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内科医に聞いた花粉症に効果がある点眼薬

内科医に聞いた花粉症に効果がある点眼薬

花粉症のメカニズムとは?

まず初めに花粉で症状が出るメカニズムについて、簡単におさらいをしていきたいと思います。

目や口から花粉が入ってくると体の中で、抗体と言われるものが作られます。

この抗体から情報を受けたアレルギー細胞は、ヒスタミンやロイコトリエンといったアレルギーを引き起こす炎症物質を放出します。

これらの炎症物質の過敏な反応で、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみといった症状が出るわけです。

次に花粉症における目の症状について、もう少し補足をしていきたいと思います。

何らかのアレルギーが原因で、目のかゆみ、充血などが起こる病気のことをアレルギー性結膜炎といいます。

花粉症からくる目の症状はまさに、花粉によるアレルギー性結膜炎と言えます。

よくある症状は、目のかゆみ、充血、涙目の異物感、瞼の腫れなどが挙げられます。

目ヤニに関してもよくある症状の一つです。

花粉症による目やにの場合には、通常は粘り気のない水のような目やにが出ることが多いです。

黄緑色の目やにが出る場合には、感染を合併している可能性がありますのでその時には、眼科を受診した方がいいかもしれません。

花粉症の治療薬については、1つ目が抗ヒスタミン薬、2つ目がこうロイコトリエン薬、3つ目が点鼻薬ということを過去のブログで説明をしました。

花粉症の治療薬 点眼薬とは

そして花粉症における4番目の治療薬が点眼薬になります。

花粉症に効果のある点眼薬には、大きく分けて4つの成分があります。

その4つとは抗ヒスタミン、抗アレルギー、抗炎症、ステロイドの4つです。

そのうち市販薬で購入できる目薬に含まれている成分は、抗ヒスタミン、抗アレルギー、抗炎症の3つです。

一般的には市販薬の場合には、処方薬と比較すると成分の種類や量が限られていることが多いです。

続い点眼薬の4つの成分について説明をしていきたいと思います。

花粉症の治療薬 点眼薬1・抗ヒスタミン作用

1つ目が抗ヒスタミン作用になります。

このタイプの点眼薬は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの作用を抑えます。

目薬の中で最も使用されているのが、このタイプになります。

こちらのタイプは処方薬、市販薬ともに存在するので種類がとても豊富です。

市販で購入できる点眼薬に含まれる抗ヒスタミン作用を示す成分は、ケトチフェンとクロルフェニラミンになります。

おすすめの点眼薬としては、こちらの2つの点眼薬になります 。※サンテAL点眼薬、アルガードコンタクト

この点眼薬は既に目のかゆみがある人におすすめです。

花粉症の治療薬 点眼薬2・抗アレルギー作用

続いて2つ目は抗アレルギー作用を持つ点眼薬です。

このタイプの点眼薬は、アレルギー反応を引き起こす物質の放出を抑制する作用があります。

このタイプの点眼薬は残念ながら即効性は、期待できないことが多いです。

アレルギー反応が起こらないように、予防的に使われるケースが多いかと思います。

市販で購入できる点眼薬に含まれる抗アレルギー作用を示す成分およびオススメの点眼薬は、こちらの表のとおりになります。※クロモグリク酸ナトリウム含有、AGアルガードアルガードコンタクト、トラニラスト含有、アルガードプロテクト、ペミロラスト含有、ノアールPガードなど

抗アレルギー作用を示す点眼薬は、症状が軽いあるいは予防的に使いたい人にお勧めです。

花粉症の治療薬 点眼薬3・抗炎症作用

続いて3つ目は、抗炎症作用を示す成分です。

目の充血がある場合には、この抗炎症成分の入った点眼薬が良いかと思います。

抗炎症成分によって、目の充血の原因となる目の炎症を抑えることができるからです。

市販で購入できる点眼薬に含まれる抗炎症作用を示す成分は、プラノプロフェン及びグリチルリチンになりますこれらの成分の入った点眼薬はこちらの点眼薬になります。※マイティアアイテクト、アルガードクリアブロックZ、AGアルガードS

これらの点眼薬は充血がある人向けの点眼薬になります。

花粉症の治療薬 点眼薬4・ステロイド

最後の4番目の種類は、ステロイドです。

点眼薬に含まれるステロイドは、炎症を取る作用が強く目のかゆみや充血の症状がひどい場合に、使用すると良いかと思います。

ただし使い続けることで、目の感染症緑内障などのリスクになるので、注意をしてください。

また市販薬では、購入できないため眼科を受診して処方してもらう必要があります。

病院で処方されるステロイド点眼薬は、主にフルメトロン点眼液とリンデロン点眼液になります。

これらのステロイド点眼薬は、目の症状がひどい人向けの点眼薬です。

点眼液には、処方薬と市販薬がありますが市販薬は色々な種類の成分が入っていることが多いのが特徴です。

市販薬を選ぶときは必要な成分のみを選ぶ

ただしパッケージを見て、効果のありそうなものを適当に選んでしまうのは、要注意です。

今の症状に対して、必要な成分のみを選ぶことが大事かと思います。

コンタクトレンズを使用している人は、目薬に入っている防腐剤によって角膜障害を起こしたりコンタクトレンズが変形してしまうことがありますが、これは主にベンザルコニウム塩化物の防腐剤が原因であることが多いです。

なのでコンタクトレンズを使用している人は、防腐剤の入っていない専用の目薬を使用するかまたは、コンタクトレンズを外してから点眼し15分間隔を空けてからコンタクトレンズを装着するようにすると良いかと思います。

薬剤師さんを活用しよう

また、市販薬を選ぶとき薬剤師さんがいる場合は進んで相談して下さい。

そうすることが一番自分に合った薬を見つける近道になります。

最後に

花粉症に対する目の症状を緩和させるための治療薬として、点眼薬があります。

点眼薬は大きく分けて4種類あり抗ヒスタミン、抗アレルギー、抗炎症、ステロイドがあります。

ヒスタミン成分は、最も一般的です。

抗アレルギー成分は、症状の予防として用いることがおすすめです。

抗炎症成分は、充血がある人におすすめです。

そしてステロイドは、症状がひどい人向けの薬になります。

またかこのブログでは、スギ花粉症に対する免疫体質を改善させる、舌下免疫療法という治療法について説明したブログもアップしていますので、こちらのブログもぜひ確認してみてください。

次回以降のブログでは、花粉症に対する薬以外の対策方法として、食事や生活習慣について紹介していきたいと思ってます。

是非次回以降のブログも読んでみてください。