縁起がいいだけじゃないんです!れんこんの嬉しい栄養素
れんこんといえば、根の中に大きく空いている穴が不思議な食べ物ですね。
これ何のための穴だと思いますか?
ちゃんと理由があるんです。
れんこんは沼地で栽培されており、水面には大きな葉が、泥の中にはれんこんとなる根が伸びています。
根には直接空気を取り込むことはできないので、地上の葉から空気を届けてもらうための通り道として、この穴が必要なんです。
隅々まで空気を通さないと生命を維持できないので、穴はどんな小さなれんこんの先にもきちんとついているんです。
面白いですね。
このように穴がいつまでも続いている状態が「見通しがよい」ということで、れんこんは縁起が良い食材として、おめでたい席によく登場します。
れんこんは、穴が開いていることから「見通しがきく」縁起物としてお祝い事の料理に重宝されている野菜で、その他にもビタミンC・マンガンなどさまざまな栄養素が含まれた食材でもあります。
れんこんの栄養成分と効果
れんこんの栄養成分と効果1・ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの生成に欠かせない栄養素で、活性酸素を除去し、細胞の酸化や老化を予防する抗酸化作用があります。
また、抗ストレスのホルモンの材料となるため、ストレス時には多くのビタミンCが使われます。
れんこんの栄養成分と効果2・マンガン
マンガンは、骨の形成や生殖機能に作用するミネラルで、骨粗しょう症の改善や月経前症候群(PMS)の緩和に有効といわれています。
れんこんの栄養成分と効果3・タンニン
タンニンは、れんこんの切り口を変色させるポリフェノールの一種で、抗酸化作用があり老化の原因となる活性酸素を取り除きます。
れんこんのおいしい食べ方
丸みがあってずっしりと重く、ツヤのあるクリーム色のものが新鮮です。
カットしてあるものは、なるべく切り口が乾燥や変色のしていないものを選ぶのがお勧めです。。
れんこんの保存方法
れんこんって、適当に保存して置くとすぐに黒くなって傷んでしまいます。
れんこんは泥の中で育つため、空気に触れることや乾燥を嫌います。
カットしたものは、ラップでぴったりと包んで野菜室へ。
1節丸ごとのれんこんは、湿った新聞紙に包んでからポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。
このとき、節は切らず、残したままにしておくのがポイントです。
れんこんのおすすめ調理法
れんこんは、切ってそのままにしておくと変色します。
切ったら酢水につけて色止めをしましょう。
しかし、酢水に長い時間さらしておくとビタミンCが溶けだしてしまいますので、色止めは2~3分を目安にしてくださいね。
れんこんはでんぷん質が多く、加熱してもでんぷん質がビタミンCを保護してくれるため、蒸し物や揚げ物にしてもビタミンCの損失は少なめです。
さまざまな調理法で独特の食感を楽しんでみてはいかがでしょうか。。
最後に
縁起がいいだけでなく、調理法によって食感が変化するれんこん。
いろいろアレンジして、食卓にとり入れてみてはいかがでしょうか。