれました。
愛知県の花「カキツバタ」
アヤメ科アヤメ属の植物です。在原業平朝臣が知立市八橋を訪れたときに、カキツバタを目にしてそのあ美しさに、カキツバタの5字を詠み込んだ歌にちなんでいます。
「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ」(伊勢物語)
昭和29年、NHKなどが開催した郷土の花でも制定されています。
三重県の花「花菖蒲(ハナショウブ)」
アヤメ科アヤメ属の多年草植物です。端午の節句にお風呂へ浮かべるショウブとは全く違う植物です。桑名市の九華公園や明和町の斎王の森、伊勢神宮の勾玉池などで見ることができます。昭和44年に制定されました。
滋賀県の花「シャクナゲ」
ツツジ科ツツジ属 無鱗片シャクナゲ亜属、無鱗片シャクナゲ節の総称で、ツツジと同じく有毒植物です。日野町鎌掛しゃくなげ渓谷に自生しているホンシャクナゲが有名です。昭和29年にNHKが中心となって行った全国都道府県の「郷土の花」で、公募で決定しました。
京都府の花「しだれ桜」
バラ科サクラ属、エドヒガンの枝たれ品種で、「いと桜」とも呼ばれます。流れるようなはんなりした柔らかさ、しなれども折れることのないさまが京都らしいと、昭和29年に制定されました。
大阪府の花「ウメ」「サクラソウ」
大阪は2つ花があります。
ウメ
バラ科サクラ属の落葉高木です。2月ごろから赤や白の5枚の花弁を持った花を咲かせます。大阪とは古今和歌集で和歌も詠まれています。
「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」
サクラソウ
サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。西洋さくらそう(プリムラ・ジュリアン)も含めて府の花としています。
兵庫県の花「ノジギク」
植物博士の牧野富太郎が発見し、命名したキク科キク属の多年草で、野菊の一種です。日本の在来種で、本州の兵庫より西に生えています。昭和29年にNHKらが募集した「郷土の花」の公募で選ばれました。
奈良県の花「奈良八重桜(ならやえざくら)」
バラ科サクラ属のオクヤマザクラ(カスミザクラ)の変種で、サクラの栽培品種のひとつです。ナラノヤエザクラ(奈良の八重桜)とも言います。
昭和43年に県の花選定委員会で6つの候補(ヤマザクラ、ボタン、ウメ、アセビ、フジ、ナラヤエザクラ)の中から選定されました。
和歌山県の花「ウメ」
バラ科サクラ属。紀南地方を中心に古くから栽培されてきました。紀州の梅干しも有名ですよね。昭和43年の県民投票にて選ばれました。
郷土の花 甲信越・北陸
甲信越・北陸
新潟県の花「チューリップ」
ユリ科チューリップ属の球根植物です。新潟県では大正時代から球根栽培に取り組み、県内の代表産業として取り組んできました。昭和38年に県の花に制定され現在新潟県はチューリップの切り花出荷量日本一となっています。
富山県の花「チューリップ」
ユリ科チューリップ属の球根植物。富山県でも大正時代から球根栽培が盛んでした。昭和29年に県の花に制定されました。最初は切り花での生産から、球根の保存に成功することで球根栽培が活気づくことになります。現在富山県は、チューリップの球根は日本一の出荷量を誇っています。
石川県の花「クロユリ」
ユリ科バイモ属の高山植物です。森林限界より高い標高で自生しており、石川県では白山国立公園で標高2000m前後で見ることができるそうです。昭和29年にNHK他の主催で都道府県別郷土の花を募集した際に、石川県はクロユリが選ばれました。
福井県の花「スイセン」
ヒガンバナ科スイセン属の総称ですが、福井県では越前海岸のスイセンが有名です。越前海岸は日本でも有数の群生地で、毎年開花時期に合わせてスイセン祭も行われます。
山梨県の花「富士桜(フジザクラ)」
バラ科サクラ属。4月から5月にかけて小さめの花を下向きに咲かせます。樹高1m程度でも花をつけます。亜寒帯でも生息できるように進化しており、昭和29年に制定されました。
長野県の花「リンドウ」
リンドウ(竜胆)はリンドウ科リンドウ属の多年生植物です。長野では山地や乾燥した草地で見ることができます。昭和41年に県民応募により決定しました。
関東の花
関東
茨城県の花「バラ」
茨城(いばらき)の名にちなみ、バラが県花となっています。県旗や県章どちらもバラをモチーフにしており、常陸国風土記という奈良時代初期に編さんされた常陸国(現在の茨城県の大部分)の地誌(特定の地域について地形や気候、交通、産業、歴史など地域の情報をまとめたもの)に、「黒坂命が茨(うばら)で城を築き賊を退治した説話」が記されています。茨城の山野にはノイバラが自生していました。昭和41年に制定されました。
栃木県の花「ヤシオツツジ」
ツツジ科ツツジ属のアカヤシオ(赤八汐)、シロヤシオ(白八汐)、 ムラサキヤシオツツジ(紫八汐躑躅)の総称。漢字では八染躑躅、八汐躑躅 と書きます。昭和45年に開催された日本万国博覧会の時に、県花選定委員会により選ばれました。ちなみに栃木県の木はトチノキです。
群馬県の花「レンゲツツジ」
ツツジ科ツツジ属の落葉低木です。漢字で書くと蓮華躑躅 。赤城山や榛名山、浅間高原などで群生地を見ることができます。有毒植物でもあるので、鹿などの食害に合わずに済んでいます。昭和29年3月に制定されました。
埼玉県の花「サクラソウ」
サクラソウ科サクラソウ属の多年草。4月~5月にかけてピンクの花が咲きます。さいたま市の田島ケ原には今も自生地が残っています。昭和46年11月5日に制定されました。
千葉県の花「菜の花(ナノハナ)」
菜の花はアブラナ科アブラナ属の植物に咲く花の総称です。黄色の花と黄緑色の茎葉が青空によく映える植物です。桜と蝶々とセットで春らしいイメージがあります。花の生産量が多い千葉県の花は何花です。昭和29年4月にNHKが中心となって、一般公募から制定されました。正式に制定されているわけではないそうですが、現在も県の花は「菜の花」として広く親しまれています。
東京都の花「ソメイヨシノ」
染井吉野はバラ科サクラ属の落葉高木。エドヒガンザクラと、オオシマザクラを品種改良して誕生したのが染井吉野です。遺伝子検査から、一本の木から接ぎ木して作られたクローンの桜だということがわかっています。昭和29年にNHK、全日本観光連盟、日本交通公社、植物友の会が主催、農林省、文部省、都道府県、国鉄が後援し、「郷土の花」として、各都道府県別で募集した結果、東京都は「ソメイヨシノ」に決定しました。都として正式に決定したわけではありませんでしたが、昭和59年3月、都民などからの要望で「都の花選考会」を実地しました。他アンケートなども併せて実施し、結果「ソメイヨシノ」に正式に決定しています。
神奈川県の花「ヤマユリ」
ユリ科ユリ属の山地の草地などにはえているユリで、学名Lilium auratumは「黄金色のユリ」という意味。神奈川県の気候や風土に合うため県内各地で見ることができます。全国に先駆けて昭和26年に県の花として、県民投票で制定されました。