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ガソリンに含まれている石油系の溶剤 ノルマルヘキサン(n-ヘキサン)

ノルマルヘキサンの用途

ノルマルヘキサンはガソリンに多く含まれている石油系の溶剤です。臭いは灯油のようなにおいが特徴です。そんな強いの臭いがする物質であるノルマルヘキサンですが、食品衛生法では、最終的に食品の中にノルマルヘキサンの残留物がない場合に限り、使用が認められているそうです。

どのように使われる

ノルマルヘキサンは、油脂の洗浄や抽出に使われることの多い物質です。
そのため食品では、原料から油の成分を抽出してサラダ油を作ったり、大豆を脱脂加工したりするためにもちられるようです。また、添加物を生成する際にも、原料から成分を抽出するためにノルマルヘキサンが使われる場合が多いです。

米油は、米ぬかからノルマルヘキサン(n-ヘキサン)を使って抽出されていますが油の生成過程で蒸留によって完全に取り除かれています。

食品以外の用途

ノルマルヘキサンには油脂の洗浄能力がありますから、なにかの材料の油脂汚れを落とすためや、車のメンテナンス等にももちいられています。
ホームセンターに行けば、ブレーキクリーナー、パーツクリーナー等の名称で売られていものがそうなんです。しかし、これらの商品には、人体に有害であるため、決して吸入しないようにとの注意書きがありますので使用時には注意が必要です。

ノルマルヘキサンの毒性

ノルマルヘキサン自体は、人体に有害な物質であり、劇薬です。国から劇薬としての指定はされていませんが、以下のような特徴があります。

  • 引火性が高い。
  • 蒸発して空気との混合気体は爆発性がある。
  • 吸入するとめまい、嗜眠、感覚鈍麻、頭痛、吐き気、脱力感、意識喪失が起こる。
  • 皮膚につくと皮膚の乾燥、発赤、痛みが起こる。
  • 食べてしまうと腹痛になる。

食品にノルマルヘキサンをもちいる際には、残留のないことを使用条件とされていますので、扱いとしては原材料などではなく加工助剤。そのため、表示義務もないんです。

ノルマルヘキサンの使用に関する人体への毒性および安全性は、厚生労働省が定める食品添加物公定書の中で定められた成分規格と厚生労働省が定めるノルマルヘキサンの使用条件を満たしていることが条件で使用が認められているので、ノルマルヘキサンを使用している食品に毒性はないと国は考えています。

成分規格ではノルマルヘキサンの性状については無色透明な揮発性の液体で特異な臭いがあるなどのほか、屈折率や比重、蒸留試験などの成分の規格に沿ったものであり、尚且つ厚生労働省が定める使用制限では食用の油脂製造の際の油脂の抽出に限り使用が許され最終食品の完成前に除去されることを条件に使用が許可されているので、毒性の危険はないとされています。

現在日本の食品に関する安全性の評価は、平成15年内閣府に設置された「食品安全委員会」が、食品安全基本法に基づき食品の毒性やその食品が人体に有害であるか否かを評価して食品安全行政を行っています。

しかしノルマルヘキサンに関しては食品安全委員会が発足されるかなり以前から油脂の抽出に使用されており、現在食品安全委員会ではノルマルヘキサンの毒性に対して評価はなされていません。しかしながら食品安全委員会としてはこの委員会が発足される以前に厚生省で定められたノルマルヘキサンの成分規格と使用基準をもとに、ノルマルヘキサンは沸点68℃で食品から除去され、最終食品の完成前には完全に除去されなければならないという条件の下でノルマルヘキサンは使用され、使用された食品には毒性の心配はないと考えているとのことです。

最後に

ガソリンに多く含まれている物質なんてことを聞くと、個人的には出来る限り避けたいです。たぶんこの文を読まれている方も同じではないでしょうか。まして表示もないのであればどうすれば避けられるか考えてしまいますよね。
しかもサラダ油を作るときに必要、避けるのは難しいのではないかと心配する人も多いと思いますが、ノルマルヘキサンは、すべてのサラダ油の精製に使われているわけではないらしいんです。
ノルマルヘキサンを使う理由には、もちろんコスト面が高いと考えられます。それを使用してできあがったサラダ油の値段は手頃になりますので避けるためには、多少の出費は伴いますが、安全性を考えれば、決して高くはないのかもしれません。

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