免疫力アップ 舞茸茶(まいたけちゃ)
名前の由来
舞茸の名前の由来には、2つの説があり、ひとつめは、山の中で舞茸が生えている姿が、まるで蝶々が舞っているように見えることから名付けられたというものともうひとつは、舞茸はとても美味しく、見つけたひとが喜んで踊りだすということから名付けられたという説があります。
まいたけ(舞茸)に含まれる栄養素
様々な健康効果がある言われています。古くから漢方薬として用いられ、現在では健康食品やサプリメントにも利用されているまいたけ(舞茸)。中でもガンに対する効果が注目され、医学的な研究・開発が進んでいます。
ガン患者3,000人(アメリカ人)が、まいたけ(舞茸)を食べた結果、特に進行の遅いガン(乳ガン、子宮ガン、卵巣ガン)などに高い効果が得られと言われています。
舞茸の免疫システム増強作用。
ガン対策には手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤マイトマイシンCなど)、免疫療法があります。免疫療法は、人間の持つ自然治癒力を高める副作用の少ない治療法で、この免疫療法でまいたけ(舞茸)が注目を浴びています。
ちなみに、生まれつき体に備わっている免疫力は、30歳でピークに達し、以降は加齢やストレス、栄養バランスの乱れから低下して行くそうです。
まいたけ(舞茸)に多く含まれている食物繊維の一種「B-グルカン」は、免疫力を活性化する物質。これにより、ガン以外にも日本とアメリカでは抗HIV作用も確認されています。
◎血圧・血糖降下作用
まいたけ(舞茸)を含むサルノコシカケ科の茸には、昔から血圧・血糖を下げる効果があり、高血圧、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立つとされています。
◎まいたけ(舞茸)に含まれる主な栄養素
まいたけ(舞茸)にはタンパク質、ビタミン類、食物繊維などの体に必要な栄養が豊富に含まれています。
さらに、まいたけ(舞茸)に多く含まれるエルゴステロールは、カルシウムの吸収を助け、骨や筋肉を丈夫してくれる成分です。
※100gあたりに含まれる値(五訂増補日本食品標準成分表より)
低カロリー
舞茸は、とにかくカロリーが低く、100グラムで16キロカロリーです。もちろん天ぷらなど料理次第ではカロリーが上がってしまいますが、舞茸は食感が良いので、どんな料理にも合いやすく、低カロリーのレシピも豊富にあります。
食べ応えがある
舞茸は食感がよく、食べ応えがあります。ダイエットしていても物足りなさを感じずに済む食材ではないでしょうか。さらに舞茸には豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維は体内で水分を吸収する性質を持っているので、少し食べると満腹感が得られます。また、食物繊維は消化されにくいので長時間、空腹をあまり感じずに済みます。
優れた栄養価
舞茸には、とても多くの栄養成分が含まれています。なかには、ほかのキノコ類にはない舞茸特有の栄養成分もあり、それら栄養成分は、すべて美容や健康によいものばかりです。では、舞茸の栄養成分と効果効能について詳しく見ていきましょう。
舞茸の効用
食物繊維β-グルカン
舞茸には、βーグルカンという食物繊維が含まれています。β‐グルカンには、不溶性β‐グルカンと水溶性β‐グルカンがあるのですが、このうち舞茸に含まれているのは、不溶性β‐グルカンです。不溶性β‐グルカンは、体内で腸の働きをサポートしてくれます。腸内環境を整えデトックス効果が期待されるので、ダイエットや美容にも最適な栄養素です。
ナイアシン
舞茸には、ナイアシンが豊富に含まれています。ナイアシンはキノコ類に多く含まれる栄養素ですが、キノコ類のなかでも、舞茸のナイアシン含有量はトップクラスです。ナイアシンは、たんぱく質や脂質、炭水化物の代謝をサポートする栄養素なので、ダイエット中に積極的に摂取したい栄養素です。また、ナイアシンは、皮膚や粘膜を美しく保つ効果にも優れ、肌荒れを予防し美肌をもたらす栄養成分です。さらに、ナイアシンには、アルコール代謝をサポートする効果もあり、飲み過ぎたあとなどに舞茸を摂取するとよいそうです。飲み過ぎたと思ったら、舞茸の乾燥粉末のお茶を飲んでおいてもいいですね。
エルゴステロール
舞茸には、エルゴステロールが含まれています。最近の研究によると、エルゴステロールには、腫瘍の成長を抑制する働きによりガンの抑制効果があるそうです。エルゴステロールは、太陽の光を浴びることでビタミンDに変化する栄養素です。ビタミンDは、カルシウム代謝をサポートすることにより、体内で骨や歯を作る助けとなります。ビタミンDが不足すると、乳幼児ではくる病、高齢者では骨粗しょう症のリスクが上がります。また、ビタミンDは、筋肉の収縮、神経の伝達、血中カルシウム濃度の調整など、私たち人間にとって必要不可欠な働きをしてくれる物質です。
酵素エンドペプチダーゼ
舞茸には、酵素エンドペプチダーゼが含まれています。酵素エンドペプチダーゼは、お肉をやわらかくする作用があります。たとえばお料理の際に、牛肉にちぎった舞茸をまぶして数時間保存しておくと、お肉がやわらかく食べやすくなるそうです。
MD-フラクション
舞茸には、MD‐フラクションが含まれています。MD‐フラクションは、舞茸にのみ含まれる舞茸特有の栄養素です。MD‐フラクションは、ナチュラルキラー細胞を活性化させ、免疫力を高める効果を持っています。がん細胞の転移を抑制する効果もあるそうです。
キノコキトサン
舞茸には、キノコキトサンが含まれています。キノコキトサンとは、キノコにのみ含まれる成分で、体内の中性脂肪を減少させるとともに、脂肪の吸収を妨げる効果を持っています。キノコキトサンは、動脈硬化など生活習慣病によい栄養成分です。
MX‐フラクション
舞茸には、MX‐フラクションが含まれています。MX‐フラクションには、体内のコレステロールや脂肪を分解する働きがあり、太りにくい体質へとサポートしてくれます。また、基礎代謝をアップさせる作用もあるので、血流が促進され老廃物の排出がスムーズになります。MX‐フラクションは、ダイエットにとてもよい栄養成分と言えるでしょう。
ナイアシン
舞茸には、ナイアシンが豊富に含まれています。ナイアシンは、体内の脂質や糖質をエネルギーに変える酵素の働きをサポートします。ダイエットサポートサプリにもよく使われている成分です。
ビタミンB
舞茸には、ビタミンB類がたくさん含まれています。まず、ビタミンB1は、体内の糖質の代謝を促進し、疲労回復に役立つ栄養素です。またイライラ解消や集中力アップといった効能もあります。ビタミンB2は、炭水化物やたんぱく質、脂質の代謝を促進する作用を持つ栄養素です。また、皮膚や粘膜を美しく保つ作用にも優れているので、美肌に必要不可欠です。とくにダイエット中には、肌荒れになることがあるので、ビタミンB類を積極的に摂取するとよいいです。
舞茸茶の作り方
市販の舞茸を使えば、自宅で手軽に舞茸茶を作ることもできます。
ここでは、舞茸茶の作り方を紹介します。
【材料】
・舞茸
・干し野菜ネット
・ミキサーorすり鉢【作り方の手順】
①舞茸を細かく切り、干し野菜ネットに入れます。
②ベランダなどの日当たり、風通しの良いところで2〜5日ほど乾燥させたら、ミキサーやすり鉢などで細かく粉末状にします。
③粉末状にしたものを、市販のティーバッグに入れてお湯を注げば、舞茸茶の完成です!
まとめ
舞茸は、食べてその効果を得るのが一般的でお茶として飲むのは味的にもどうかと。しかし毎日気軽にその効用を得る為にお茶にするのもありかもしれませんね。